Entrance for Studies in Finance

第一生命が米中堅生保買収へ(2014)

2014年6月4日
第一生命が米中堅生命保険のプロテクティブ生命(本社アラバマ州)を57億800万ドル(5822億円)で買収することを発表した。
100%子会社化。同社の2013年12月期の保険料収入は29億8100万ドル(約3040億円)
この買収による第一生命の保険料収入(一般メーカーの売上に相当)は4兆6572億円となり日本生命の4兆8255億円に
迫るものとなった。
米国は先進国のなかではまれな人口増加国で保険市場の成長が見込まれている。

第一生命は2010年に株式会社化して東京取引所に上場した(2010年4月)。そのときからM&Aは上場で大きな増資をして実現することは上場の目的の一つ。今回の買収資金は手元資金と普通株式による増資(上限2500億円)で賄う方針。
2010年にはオーストラリアのタルを1500億円で買収(11年完全子会社化 14年3月の保険料収入2205億円 豪州4位 現地経営陣に任せた経営が成功 その後1位に成長)
2012年に米国のジャナスキャピタルGを150億円あまりで買収
2013年にインドネシアのバニンライフを300億円で買収(同283億円)

今回の買収金額は、国内保険会社による海外M&Aのなかでは最大。銀行を含めても三菱UFJフィナンシャルグループによる米モルガンへの出資9000億円(2008年9月)に次ぐ歴史的なおおきさとなった。人口減少による国内市場の縮小が背景にある。

 金融システム論 ビジネスモデル 
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