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真下 誠治氏の発言の引用元が謎

2009-12-05 19:39:01 | 八ッ場ダム騒動
今回は、今年9月に開かれた群馬県議会における大沢 正明群馬県知事や県議会議員の発言に関する突っ込み。
例によって(?)、群馬県議会の議事録から色々引用する。
・会議録検索システム (pref.gunma.jp)

今回ネタにするのは、2009年9月28日の県議会議事録。
実の所、議事録の冒頭がクライマックスだったりするのだが・・・。
問題の箇所は、大沢知事と真下 誠治氏とのやりとりにあった。
以下、群馬県議会会議録検索システムから、2009年9月28日分議事録 P.19~P.21 を(長くなるけど)引用する。
色んな意味でビックリするぞ。

---- 以下引用 ----
(中略)
◆真下誠治 議員 知事には、大きく分けて2点ほどお伺いをしたいと思いますが、まずひとつは、新政権の発足による県政への影響とその対応についてでございます。
 まず初めに、八ッ場ダムの今後の対応についてですが、前原新国土交通大臣は、就任直後のいわゆるぶら下がり会見というんですか、そこで、「マニフェストに書いてあるから中止する」と地元の住民や関係都県などの意見を聞く前に発言し、その後も同様の発言に終始し、方針を変えておりませんが、これに対して知事はどのように臨むのか、まずお伺いをいたします。


◎大澤正明 知事 真下県議の御質問にお答えいたしますけれども、その前に若干お時間をいただきまして、これまでの経過と、先日の前原国土交通大臣との意見交換について御説明させていただきたいと思います。

 先の総選挙の結果、政権交代がなされまして、民主党中心の鳩山内閣が発足し、組閣直後のいわゆるぶら下がり記者会見におきまして、前原国土交通大臣から八ッ場ダム建設事業を中止する旨の発言があったわけでございます。
この連絡を受けまして、私自身、信じられない気持ちでありましたが、地元住民の方々の意見、関係の町、1都5県の意見を聞くことなく建設中止としたことは言語道断であり、極めて遺憾である旨、深夜でありましたけれども、緊急にコメントをさせていただきました。
この突然の発言に、長野原町、東吾妻町の関係住民の皆さんは、大変な戸惑いと心配、さらには強い怒りなど、簡単には言いあらわせない混乱した状態に置かれたと思っております。

 そんな中、先週の連休最終日のお彼岸であります9月23日、前原国土交通大臣が、馬淵副大臣、三日月政務官ほか国土交通省幹部とともに建設中の八ッ場ダム建設事業を視察、その際、大臣の強い希望で、地元の住民の皆さんと意見交換したい旨の希望が伝えられたところでありました。
しかしながら、これまでの犠牲を強いられてきた歴史的経緯を踏まえて、八ッ場ダム中止の大臣発言を白紙の状態としたうえで意見交換に臨むよう、両町長から大臣に要請がなされ、私も全く同意見であり、同様な要請を国土交通大臣に行ったところであります。

 このような要請にもかかわらず、建設中止の方針は変わらないという大臣のコメントが出されまして、当日は住民との意見交換は中止となりまして、私、地域生活再建の担当である茂原副知事、両町の町長と議長さん、そして地元のお二人の県議会議員との意見交換が現地で行われたわけでございます。

 大勢の報道陣の見守る中、冒頭、大臣から政策変更についてのおわびはあったものの、御自身の言動が、いかに地域に大変な混乱を生じさせているかということについての言及はほとんどありません。
さらには、これまで民主党が主張されていた八ッ場ダムの治水効果、利水効果は小さい旨の説明がなされ、最初から最後まで大臣お一人が異様な雰囲気の中で発言されるという状況でありました。
そして、大臣と国交省の河川局と本当に議論がなされたうえでの発言であるかどうか、非常に疑問に思えるような説明が続いたところでございます。
とにかく八ッ場ダム建設中止について、国土交通大臣から、地元の知事である私や地元の町長が正式に中止を伺ったのは、このときが初めてであります。

 私から前原大臣に次のように申し上げさせていただきました。
ダム中止を表明する前に、白紙の気持ちをもって地元の切なる声に耳を傾けることが、国として、大臣として最低限の責任ではないか。
政権がかわったからといって、国が一方的に建設中止することはあり得ない、できないことであるというのが基本的な考え方である。
これまで、利水・治水の面から必要不可欠な施設であるからこそ、膨大な負担をしてきております1都5県とも何ら協議をせず、一方的に建設中止することはあり得ない。
ダムの建設が今年度末で8割近い進捗状況となり、地元の皆さんがダムありきで生活再建を行っている中、選挙のマニフェストに記述があるからという理由で、今後の公共事業の見直しの入り口としての捨て石として、住民生活を一粒の小石のごとくけ飛ばすようなことは絶対にあってはならない。

 その他いろいろ申し上げたわけでありますが、最後に、建設中止をいったん白紙に戻していただいて、今後のダム事業の進め方については、地元や関係都県と協議を行う場を早急に設置し協議すること。
そして、地元の皆さんが話し合える環境づくりをぜひ前原大臣が行っていただきたい旨を申し上げたところでございます。

 今申し上げましたのが議員に対するお答えでありますが、そのほか、各出席者からも真摯な意見・要望が表明されたわけでありますが、会議の最後に前原大臣から、改めて皆さんに申し上げたいのは、この八ッ場ダムの建設の中止という考えを白紙に戻すということは考えていないという発言がなされました。
今回の意見交換において、まずこのような大臣のかたくなな対応によりまして地域住民の皆さんとの意見交換が開催されなかったことは、大変遺憾に思うわけでありまして、また我々との議論において、もう少し住民の皆さんと意見交換するための柔軟な発言をしていただけるのではないかという一抹の期待もあっただけに、全く期待を裏切られる結果となりまして、大変残念でありました。

これは他の出席者の皆さんも同様であろうと思っております。
 いずれにしても、大臣に申し上げたように、建設中止発言を白紙に戻していただいて、地元並び関係1都5県と協議の場を早急に設置するよう、前原国土交通大臣には引き続き要請をしていきたいと考えております。


◆真下誠治 議員 知事には大変ありがとうございました。私も全くそのとおりと思います。
 国交省は22日に、利水者などの意見を虚心坦懐に伺い、真摯に対応したい、そう言っているんですよね。
「虚心坦懐」ということを辞書で引きますと、「心に何のわだかまりもなく、さっぱりして平らかな心」。
これは中止も進行もない。
禅の言葉でいえば「両忘」、または「両頭截断」、そういう言葉がありますが、もっと高い次元の立場でこれに当たってほしいなと。
そうすれば、慇懃無礼だなんていう言葉が会見の場で発せられなかったのかなと思います。
ぜひ力強く進めていただきたいと思います。

 そして、先の総選挙の中で、八ッ場ダムを本当に争点として戦ってきたのは、群馬県の5区だけではなかったでしょうか。
その選挙の期間中、長野原町に住む星河さんという女性が、ダムに対する思いや訴えをやってまいりました。
これを聞きまして、私は本当に目頭が熱くなりました。
ここにその文章をお借りしてきました。
今日は私のカラスのような声なんですが、読ませていただきたいと思います。

 民主党がマニフェストにダム中止を掲げた日から非常に不安な日々を送ってまいりました。
私が40数年前、長野原に嫁いでまいりましたときには、ダム反対闘争の真っただ中でした。
建設省の方々が地域に入ってくると、散弾銃を持ち出したり、くわを振り上げ必死に土地を守ろうとしている義父の姿に心打たれたものです。
国の強い要望のもとに、ダムも条件つき賛成に変わりました。
昼夜を問わず、日々生活再建のための議論は続きました。仕事に、会議に時間を費やし、心労と疲労のために幾多の人々がこの世を去ったことでしょう。
いわゆるダム病です。
私の夫も58歳で他界いたしました。志なかばで残念だったと思います。


 水没5地区では、240数世帯、約820人の方々が住み慣れた故郷を離れました。
ダムが中止になって一番困ることは、現地再建を目指して代替地の完成を待つ人々がいます。住み慣れた家を解体する悲しい音が吾妻の谷のあちこちに響きました。
また、墓地移転のために、先祖代々静かに眠る墓地の掘り起こしに流した涙。昔はほとんど土葬のため、毛布に包まれた変わり果てた遺体と再会したときの悔しさ、むなしさ、わかっていただけるでしょうか。すべてダム完成を前提としての作業でした。
また、民主党は、100年に一度あるかないかの洪水のために治水ダムは要らないと言っていますが、今のこのような異常気象をどう捉えているのでしょうか。
私は5歳のときにカスリン台風を体験しています。
赤城白川の決壊で、家や父、兄、祖母が濁流の中に流されていく姿を目の当たりにしました。
次の日に竹やぶに流れ着いたたくさんの遺体も見ました。
二度とこんな悲しい恐ろしい災害があってはならない。
私は、何としても八ッ場ダムを完成させて、下流の人々に安心した生活を送っていただきたいと強く強く思います。
 覚えているでしょうか。
平成10年9月、群馬県庁の駐車場の車が利根川の増水によってたくさん流されました。
これも吾妻川の増水が原因となっています。
このままダムがとまってしまえば少数残存地域が生まれ、限界集落となり、行政の機能を失うことになります。
人口流出で過疎になり、雇用の場も失い、不便な生活を余儀なくされます。
また、国が買い上げた広大な土地は荒れ地となって、けものの生息地となり、農作物さえ生産することができなくなります。
 最後に、家を壊し、引っ越したのもダム完成を前提にしてのこと、お墓を掘り返したのもダムに水がたまることを前提にしてのこと、そして生活再建は、ダムサイトが完成して、ダムの湖畔での事業を重点的に計画しています。
ダムが完成しなくては、私たちの生活は成り立っていかないことを強く訴えさせていただきます。
 こういうような文章なんですが、どうお感じでしょうか。
民主党の新議員の中にも、苦しみを持った方々の代表もおいでになります。
「過てば、すなわち改むるにはばかることなかれ」とありますが、君子もたくさんおる民主党でございます。
友愛の党でもございます。
私も再考を期待しております。
 八ッ場ダムについては、我が党から午後に萩原渉議員が詳しく伺いますので、この問題については以上でございます。
(以下略)
---- 引用以上 ----

大沢知事の発言も前原国交相に引けを取らないほどの尊大ぶりだわな(謎笑)。
ここまで意地の張り合いをやるなら、前原国交相と顔面に洗濯ばさみを何本つけられるかで競争して欲しいもんだ(毒)。

・・・って、そんな大沢知事よりもっとアジな事をのたまっていたのは真下氏。
発言を引用した「星河さん」って、ひょっとして「あの」星河 由起子氏のことか?
星河氏については以下を参照。
・八ッ場ダムをめぐる謀略マスコミのとんでもない「やらせ」報道(2009年9月25日 きまぐれな日々)



どこかの誰かは星河氏を「プロ市民」と呼んでるけど、「プロ市民」だったらもっとうまく立ち回っていると思うけど・・・(苦笑)。

ってのはともかく。
もしこれが本当なら、真下氏は長野原町議会議員のコメントを一般人に偽装して(確かに星河 由起子氏は長野原町在住だけど)紹介した、ってことになるぜ。
これって色んな意味でヤバくないか?


なお、それ以外で真下氏が述べてる八ッ場ダム建設を訴える意見については、すっかり使い古された感全開だったりする(苦笑)。
ま、これは八ッ場ダム建設中止を求める県議会議員達にも言えるが・・・。


# 後で真下氏にこの件について質問するかな?


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