お客さまよりオーダーをいただいた特注のテレビボードが、先日完成しました!
蛇腹式の扉が左右に開くタイプの、すっきりとしたたたずまい。
finger marksオリジナルチェアのデザインも手がける岡野が、お客さまのリクエストをお聞きしながらデザインした一台です。
チェリー材特有の、流れるような美しい木目が印象的。
天板の角を少しまるく落としたのは、小さなお子さまが体をぶつけても安全なようにとの配慮から。
蛇腹式の扉は、側板の内側を通り、するすると背面にまわりこみます。
正面の蛇腹部分をよーく見てみると、
短冊状の細い板が整列した蛇腹表面の木目が、きちんと揃っています。
実は今回、製作を担当した木工職人・ヒカワが一番苦労したのが、この蛇腹部分の木目なのだそう。
一枚の板を短冊状に細く切るだけなんじゃないの?なんて思いますが、
ところがどっこい!
板を機械でカットすると、刃の厚みの分、どうしても2mmほど削れて無くなってしまい、
短冊状の板を並べても、木目が2mm分ずつ抜け、揃わないのだそうです。
そこで、木目を揃えるため、
まず厚さ2.5mmの合板を機械で短冊状にカットし、
その合板を隙間なく並べた上に、厚さ1mmのチェリー材の突板を載せ接着し、
突板の上からカッターナイフであらためて短冊状に「シャーッ」とカット。
カッターナイフの刃は薄いため、必要な木を削ってしまうことなく、木目もきちんと揃うのだそうです。
そしてその短冊状の板を順番通りに隙間なく「ダイメトロール」と呼ばれる布地に貼り、
ようやく蛇腹部分の完成です。
この「ダイメトロール」は椅子やソファの座面に使われる布バネで、耐久性が高く軽いのが特徴。
縦横によれにくくコシがあるため、今回蛇腹の裏側に使用しました。
蛇腹式の扉がスムーズに動くか、何度も調整と確認を繰り返すヒカワ。
完成したテレビボードは、一緒にご注文いただいたオリジナルチェア「pint-F」とともにお客さまのもとへ。
たいへん喜んでいただけたようです!
ちなみにpint-Fはラッカー仕上げのオーク・ブラウン、
ネイビーの張地はデンマーク製のもの。
とても絵になる組み合わせで、素敵です。
pint-F/オーク・ブラウンはこちら。
finger marksでは、オーダー家具の製作も承っています。
「イメージ通りの家具が売っていない」、「このスペースにぴったりの家具が欲しい」など、
お客さまのリクエストをお聞きしながら、一緒に一からお作りさせていただきます。
詳しくはお電話またはメールにて、お気軽にお問い合わせください。
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