花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

春、マメ科(3)

2017-04-30 | 植物 花

「ドラセナ・リフレクサ」(Doracaena reflexa)の花が咲いています、濃い緑色をした披針形の葉に黄色い斑が鮮やかです。

上図は、「ドラセナ・リフレクサ ’ソング オブ インディア’」(Doracaena reflexa cv. 'Song of India'

 

”春、マメ科(3)”は、「クリムソンクローバー」、「クサフジ」、「ミヤコグサ」です。

 <「クリムソンクローバー」>

「シロツメクサ」(白詰草」(クローバー)の仲間です、”赤い白詰草” ですが

白色の花も有るので、ややこしい限りです。

亦、「クローバー」より背丈が高いのが特徴です。

マメ科、トリフォリウム(シャジクソウ)属、耐寒性一年草、ヨーロッパ原産、学名 Trifolium incarnatum

英名 Crimson Clover、別名「ストロベリーキャンドル」、「ベニバナツメクサ」

 


 

 「ロータス・ベルセロティー」も咲いています、暗赤色のユニークな形の花です。

「オウムノクチバシ」(鸚鵡の嘴)の異名が付いていました。

<「ロータス・ベルセロティー」>

線状の灰緑色の葉に、赤い花が浮き立ちます。

秋口まで、長い花期を愉しいます、花が、黄色い種類(ロータス・マクラツム)も有ります。

マメ科、ロツス(ミヤコグサ)属、半耐寒性多年草、カナリア諸島原産、学名 Lotus berthelotii

 

 

黄色花の「ロータス・マクラツム」Loutus maculatus 

 

 「ミヤコグサ」(都草)も咲いています、”春の道端の黄色い花” です。

 

名前の由来に興味が湧きますが、其の(1)京の都、奈良の都の近くに

多く生えていたから、其の(2)漢名のの「脈根草」(ミャッコングサ)が

訛って「ミヤコグサ」になったからとか等、諸説が有るようです。

マメ科特有の蝶型の黄色い花が、咲き広がります。

葉は、五枚、奇数羽状複葉です。

マメ科、ミヤコグサ属、日本、中国、朝鮮半島に分布

英名 Lotus corniculatus var.japonicus

別名「エボシグサ」(烏帽子草)、花の形が、烏帽子に似ているからとか


最後は、「クサフジ」(草藤)で終わります。

「クサフジ」

花や葉が、「藤」の花や葉に似てる故の命名とか、「藤」が、樹木で、此は、<草>なので此の名前がついた由

亦、「藤」の花序が下垂するのに対して、「クサフジ」は、花穂が、上に向かって伸びる違いが有ります。

総状花序に、白色、淡い紫色や青紫色の蝶形の花が密生します。

仲間の「カラスノエンドウ」の花や葉に似ていて、偶数羽状複葉、小葉が、10枚以上着きます。

マメ科、ソラマメ属、蔓性多年草、日本、北半球の温帯地域に分布するとか

学名 Vicia cracca、英名 Tufted Vetch


<各画像は、クリックで拡大表示します>


春、マメ科(2)

2017-04-27 | 植物 花

「オステオスペルマム」Osteospermum ecklonis の季節がきました。

6月頃迄の短い開花期なのが残念です。

 

”春、マメ科(2)” は、「ハナズオウ」(花蘇芳)、「ハリエンジュ」(針槐)の花を挙げてみました。

 「ハナズオウ」「花蘇芳」

蝶型で、赤紫色の花が、葉の付け根に数輪咲きます、花径は、2cm位ですが、纏まって咲くので

豪華な感じがします、艶が有るハート型の葉は、開花後に出揃います。

花弁の色が、植物の「蘇芳」から採った黒みを帯びた紫色に似ているので此の名前が付いたそうです。

周りが、若草色の中で、一際、目立つ花の色です。

仲間には、葉が茶紫色で、高木になる「アメリカハナズオウ」等が有るようです。

マメ科、ハナズオウ属、落葉低木、中国原産、学名 Cercis chinensis

英名 Chinese redbud、別名「スオウバナ」(蘇芳花)




「ハリエンジュ」(針槐)

総状花序に、白色で、芳香有る蝶型の花を咲かせます、房状に下垂させます。

 夏に花を咲かせる「エンジュ」(槐)Sophora japonica に似て、枝に針が在るので、此の名前が付いた由

葉は、奇数羽状複葉、花からは、上等な蜂蜜が採れるようです。

<アカシア蜂蜜>は、此の「ニセアカシア」から採ったものとか

マメ科、アカシア属の「アカシア」Acacia Mill が、入ってくる前は、「アカシア」と称したので

紛らわしく、区別するために、「ニセアカシア」(偽アカシア)の名が付けられたようです。

歌、♫ アカシアの雨がやむとき ♫ の「アカシア」は、「ミモザ」の名前も付いた「ギンヨウアカシア」や

「フサアカシア」ではなく、此の「偽アカシア」とのこと、歌なので<偽>を外して当然です。

雨上がりの「アカシア」の並木道が、白い花の色で溢れる様が目に浮かびます。

「アカシア」の花の黄色い色では、雰囲気がイマイチでしょうか

マメ科、ハリエンジュ属、落葉高木、北アメリカ原産、学名 Robinia pseudoacacia

英名 False acacia、Locust tree、別名「ニセアカシア」

 

 
 

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昨年のブログです、宜しかったら、<続きを読む>から入ってご覧下さい。

 
今、白色
今、「オオデマリ」(大手鞠)、「チョウジガマズミ」(丁子莢蒾)の白い樹木花が目に留まります。爽やかな春風に靡きます、初夏も間も無くやってきます。<「オオデマリ」(大......
 

春、マメ科の花(1)

2017-04-25 | 植物 花

 

マメ科の花の最初は、「エニシダ」(金雀枝)Cytisus Hybrids 別名「キティスス」です。

次に「ハナズオウ」(花蘇芳)Cercis chinensis の花です。

<「エニシダ」>

「エニシダ」は、花色が違う3種と黄色い花の「ヒメエニシタ」(姫金雀枝)を挙げてみました。

大別して、ヨーロッパ原産の「エニシダ」(Cytisus scoparius)とアフリカ大陸の西の海上に浮かぶカナリー諸島原産の

「ヒメエニシダ」(Cytisus racemosus=Cytisus × spachiana)に分けられるようです。

各々の特徴として、「エニシダ」は、耐寒性落葉低木、花が、下垂するのに対して

「ヒメエニシダ」は、半耐寒性常緑低木の違いが有ります。

葉は、小葉が三枚、超型の花を咲かせます、ヨーロッパ原産のものには、花の色合いが違う「ホオベニイニシダ」(頬紅金雀枝)

「アカバナエニシダ」(赤花金雀枝)、「シロバナエニシダ」(白花金雀枝)等の品種が有りました。

マメ科、エニシダ属、英名 Scotch Broom、Broom andreanus、尚、Broom は、箒のこと、枝を束ねて

箒とした由、また、ヨーロッパの魔女が、空を飛んだ道具は、この「エニシダ」で作った箒とか

多数の花は、金色の雀が群がっているようです。

 
 

ヨーロッパ原産の「エニシダ」C.scoparius ’andreanus' には、「ホオベニエニシダ」(頬紅金雀枝)

「アカバナエニシダ」(赤花金雀枝)等の園芸種がが有ります。

黄色と茶色、赤色とピンク、白色と黄色のグラデーションを愉しみます。

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下図は、「アカバナエニシダ」

 

白と黄色の花弁の種類も

「ヒメエニシダ」(姫金雀枝)は、「エニシダ」に比べて背丈も低く清楚な感じがします。

 

 

次のマメ科は、「エニシダ」の近縁「キングサリ」の花です、黄色い総状花序を下垂させるので、金の鎖の様です。

葉は、小さい葉を3枚着ける<三出複葉>です。

マメ科特有の黄色い蝶型の花を咲かせます、花期は、4月の後半から初夏の頃迄愉しめます。

マメ科、キングサリ属、落葉小高木、ヨーロッパ原産、学名 Laburnum anagyroides

英名 Golden chain、Common Laburnum、別名「ゴールデン チェーン」、「キバナフジ」(黄花藤)


< 各画像は、クリックで拡大表示します>

コメント (2)

春、ユリ科

2017-04-21 | 植物 花

「シバザクラ」(芝桜)Phlox subulata が咲き広がり、絨毯の様です。 画像クリックで一層其の感が ・ ・ ・ 

 

今回は、ユリ科は、「キバナカタクリ」(黄花片栗)、「キバナホウチャクソウ」(黄花宝鐸草)、「チゴユリ」(稚児百合)です。

 

「キバナカタクリ」(黄花片栗)

紫桃色の日本の「カタクリ(片栗)」(Erythronium japonicum )よりも背丈が、多少高く、黄色い花を咲かせます。

「百合」の花に似た花を下向きに咲かせ、花弁を大きく反り返らせます。

針葉樹林などの下に咲くのは、「カタクリ」と似ています。

ユリ科、カタクリ属、耐寒性球根、北アメリカ、カナダ原産、学名 Erythronium Hybrids

英名 Glacier Lily、Dogtooth Violet 等々、別名「エリスロニウム'パゴダ’」、「セイヨウカタクリ」(西洋片栗)

「’パゴダ’」の名前は、花弁が大きく反り返り、寺院の屋根に似るからとか


 
 

 花弁が大きく反り返る様が、’パゴダ’ か


「キバナホウチャクソウ」(黄花宝鐸草)

「カタクリ」の花とともに人気の春のユリ科の花です。

花茎の先端に、筒状(宝鐸の形)の花を3個位下垂して咲かせます、花弁が6枚、葉の葉脈が

浮き出て目立ちます、光沢が有り、互生します。

絶滅危惧種に登録されているとのことで、チョット珍しい花です。

ユリ科、チゴユリ属、耐寒性多年草、中国、朝鮮半島原産、学名 Disporum flavens、英名 Yellow fairy bells

別名「キバナアマドコロ」(黄花甘野老)


 

「チゴユリ」

 

「チゴユリ」(稚児百合)もユリ科の花、春の山地

 特に、落葉樹林の下の半日陰に生えて「百合」の花に似た花を

 咲かせます。

 披針形の花弁で、小さくて可愛い花を1~2個やや下向きに咲かせます。

小さくて可愛いので、稚児の名前が付いたようです。

ユリ科、チゴユリ属、耐寒性多年草、日本、中国、朝鮮半島に分布

学名 Disporum smilacinum

 

 

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シソ科の「アジュガ」も咲き出しました、昨年のブログ記事を再度載せました。

詳細は、下の記事をご覧下さい ・ ・ ・

 
「アジュガ」、「ムラサキサギゴケ」、「ツタバウンラン」
青紫色の “春の使者” 、「アジュガ」、「ムラサキサギゴケ」(紫鷺苔)、「ツタバウンラン」(蔦葉海蘭)を挙げてみました。<「アジュガ」>総状花序を立ち上げて、青紫色......
 

春、白い樹木花(2)

2017-04-18 | 植物 花

今回の ”春、白い樹木花” は、「スモモ」、「リキュウバイ」です。

「スモモ」(李、酸桃)

「スモモ」の白い花が、青空に映えます、小さい五弁の花が、密集して咲くので、遠目には、”白い霞” と見紛います。

果実が「桃」に似ていて、「桃」より酸味が強いので、此の名前(「スモモ(酸桃)」が付いた由

中国原産で、日本にも分布、アメリカに渡って糖度が高い品種「ソルダム」、「サンタローザ」等に改良されて

日本に「プラム」(Plum)、「プルーン」(Prune)等として輸入されています。

”李下に冠を正さず” の意味は<誤解を招くような行動は、するべきでない>という戒めでした。

「李」の木の下で、冠を被り直そうして、手を上げると、果実を盗むと疑いがかかるからです。

私の故郷では、「ダンキョ」と呼んでいたような記憶が有りますが、今でも、或る地方では

「ハダンキョウ」、「ボタンキョウ」と呼んでいるようです。

子供頃には、此の実が、おやつ代わりでした、酸っぱい子供の頃の思い出です。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Prunus salicina 、英名 Asian plum、Japanese plum


 
 


「リキュウバイ」(利休梅)

「利休梅」も白い花を咲かせています、中央の黄緑色が、五弁の白い花びらと相応します。

若葉の新緑と純白の花弁とのコントラストを愉しみます。

亦、多数の雄蕊が目に付きます、実は、ユニークな形の星形です。

名前の由来は、「梅」の花に似ていて、茶花として利用したので、茶人、千利休に因んで命名されてとのこと

バラ科、ヤナギザクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Exochorda racemosa、英名 Common pearlbush

別名「ウメザキウツギ」(梅咲き空木)、「バイカシモツケ」(梅花下野)

「ウツギモドキ」(空木擬)、「マルバヤナギザクラ」(丸葉柳桜)

 

英名の Common pearbush は、蕾を著しているのかも

下図は、「利休梅」の別名を綴り合わせて様な名前が付いたアジサイ科の「梅花空木」(Philadelphus Hybrids)です。

5月頃から咲き始めます。

今回の ”春、白い樹木花” は、「スモモ」、「リキュウバイ」です。

「スモモ」(李、酸桃)

「スモモ」の白い花が、青空に映えます、小さい五弁の花が、密集して咲くので、遠目には、”白い霞” と見紛います。

果実が「桃」に似ていて、「桃」より酸味が強いので、此の名前(「スモモ(酸桃)」が付いた由

中国原産で、日本にも分布、アメリカに渡って糖度が高い品種「ソルダム」、「サンタローザ」等に改良されて

日本に「プラム」(Plum)、「プルーン」(Prune)等として輸入されています。

”李下に冠を正さず” の意味は<誤解を招くような行動は、するべきでない>という戒めでした。

「李」の木の下で、冠を被り直そうして、手を上げると、果実を盗むと疑いがかかるからです。

私の故郷では、「ダンキョ」と呼んでいたような記憶が有りますが、今でも、或る地方では

「ハダンキョウ」、「ボタンキョウ」と呼んでいるようです。

子供頃には、此の実が、おやつ代わりでした、酸っぱい子供の頃の思い出です。

バラ科、サクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Prunus salicina 、英名 Asian plum、Japanese plum


 
 


「リキュウバイ」(利休梅)

「利休梅」も白い花を咲かせています、中央の黄緑色が、五弁の白い花びらと相応します。

若葉の新緑と純白の花弁とのコントラストを愉しみます。

亦、多数の雄蕊が目に付きます、実は、ユニークな形の星形です。

名前の由来は、「梅」の花に似ていて、茶花として利用したので、茶人、千利休に因んで命名されてとのこと

バラ科、ヤナギザクラ属、落葉小高木、中国原産、学名 Exochorda racemosa、英名 Common pearlbush

別名「ウメザキウツギ」(梅咲き空木)、「バイカシモツケ」(梅花下野)

「ウツギモドキ」(空木擬)、「マルバヤナギザクラ」(丸葉柳桜)

 

英名の Common pearbush は、蕾を著しているのかも

下図は、「利休梅」の別名を綴り合わせて様な名前が付いたアジサイ科の「梅花空木」(Philadelphus Hybrids)です。

5月頃から咲き始めます。