家具修理&リメイクの、京都市【家具クリニック】のブログ

京都市、家具修理専門【家具クリニック】から、家具修理・リメイク・オーダー家具をご紹介します

いよいよ大詰め!新作オリジナルチェア製作

2017年05月29日 | オリジナル(家具)関連
昨年末から始動した、新作オリジナルチェア開発。

デザイナー・代表・職人が試作と打ち合わせを何度も重ね、ようやく完成間近となりました!

6/6(火)〜6/8(木)に出展予定の『カフェ・喫茶ショー2017』での初披露に向けて、
ただ今工場では、急ピッチで最後の仕上げ中です。

「いいもの、ずっと」のコンセプトはそのままに、
素材の良さをお楽しみいただけるフォルム、50'sの北欧家具を彷彿とさせるデザイン、
直しやすいつくりにこだわった新作椅子。
ぜひ、楽しみにお待ちくださいね!


fingermarks新作椅子完成間近

フィンガーマークス新作椅子完成間近

フィンガーマークス新作椅子完成間近

fingermarks新作椅子完成間近

フィンガーマークス新作椅子完成間近


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『宇治クラフトフェス』終了しました!

2017年05月22日 | イベント告知
5/20(土)・21(日)に開催した工場開放イベント『宇治クラフトフェス』。
お天気にも恵まれ、気温30°Cを超える夏のような青空のもと、たくさんのお客さまで賑わいました!

ワークショップにバーベキューに、スタッフも一緒になって楽しませていただいた2日間。
はるばるお越しくださったみなさま、本当にありがとうございました!
ほんの一部ですが、イベントの様子をご紹介させていただきますね。
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春
宇治に移転して3回目となる今回。
初のスタッフお揃いTシャツを着用して、朝は恒例のラジオ体操ではじまります。
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春
朝10時のスタートと同時にお客さまが次々とお越しくださり、駐車スペースがいっぱいになるほど。
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春
工場では、ピクニックテーブルを作ったり、木のスプーンを作ったり、
小さなおうちの形をした木のマグネットを作ったり、革のネームタグを作ったりと、
ワークショップも大盛況!
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春
黙々とスプーン作りに没頭していた少年。
道具の使い方の飲み込みも早くて、スタッフの職人からは「将来は職人やな!」と太鼓判。
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春
セールのユーズド家具が並んだ倉庫も、チビッ子たちで大賑わいです。
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春
オリジナルのキッズチェアや黒板テーブルが置かれたショールーム入口は、
ヨチヨチ歩きのおチビちゃんたちの憩いの場。
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春
ちなみに、主にバーベキューを担当していた「ウィンナー やの」という名札を付けていた男性スタッフは、
ウィンナーショップの店主ではなく、finger marks代表の矢野です。
「チャーリー浜」みたいな名前なのではなく、finger marks代表の矢野です。

スタッフが普段何をしている人なのかわかるよう、肩書き付きの名札を付けていたのですが、
「社長 やの」という名札を渡したところ突き返されたので、やむなく「ウィンナー やの」になりました。
「ウィンナーやのさんって何者やろう・・・」と思われた方もいらっしゃったかもしれないので、
念のためご説明させていただきました〜。
 
 
fingermarks宇治クラフトフェス2017春

fingermarks宇治クラフトフェス2017春

fingermarks宇治クラフトフェス2017春

fingermarks宇治クラフトフェス2017春

工場一帯が、ものづくりの音や、にぎやかな笑い声や、お客さまが思わず洩らした小さな歓声で満ちた、
あっというまの2日間でした。
今回ワークショップでお作りいただいたものに触れるたびに、
ものづくりの楽しさを思い出していただけると嬉しいなと思います。

お客さまのたくさんの笑顔に、スタッフ一同たくさんの元気をいただきました。
ありがとうございました!
次回は秋?!?また、みなさまに楽しんでいただけるイベントを企画しますので、
どうぞお楽しみに!


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天板の割れを止める、小さな木のリボン

2017年05月08日 | 修理、リメイク関連
テーブルの端にちょこんとついた、リボン型の模様。

すでにご存知の方も多いかもしれませんが、これは装飾のための模様ではなく、
天板の割れが広がるのを抑えるための「千切り(ちぎり)」という技法。

割れが生じた部分に蝶々のかたちをした木片を埋め込むことで、
これ以上左右に広がらないように楔(くさび)の役割を果たしてくれます。


今回は、この天板に割れが生じてしまったテーブルを、「千切り」の技法で補修する様子をご紹介いたします。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
テーブルの天板は、オーク無垢材。
木工職人・ヒカワが、蝶々のかたちに、天板を彫ります。
深さは天板の厚みのちょうど半分くらいまで。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
遠目からではわかりにくいですが、端から割れが生じています。
割れた部分にパテを埋めて補修したら良いのでは?なんて思いますが、
無垢材は環境によって収縮や膨張をするので、今後さらに割れが広がる可能性があります。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
なので、これ以上割れが広がらないよう、こんなふうにがっちり留めてしまうのです。
(イラスト:ヒカワ)
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
蝶々型のパーツは黒檀から作ります。
天板のオークも重く、硬い木材ですが、黒檀はそれよりも重く、硬く、強く、耐久性に優れているのだそう。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
天板に彫った蝶々型に接着剤を入れ、ぴたりと合わせて作った黒檀のパーツをはめ込み、
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
金槌でしっかりと打ち込みます。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
ぴったり!
彫った穴より小さければ留めるための力が効かないし、
大きければ余計に割れを広げてしまうので、精密さが要求される仕事なのだなあと実感。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
見守るヒカワ。半袖の季節はYONEXを愛用。
ロゴの感じが好きなのだそうです。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
クランプで固定して、一晩乾くのを待ちます。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
接着剤が完全に乾いたら、はみ出ていた表面の厚みの部分をかんなで削り、
天板表面の高さに合わせて平らにします。
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
最後にオイルを塗れば完成です!
 
 
千切り蝶々テーブル天板割れ補修
割れが生じていた天板にリボンのようなアクセントが加わり、蝶ネクタイをしたような表情に。

この小さな木のパーツが、天板がこれ以上割れないよう一生懸命支えてくれているのだと思うと、
頼もしいような、愛しいような。
表面をなでれば段差もなくすべすべとしていて、なんだか不思議でもあります。

もしどこかで「千切り」を見かけたら、ぜひ心の中で「頑張ってるね!」と応援してあげてくださいね。

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