古い建物を原形をなるべく損なわず、現在も快適に過ごせるように修復する作業は
きっとすごく時間と手間のかかる仕事なんではないかと思う。
古い建物と言ったって、10年,20年の話ではなく
100年、200年の話なんだから・・・・。
ワタシの住んでる地域はこの10年を振り返って見ても
ビックリする数の高層ビルが次々と建ち並び
どんどん色んな事が便利になっていってるけど、
そのビルのどれもが醜く、
建築家の人々には申し訳ないけど、たいした芸術性も感じない。
なるべくお金をかけずに、安全なビルを建てなければという意図が
恰好つけてるけどどうしても見え隠れしてしまう。
ゴールはそれとは正反対の街並みで
汗だくになりながらもこのかわいすぎる街の路地から路地を
くまなく見て歩かないと気が済まなかったワタシ・・・。
ポルトガル、オランダ、イギリスと欧州の占領下に長らくあったゴール。
古い教会が多かったりして、街のあちこちにその面影が。
でも、現在ここに住んでる現地の人々のほとんどは仏教orムスリム。
モスクが多かったり、カフェやレストランにもその影響で
アルコールを置いてなかったり、ベジタリアンメニューが多かったり。
砦の向こうは海。
でもビーチはないから南国ビーチリゾートでよく見られる光景の
ビーチパラソルの下、水着でうろちょろする観光客なんかは
この辺にはいない。
新市街に行けば声をかけてくる物売りや、
トゥクトゥクのおっちゃんなんかもいたけど、
旧市街はの~んびりしたもの。
太陽の光を避けて、お店やレストランの軒下でたむろしながら
おしゃべり夢中で
観光客への呼びかけはほんの気休め程度。
こんな所に長期滞在して、お日様の光をたっぷり浴びて
急ぐことなく、美味しいシーフードと果物を食べながら
生活できたら
なにかと毒説の怒りんぼキャラのワタシも
少々落ち着くのでは・・?などと考えたりして。
ワタシの街も海が目の前だけど、
同じ海辺といえども、こうも街の速度や人々の雰囲気が違うんだなぁと
つくづく感じながらのゴール滞在。