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Covering radioactive water leak at Fukushima: negative campaign against Tokyo 2020's bid? Pt.3

2013-09-05 20:51:24 | 五輪招致ネタ
ちうわけで、2020年夏季五輪開催地決定まであと3日だか4日くらい。
それを目前として、2020年夏季五輪招致を目指す東京の招致委員会は、福島第一原子力発電所で起きている高濃度の放射性汚染水漏れに苦慮している。
そんな中、昨日アルゼンチンのブエノスアイレスで、五輪招致に参加してるイスタンブールとマドリード、そして東京が記者会見を行ったのだが・・・。
・東京五輪招致:汚染水漏れに質問集中 海外メディア(2013年9月5日 毎日jp)

ある意味当然とも言える展開になった昨日の記者会見。
以下、2013年9月5日分毎日jp『東京~』を全文(略

---- 以下引用 ----
【ブエノスアイレス 藤野 智成】
2020年夏季五輪開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)総会を7日に控え、東京招致委員会が4日、当地のホテルで国内外メディア向けに記者会見した。
海外メディアの質疑応答では、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題の懸念が相次ぎ、質問6問中4問がこの問題に集中した。

 竹田 恒和理事長(日本オリンピック委員会会長)は、日本政府としての対処方針を示した書簡をIOC委員に送ったことを明かし、「東京は非常に安全な都市。水、食物、空気は政府が責任を持って解決すると発表し、プロジェクトも発足して懸念はない」と説明。
「東京にとって放射能漏れが唯一の懸念材料になっているが」との質問には、「放射線量レベルはロンドン、ニューヨーク、パリなど世界の大都市と同レベルで絶対安全」と理解を求めた。

竹田理事長は用意した書面を読み上げて対応していたが、厳しい質問が続いて答えに窮し、日本語に切り替えた。
そして「IOC委員からも放射能漏れの質問が予想されるが、どう対処するのか」との質問に、竹田理事長は「総理からも最終プレゼンテーションで説明する。福島は東京から250キロ離れており、皆さんが想像する危険性は東京にない」と時折、声を上ずらせながら答えた。

会見にはトヨタ自動車名誉会長の張 富士夫評議委員(日本体育協会会長)が同席したが東京の経済力に絡んだ質問は少なかった。

7日の投票に先立つ最終プレゼンテーション(招致演説)でもIOC委員の質疑応答の時間が用意されており、汚染水問題への質疑が相次ぐと見られる。
---- 引用以上 ----

竹田理事長に対し相当厳しい質問が飛んできたのはむべなるかな。
竹田理事長も、ここまで厳しい質問攻めに遭うとは1週間前まで想像してなかった・・・のか?

で、昨日行われた3都市の記者会見は、色んな意味で対照的だった模様。
・質疑応答に勢いの差=苦しい東京、自信のマドリード-20年五輪招致(2013年9月5日 時事ドットコム)

---- 以下引用 ----
2020年五輪招致を目指す3都市が4日、相次いで記者会見を開いた。
それぞれの「アキレスけん」とでも言うべき問題点について、質疑応答に勢いの差がのぞいた。

 東京には、東京電力福島第1原発の汚染水問題に関する質問が集中した。
答えに窮した招致委の竹田 恒和理事長は、英語から途中で日本語に切り替えて「東京の水と食料、空気は全く問題ない。東京の放射線量はロンドン、パリ、ニューヨークと同じ」。
いつものセリフを繰り返し切り抜けた。

 イスタンブールは、トルコ選手の大量ドーピング(禁止薬物使用)に関して質問攻めに。
同国オリンピック委員会のエルデネル会長は、時折ため息を漏らして応答した。
追い風に乗るマドリードは対照的。
会見の開始が約20分遅れて報道陣を待たせたが、経済問題の質問に招致委のブランコ会長は具体的な数字を並べ、「確実な経済復活」と自信を示した。

三つの会見に出席した「スポーツカル」のカルム・マリー記者は「竹田さんは汚染水問題の答えを準備していなかったので、びっくりした。もっと細かく説明するべきだ」と指摘。
「イスタンブールはドーピングに対する説明がクリアで戦略的なものを感じる。マドリードは会見開始の遅れ、スペイン語の多さが気になったが、いい雰囲気だった」と話した。
(ブエノスアイレス時事)
(2013/09/05-10:48)
---- 引用以上 ----

マドリードの招致委員会の方々は、内心ノリノリで記者会見に臨んでたんだろうな(苦笑)。
経済問題以外はこれといったマイナス要因が見当たらない以上、IOC委員からの支持を取り付けやすいだろうし。
会見開始が遅いのは仕様だし。
果たして、マドリードとイスタンブールの運命はイカに。


ちなみに、昨日東京の招致委員会が行った記者会見には、「隠し玉」としてあるロボットが登場した。
・五輪招致目指す東京、福島に関する懸念に質問集中(2013年9月5日 afpbb.com)
・Olympics: Fukushima question continues to dog Tokyo bid(2013年9月4日 globalpost.com;AFP)

しかし、肝心の記者会見が福島第一原発で起きてる高濃度放射性汚染水漏れに話に向かった結果、このロボットの活躍の場が少なくなった模様。
以下、2013年9月5日分 afpbb.com『五輪招致目指す~』から後半部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
会見の序盤では、五輪招致の成功が地震と津波の傷を癒すと語っていた竹田理事長だが、放射能に関して質問が集中すると次第にいら立ちを見せ、最後は話をまとめるのにも苦労する様子を見せた。

(中略)
放射能について質問が集中したことで、東京が記者会見のために温めていた一大アイデアはかすんでしまった。

 東京は日本の技術力をアピールするため、8月4日に宇宙へ飛び立ち、国際宇宙ステーション(International Space Station)で1年間を過ごすロボット宇宙飛行士「キロボ(KIROBO)」と同型のロボット「ミラタ(MIRATA)」を会見に登場させた。

 キロボは五輪招致のマークを付けてスクリーンに登場し、その上には「これは小さな一歩ですが、ロボットにとっては大きな一歩です」という、人類で初めて月に足跡を残した故ニール・アームストロング(Neil Armstrong)氏の言葉を引用した横断幕が掲示された。

 一方、世界初の言葉をしゃべるロボット宇宙飛行士キロボによる宇宙からの後押しを受けたミラタは、ブエノスアイレスの会見場で、五輪で2度の銀メダルに輝いたフェンシングの太田 雄貴(Yuki Ota)とともに動きを披露した。

 ミラタは会見で「少し疲れたけど、勝負では幸運に恵まれることを祈っています」とコメントしている。
(c)AFP/Pirate Irwin
---- 引用以上 ----

その『MIRATA』は、insidethegames.biz の記者に奇怪な印象を与えた模様。
・"We are not worried about Fukushima" insists adamant Takeda once again(2013年9月4日 insidethegames.biz)

以下、2013年9月4日分 insidethegames.biz『"We are~"』から〆の部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
Another key focus lay on the technological strengths of the bid - and of Japan - and this was illustrated by a surprise visit from a Toyota developed robot - named Mirata - who appeared alongside bid Ambassador Yuki Ota.

This followed a video of a relation of the robot currently in outer space from where he illustrated this technological prowess as well as pledging his support to Tokyo's 2020 bid.

This was certainly a novel idea which showed the multi-dimensional and unique perspective that the bid offers.

Yet with attention elsewhere so focused on events at Fukushima, it would appear to be a good idea for the bid to address events closer to home as well as those occurring in outer space.
---- 引用以上 ----

『MIRATA』は、「東京と福島は違う」という招致委員会のメッセージを象徴する存在ってか?(違)


なお、昨日の記者会見における竹田委員長の態度に関して、insidethegames.biz の創設者であるダンカン・マッケイ(Duncan Mackay)氏は厳しい指摘をしていた。
・JOC delegates in radiation spin control(2013年9月5日分 japantimes.co.jp)

以下、2013年9月5日分 japantimes.co.jp『JOC delegates in~』から Mackay 氏のコメント部分を(略

---- 以下引用 ----
(中略)
“They’re not dealing with the issue,” said Duncan Mackay, founder and publisher of insidethegames, a publication that features in-depth analyses of all things Olympic.
“The issue isn’t whether the (radiation) situation is the same as London, New York or Paris. London, Paris and New York aren’t bidding for the games. Tokyo is. The perception internationally and among some IOC members is that Fukushima is an issue.”
(以下略)
---- 引用以上 ----

日本国内向けの説明じゃ日本国外に通じない、というオチ。



2013年9月5日22時(JST)くらいの追記:

朝日新聞所属の古田 大輔(Daisuke FURUTA)氏が、昨日の記者会見の様子について Twitter 上で述べていた。
以下、古田氏による昨日の会見に関する Tweetの一部を(略

---- 以下引用 ----
古田 大輔 ‏@masurakusuo

昨日の東京五輪招致委の会見の映像をようやく送信した。
回線が安定せずに徹夜作業に。
いま、東京で編集してもらってます。
6問中4問が放射線に関する質問で、竹田理事長が回答する様子を撮しています
#asahi_gorin
・2013年9月5日 - 5:09(米国西海岸時間?)


古田 大輔 ‏@masurakusuo

4つの質問はいずれも放射線を話題にしていましたが、「心配する人を安心させられるか」「招致活動への影響は」「IOC委員も懸念しているのでは」と内容は異なるものでした。
竹田理事長は「東京は100%安全 」と繰り返し、最後は日本語で再度「安全」と強調しました
#asahi_gorin
・2013年9月5日 - 5:14(米国西海岸時間?)


古田 大輔 ‏@masurakusuo

正直に言って、世界から集まった記者たちの反応はしらけていました。
「安全と繰り返すだけでは納得されないから、いろんな角度で質問しているのに」という声も
#asahi_gorin
・2013年9月5日 - 5:17(米国西海岸時間?)


古田 大輔 ‏@masurakusuo

会見直前にツイートしましたが、福島第一関連の質問が出ることは当然、予想されていました。
イスタンブールの会見ではシリア情勢が聞かれ、マドリードの会見では経済危機の質問が出る。
それぞれに事前の入念な準備を感じさせる回答で切り抜けていました
#asahi_gorin
・2013年9月5日 - 5:23(米国西海岸時間?)
---- 引用以上 ----

福島第一原発の(略)質問に対応できなかった東京の招致委員会って一体・・・。


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