Entrance for Studies in Finance

悪化する韓国の対中関係

中国による韓国いじめが続いている。これはやはり力の弱い属国とみているからか。しかし韓国は中国とけんかしても勝ち目はない。この場合、韓国は中国に服従するべきではないだろうか。

中国から韓国への旅行商品の販売が全面的に中断を指示したとのニュースが流れた(2017年3月2日)。ロッテがTHHADの配備先として自社のゴルフ場を提供する契約を韓国国防省と結んだあと、ロッテのウェッブサイトはサイバー攻撃をかけられた(3月1日夜)。2月16日夜韓国の海洋警察が違法操業していた中国漁船をとりましまっていたところ、中国漁船が集結して抵抗したため900発以上の機関銃を発射してこれらを散開させる事件が起きている。1月末には中国軍機2機が最初は韓国の続いて日本の防空識別圏に侵入した。このとき日本では自衛隊がスクランブル発進したが、韓国は発進できなかったとされている。この軍機の行動は、日韓の防空能力を確かめる目的だったとの指摘がある(1月31日)。なおAIIBアジアインフラ銀行の副総裁ポストを失ったのも関係があるとされる(公式には副総裁洪起沢氏は就任4ケ月で自己都合で6ケ月の休職を申し出て、その後連絡をとらず銀行から解任され、その結果、ポストはフランスに回ったとのこと。しかし中国が韓国を嫌った結果との噂は絶えない)。2016年12月前後には韓流ドラマなど韓国系コンテンツから中国メディアから姿をほとんど消したとつたえられた(2016年7月8日の米韓合意後すぐに韓国系芸能人の中国メデアから追放の噂が流れた。その動きが現実化したことになる)。これはちょうどの日本製アニメ「君の名は」の中国での上映開始と重なっている。また同じ12月には吉林省で、宗教活動をしていた韓国人30人ほどに帰国命令が出されている。中国が韓国をいじめるのはTHAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)配備受入にたいするもの(しかし韓国は9月3日の核実験を受けてTHAADの追加配備を決めた)。しかし北朝鮮の脅威を感じる韓国に、中国は決して暖かくない。おそらく中国から見ておもしろくないのは、中国を仮想敵国とする米軍に守られながら、中国にも媚びを売る韓国の姿勢ではないだろうか。一体、韓国は中国の味方なのか敵なのか?

たとえば後述する中韓通貨交換協定(2009年)で、中国は日本に代わって韓国の後ろ盾になってやったのでなかったか?さらに中韓FTAの締結(2015年)は中国として韓国に与えたアドバンテージなのに韓国は、韓国は中国に恩を仇(あだ)で返したのではないか?韓国は信用できないのではないか?

中国は文大統領の訪中に合わせ、2017年11月から一部地域について韓国行き団体旅行販売再開。しかしその後、再び順次禁止。最終的に韓国への団体旅行を2018年1月以降、全面的に禁止したとされる。THAADの用地を提供したロッテは許されざる存在になったまま。中国で展開していたロッテマートはその多くが消防法を理由に営業中止に追い込まれたままとされる。

 嫌韓活動について 国民の間に根強い嫌韓

 関係修復に納得しない中国国内世論

北朝鮮問題による緊張激化や、中国人旅行客が激減や、対中国ビジネスの押し下げ(現代自動車など韓国系自動車の中国での販売は低迷 17年8月には部品メーカーへの代金支払いが中国政府の意向でストップされ、中国5工場のうち4つが一時操業停止に陥っている。)は韓国にとって打撃のはず。米国からはFTAの再交渉を迫られている。国内では労組が賃上げを求めて毎年ストを打つ問題が構造化している。大変奇妙だが、半導体需要など(スマホ、データセンタ―向け半導体メモリー好調のサムソン電子、SKハイニックス 白物家電が好調のLG電子)を背景に韓国株(ポスコは中国政府の供給抑制政策の結果 世界の鉄鋼価格上昇の恩恵受ける このほか抗がん剤で製薬大手セルトリオンが浮上)は上昇基調を続けた。

韓国としては北朝鮮によるミサイル攻撃に備えての措置だが、中国は反対してきたことを無視されたという思いがある。指摘されている問題はレーダーシステム(AN/TPY-2)が導入されることで、中国からのミサイルの発射も筒抜けになる。それを中国は嫌っているとされる。他方で中国はレーダーシステムを無力化させるため、複数弾頭ミサイルMTRVや極超高速ミサイルHGVなど技術開発を急いでいるとされる。2017年10月 中韓通貨交換協定(2009年開始 3年更新)が延長されたが、中国国内の世論に配慮して、延長の事実の公表が控えらえたとされる。韓国メーカーは中国向けの減少を補うべく インド 東南アジアなどに輸出を伸ばした模様でそのことが株価にも表れた。

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権は、よくわからないのは北朝鮮に弱腰で融和的であることだ。北のミサイルがソウルにも向けられているのに、備えはTHAADだけで、まるで朝鮮半島の危機は自分のことではないかのようだ。背景には2018年2月に予定される平昌冬季五輪・パラリンピック(2018年2月9日から25日)を平穏にスタートさせたいとの思いがあるようだ。しかしどう考えても、このオリンピックは危険含み。隣国は北朝鮮で指導者はミサイルを打つのが大好き。そもそも中止せずに実施して大丈夫と言い切れるだろうか?

THAAD問題。問題は韓国が米国の傘のもとにあること。中国にすればそこがまず気にいらない。私の乱暴な解決策は、韓国がいっそのこと、米国との同盟関係を解消し、中国に頭を下げ、中国に服従し中国の傘の下に入ってはどうかということ。たとえば中国人民軍に御願いして韓国に駐留してもらえれば、北朝鮮も韓国に攻め込めることもなくなり朝鮮半島は平和になり、韓国には中国人旅行客が再びあふれるのではないだろうか。

2017-12-16(2017-03-05)

 

 

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