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エジプト・トルコの旅、イスラム文化の違いを実感!その1(エジプト編)

2008年06月19日 | 歴史・旅(海外)
コース順路:コース満足度★★★
カイロ空港→アレキサンドリア→アレキサンドリア国立博物館・カタコンベ・ポンペイの柱→アブ・メナ遺跡→カイロ→ギザ三大ピラミドとスフィンクス→ベン・エズラ・シナゴーグ→エル・ムアッカラ教会→エジプト考古学博物館→モハメッド・アリ・モスク→ハン・ハリーリ市場→カイロ空港

5月後半、一度は行きたいと思っていたエジプト・トルコの旅がやっと実現した。
体調的には、お腹を下したことや移動距離の長いバスの振動で、ダウン寸前ということもあったが、内容的にはいろいろ新しい発見がある面白い旅であった。

まずはエジプト編から:
飛行機は成田からエジプトまでの直行便、深夜にカイロ空港へ到着後すぐにジョゼルパートナーホテル(写真左)へ向かう。
翌日、バスで一路地中海に面するアレキサンドリアへ移動(約235Km)、まずはアレキサンドリア国立博物館を見学する。
紀元前332年にエジプトを征服したというアレキサンダー大王の像、前に教科書かどこかで見たような気がする。
 

古代エジプト唯一人の女性ファラオといわれるハトシェプスト女王の貴重な頭像、在位中は男装していたらしいが、顔の表情はやはりどこか女性的である。
旧約聖書「出エジプト記」でモーゼをナイル川で拾って育てた義母は、彼女だとも言われている。
次にイタリアのものよりも大きいというカタコンベを見学、残念なことに写真撮影は禁止だった。
ラムセス2世の墓から持ってきたと言われている「ポンペイの柱」の遺跡を見学する。
近づいてみると想像以上の大きさで、27メートルもある柱は、一枚岩の花崗岩で造られている。
柱の前には、クレオパトラがこの地に運んできたというラムセス2世の顔をしたスフィンクスがある。
  

アレキサンドリア郊外にある世界遺産のアブ・メナ遺跡を訪れる。
4世紀からこの地域で独自に発達したキリスト教(コプト)の最大の聖地として街が栄えたという。
古代ローマで殉教した聖者メナス生誕の地でもあり、教会、修道院、巡礼のための宿泊施設等がある。
 

アレキサンドリアでのホテルのすぐ裏は、エメラルド・グリーン色の地中海が広がっている。
じっと海原を見つめていると、いつのまにか鮮やかな夕焼けの景色が目の前にせまってきた。
 

カイロに戻って、エジプトで一番に訪れたかった三大ピラミッドがあるギザに到着。
紀元前2560年クフ王によって建てられた大ピラミッド、世界の石造建築で最大といわれる威容を誇っている。
正面の凹んだところが入り口、終始腰をかがめての歩行が続く、たどり着いた王の間?には何も無くがっかり、出て来た時は腰が痛くてしょうがない。
遠方から眺めた三大ピラミッド、左からクフ王、カフラー王、そしてメンカウラー王のもの。
 

カフラー王のピラミッドの前に鎮座しているスフィンクス、ギリシャ神話に面白い話がある。
女神ヘラの命令でテーベにやって来たスフィンクスは、謎かけをして通る旅人を懲らしめていた。
その謎かけとは「朝は4本足、昼は2本足、夜は3本足で歩く者とは、誰のことか?」というもの。
テーベの王もこれに挑戦したが、結局答えられずに殺されてしまい、テーベの街はすっかり寂れてしまう。
そこに、勇敢な若者オイディプスが通りかかり、謎かけに対して「それは、人間だ」とずばり答える。
実はそれが正解で、スフィンクスは恥ずかしさのあまり、丘の上から身を投げ出して死んでしまう。
人生の朝・・赤ん坊の時には四つんばいで這うから4本足。
人生の昼・・若い時は2本の足でしっかりと歩く。
人生の夜・・老人の時には杖をついて歩くので3本足。
テーベの街は大いに沸き返り、勇敢なその若者を新たな王として迎え再び栄えたという。
 

カイロの発祥地でもあるオールド・カイロへ向かう。
ベン・エズラ・シナゴーグ(ユダヤ教の教会)では写真が撮れず。
エル・ムアッラカ教会のあたりには、幼いキリストと聖母マリアがエジプトに逃れてきた際に身を隠した地下道があったと言われている。
エジプト考古学博物館は、この旅行の中でも一番期待していたところ。
過去5000年にわたる古代エジプトの歴史的遺産を約250,000点も収蔵しており、その歴史的及び芸術価値も高い。
 

一番の収穫は、ツタンカーメン王の黄金のマスクをじっくり見れたことで、その何とも見事な仮面を前にして、出てきた言葉はただただ「素晴らしい」の一言だった。
巨大なドームとそびえたつ2本のミナレットがとっても印象的なモハメッド・アリ・モスクを訪れる。
 

イスラム教の礼拝堂は土足厳禁、厳かな気持ちでドームの中へ入ると、無数のランプと、巨大なシャンデリアが眼に入る。
サウジアラビアのメッカの方向に祭壇があり、礼拝者はそちらを向いて祈る。
モスクの天井がドームになっているのは、声が響いてみんなに聞き取れるようにするためだとのこと。
最後に訪れたハン・ハリー市場は、約200m四方の地区に1000軒を超える商店がひしめき合っていて、独特の熱気が充満している。
余り時間が無く、ツタンカーメンのマスクの像を値切って購入するのがやっと。
 

エジプトの遺跡、長い時間の歴史があるだけに、ツアーのような急ぎのスケジュールでは深い内容を理解するのはとても無理。
自分でスケジュールを組んでの旅行をと何時も思うのだが、文化や習慣が異なる国ではリスクが伴うし、何とも痛し痒しである。
エジプト・トルコの旅、イスラム文化の違いを実感!その2(トルコ編)

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