ベトナム在住日誌(Hanoi編)

2004年9月末、日本からホーチミンへ。2006年1月末ハノイへ。2007年8月シンガポールへ。2008年6月ハノイへ。

NIKE

2005年10月30日 | Weblog
3カ月くらい前に近所の市場でNIKEのスニーカーを買った。定価の半額以下だったので偽物だと思うが本物そっくりだ。

噂によると、NIKEはベトナムに十数件の工場を持ち、外資メーカーとしては最多の工員数を誇るらしい。市場などで安く売られている靴は、各パーツを少しづつ横流しし、別の場所で組み立てているそうだ。

各部品は本物だが、工場の外で完成させているため品質管理はされていないということなのだろう。履き心地は、良くもなく悪くもなくという感じである。

葬式

2005年10月23日 | Weblog
毎晩9時頃になるとホテルの前にカラオケ屋がやって来る。3~4曲歌い、周囲の屋台の客に棒状の飴のようなお菓子を売り歩き、一時間もしないうちに去っていく。

しかし昨晩は深夜になってもその歌声が終わらない。よく聴くといつものアップテンポな曲ではなく、日本の浪曲のような、音程の幅が少なく、つぶやくような歌だ。しかしマイクを通して歌っていて、途中でドラを叩くようなジャーンという演奏も入り、かなりうるさい。

バルコニーから眺めてみると、頭に白いはちまきを巻いた人などが大勢集まっていて、カラオケではなくお葬式だった。深夜1時頃まで演奏は続いていて、それを聴きながら眠ってしまった。翌朝、トランペットや太鼓の音がするのでバルコニーに出てみると葬式のパレードが始まるところだった。

日本の霊柩車は黒くて重々しいが、ベトナムではトラックを改装したもので、派手ででかい。親族や友人たちが後からついて歩いていた。


青空展示会

2005年10月17日 | Weblog
ファングーラオ公園で展示会を開催しているというので行ってみた。国内外の食品メーカーやファッションブランド、貴金属品・木製品メーカーなど100店くらいがブースを設置して展示即売会を開いていた。

Asahi Super Dryの垂れ幕を下げた店を見つけたので覗いてみたのだが、夜8時過ぎということもあり店を片付けている最中だった。
ベトナムでビールといえば333、Saigon Beer、Tiger Beer、Heinekenである。Tiger Beerは王冠の裏に当たりマークがついていれば「ランドクルーザーをプレゼント」というキャンペーンを展開している。一本だけ飲んでも当たる可能性があり、日本の景品表示法には違反しているがベトナムではこのような法律がまだないのである。

写真はすがたという日本食レストラン(?)のブースで、寿司を売っていた。珍しいのか結構人気があるようだった。

屋台縮小

2005年10月09日 | Weblog
最近、滞在しているホテル前の屋台の営業が縮小された。公安がやって来てペンキで路上に白線を引き、この線からはみ出て営業してはならない、とお達しを下したそうだ。

以前は公道にもイスやテーブルを並べていたが、白線のせいで営業面積は1/4くらいになってしまった。経営が思わしくないのか、ホテルオーナーの顔色も良くない。このブログに登場したことのあるやさぐれ男はウエイター兼会計を担当しているが、最近はオーナー自らが帳簿をつけている。

写真:ベトナムでもミッキーマウスやピカチュウなどキャラクター商品が人気である。キャラクター使用権は取得しているのだろうか。

画廊

2005年10月02日 | Weblog
市内のいくつかの画廊を回った。画廊といっても敷居の高いものではなく、ふらりと気軽に中に入れる。店内は狭くて雑然としていて、数人の画家たちが油絵を描いている。

何を描いているかといえば、小さな写真を模写しているのである。ゴッホやピカソなどの有名な絵や、農村の風景写真、どこかの会社の社長らしい肖像画もある。海外から注文を受け、雪の降るアメリカの田舎町を描いている画家もいた。

画家たちは自分の腕に自信を持っていて、小さな写真でも忠実に細部まで再現できるのだそうだ。いくつかの画廊で同じようなクリムトの絵を制作していた。クリムトの絵は金色や銀色が多く使われていて派手だ。どういう絵の具を使っているのかよくわからないが、たぶん本物よりずっと派手で豪華な絵がいくつも出来上がっていた。