ベトナム在住日誌(Hanoi編)

2004年9月末、日本からホーチミンへ。2006年1月末ハノイへ。2007年8月シンガポールへ。2008年6月ハノイへ。

恋愛事情

2004年12月27日 | Weblog

会社にはベトナム人社員が数人いる。20代後半の女性社員と新卒の若い男性社員と話していて面白いことがあった。

女性社員は大学時代、友達と遊園地に行く時、お母さんが一緒につきてきたそうだ。お母さんは心配でたまらなかったらしい。ベトナムでは男女の付き合いにはかなり神経質になるらしい。それぞれの家庭によっても違うと思うが、彼女の妹がデートから帰る際にも、どこかで落ち合って一緒に帰宅するようで、男性を家の前まで連れてくる事はしないそうだ。

新卒の男性社員はどこで勉強したのか日本の経済状況にも詳しく、とても優秀だ。なかなかハンサムで、ガールフレンドもいる。聞くところによると仕事が終わった後、毎日会っているそうだ。他の日本人社員が「休みの日だけ会えばいいじゃない」と冷やかすと、それまで黙っていた先ほどの女性社員がつばを飛ばすくらいの勢いで「アイシアッテイルノナラ、アタリマエデス!」とのたまった。サイゴンの若者達は情熱的な恋愛をしているようだ。


写真:スーパーで売られているさくらんぼ(だと思う)。唐辛子入りの塩が付いている。

クリスマス

2004年12月26日 | Weblog
今日はクリスマスだ。ベトナムのクリスマスは、意外に盛り上がっている。

前回、用途不明の建物が道端に設置されていると書いたのだが、これにはライトが施されていて夜になるときれいだ。道の左右に建てられた塔の上部が繋がって、そこにメリークリスマス&ハッピーニューイヤーと書いてある。

会社はレロイ通りに面しているのだが、通りの上を藤棚のように豆電球が覆っていて、とても美しい。昨日のイブは9時くらいに会社を出たのだが、このイルミネーションを見るためにバイクや歩きの人たちが溢れていてひどい渋滞だった。

毎度のことながら、ベンタイン市場前のロータリーはバイクで埋め尽くされていた。ぼくは中心街から郊外へ向かいたいのだが、8割以上の人は中心街へ繰り出そうとしている人たちなので、多勢に無勢で前に進むのに苦労した。

会社にビルのオーナーから、クリスマスプレゼント兼お歳暮が届いたのだが、1mくらいの高さのお菓子の詰め合わせだった。スーパーへ行くとクリスマス用のお菓子の詰め合わせが売っているが、日本のように靴下に入っているものはない。靴下にプレゼントを入れるのは日本だけの習慣なのだろうか?

写真:前々回と同じ位置から夜撮った。イルミネーションがきれいなのだが、古いデジカメなのでうまく写っていない。

2004年12月20日 | Weblog
犬をよく見かける。
ほとんど首輪をつけていないから野良犬だと思うが、この犬は出店のおばさんが食事を与えているようで太っていた。

以前、知り合いの新聞記者の家に行った時、その家はヨークシャテリアを飼っていて少し驚いた。野良猫もよく見かける。日本によくいる三毛猫は欧米にはいない品種で、高く売れるらしいが、ベトナムは日本と同じく三毛猫がぷらぷら歩いている。

先日、出勤しようろとホテルを出ると、バイクにまたがり買い物をしているおじさんがいたのだが、その人は片手に小さな猿を抱えていた。ペットだと思う。ベトナムには猿の脳味噌料理もあるのだが、料理しているところを見たことはない。ベトナム語で猿はコンキーという。

信号機設置

2004年12月19日 | Weblog


毎朝、7時半ごろホテルを出発するのだが、前の道は500m位に渡って朝市が開かれている。肉、野菜、果物、雑貨、塩や胡椒などを売る出店でが軒を連ねていて、買い物客で賑わう中を歩くような速度でバイクを運転する。最近市場前の交差点に信号が設置された。しかし朝は歩行者天国状態になっているので、信号などだれも守らない。

信号機のほかにも、道路にセンターラインが引かれたり、デコボコ道がきれいに舗装されたりしてインフラ整備が進んでいる。いいことだと思う。今は守られない信号も、車が増えれば守るだろう。

最近気づいたのだが、ベトナムの会社は土曜日も平日と同じく終日働く会社が多いようだ。土曜の午後にベトナム語学校に通っているのだが、終わってバイクを運転していると大きな会社から出てくるバイクの大群に遭遇する。

ベトナムは祝祭日も少ない。日本の半分くらいだろうか。テト(旧正月)に1週間くらい休みがあるだけで、連休はほとんど無いのではないだろうか。教師の日や婦人の日というのがあるのだが、休日なのかどうか知らない。


写真:クリスマスの準備だと思うが、大通りの脇に派手な建物が設置されている。これがどんな役割をするのかよくわからない。通りの向かい側にも同じような建物が設置されていて、両方の建物の上部が橋のように繋がり、車やバイクが下をくぐる形のゲートになるようだ。この建物はいくつもあったので、たくさんのゲートができるようだ。

バイク大渋滞

2004年12月13日 | Weblog
仕事が終わってバイクでとろとろ帰宅していると、ベンタイン市場前のロータリーにさしかかるあたりで渋滞がひどくなってきた。10時を過ぎていて夜も遅いのに混んでるなあ、と思いつつ、直径100mくらいのロータリーを半分も回らないうちに、完全に渋滞で止まってしまった。

ロータリー横の公園に大型ビジョンが設置されていて、そこでタイガービールが主催するサッカーの国際試合を放映していたのだ。ロータリーの交通はストップし、みんなバイクにまたがりながら観戦している。以前、スーパーの駐車場で渋滞に巻き込まれたことを書いたが、今回は規模が違う。日本でお祭りや花火大会があると1m進むのも大変な状態になるが、そのバイク版である。

早く家に帰りたいのでなんとかすり抜けて前に進みたいのだが、皆バイクにまたがりながらタバコを吸い、ビールを飲み、くつろいでいる。進むのを諦めかけたころ、試合が終わり、皆が一斉にエンジンをふかし、道幅一杯に広がって移動し始めた。日本の暴走族の比ではない。交通ルールなどあったものではなく、バイク、車、自転車の大移動である。思わず永ちゃんのファンキー・モンキー・ベイビーを口ずさんでしまった。


写真:SAMURAIという清涼飲料水。意外にうまい。

ブログコンテスト!

2004年12月12日 | Weblog




地球の歩き方.コムが主催するブログコンテストに参加することにした。
投票締め切りは12月25日(火)正午で、もう2週間しかないのだが、とりあえず参加してみよう。

実はこのブログにはカウンターが付いていて、どれくらいアクセスがあるのかわかるのだが、一日平均のクリック数は15~30である。このうち15回くらいは自分でクリックしているので、要するにほとんど見られていないということになる。親類、縁者、友人くらいかもしれない。

それはさておき、先週の日曜のことである。
夕方自分の部屋にいてふと気づいたのだが、水が出ないのだ。今までも断水は何度かあったが、大体1時間くらいで復旧していた。今回も少し待てば復旧するだろうと高をくくっていたのだが、夜9時くらいになっても出ない。

仕方がないので階下の屋台村へ行って、やさぐれ男(10月24日参照)に聞いてみた。すると、水を上の階まで汲み上げるポンプのモーターが壊れてしまった。今日は修理人が来ないので、明日まで待てと言う。何だとこの野郎、トイレ、シャワー、洗濯はどうすればいいんだ、つべこべ言わずにさっさと修理しろ!と怒鳴りたかったのだが、気弱な性格なので明日早くやってくれと頼んで引き下がった。トイレやシャワーは、隣の建物にある屋台村の炊事場で済ますことになった。明朝出勤しなくてはいけないので、4階の自室までバケツで3回ほど水を運ぶはめになった。

次の日、会社から戻ってきて、浴室に直行してみるとやはり水がでない。一目散に下へ降り、やさぐれ男を捜したが、なぜか見つからない。先輩格のサイと目が合うとサイは両手を振りながら逃げようとする。追っかけていって捕まえ、明日と言っておいて出ないじゃないか!と問い詰めると、抱きついてきて腰に手を回しながら慣れない英語でソーリーと繰り返す。ふと、あたりを見るとやさぐれ男が笑いながらこっちを見ている。どこかに隠れていたのだ。この夜もバケツの水を部屋まで運んだ。ヘルニアになるかと思った。

翌日からようやと水が出るようになった。後から聞いたのだがベトナムで「明日」という言葉は、冗談で「永遠に来ない日」という意味があるらしい。要するにいつまでも明日は明日で、今日ではないのだ。彼らがそういう意味で使ったのかどうかは不明だ。


モールディング

2004年12月06日 | Weblog
写真が何かわかるだろうか?
これはホテルの天井に施されたモールディングという代物だ。

ベトナムでいくつかの安ホテル(ミニホテル)に泊まったが、必ず天井に写真のような彫り物(?)が施されている。天井の真ん中だけでなく、壁との境目にも幅15cmくらいの模様が彫られている。一年半くらい前に初めてこのモールディングというものを知って以来、誰がどのようにして作っているのか知りたくてたまらない。

写真のモールディングは直径1m20cmくらいで、彫りの深さも2、3cmくらいだが、ベトナムで最初に泊まった安ホテルは、2mくらいの蓮の花のような模様で、彫り方も深くて7、8cmくらいあったと思う。ベッドに寝ていると上から落ちてくるのではないかと思うほど迫力があった。

ベトナムのミニホテルはほとんど鉄筋コンクリートで造られている。モールディングは、実際に職人が彫っているのではなく、なにか型のようなものを押し付けて作っているのだと思う。ただ、場所が天井なだけに、作業している現場を見てみたいものだ。

地下鉄をどうやって地下に入れるか考えると眠れなくなるが、モールディングの作り方も難問だ。


食べ物いろいろ

2004年12月05日 | Weblog
ベトナムの調味料といえばヌオックマムである。これは魚醤で、どんな料理にもこれをつけて食べる。ヌオックマムはいろんなメーカーが多くの種類を販売しているが、フーコック島で作られるヌオックマムが有名だ。フーコック島は昔、罪人が島流しにされる流刑地だったが、今はヌオックマムの名産地になっている。

他にも調味料は色々あって、気に入っているのはヌオックトゥンである。これは大豆とピーナッツが主な原料で、日本の醤油に近い味がする。醤油よりはしょっぱくなく、チャーカー(ベトナム風さつま揚げ)につけて食べると旨い。コクがある感じだ。

毎日会社にコーラかRED BULLのような缶ジュースを持っていくが、スーパーを探してみても缶コーヒーは売っていない。これだけコーヒー好きな国民なのに缶コーヒーが無いのは不思議だ。日本で缶入りの緑茶が発売されたのは10年くらい前(?)だから、わざわざコーヒーを缶にして飲むほどのことでもない、という感覚なのだろう。

「サムライ」という刀を振りかざした日本人のイラスト入りのジュースがある。味はなんとも言えない、オロナミンCのような感じだ。ビンでも缶でも売っていて、カフェにも置いてあるので人気が高いのかもしれない。

屋台でフライドポテトを頼むとバターと砂糖がついてくる。初めて食べたとき、てっきり塩だと思っていたので、ベトナムの塩は甘いんだな思った。


写真:向かって右がフーコック島のヌオックマム。左はヌオックトゥン。