テツのサンデー東京

極めて個人的な日記とか。

チベット武力弾圧への抗議デモ(東京)と、日本のマスコミ

2008-03-24 02:27:01 | 気になるニュース(日本)
 いろんなところで想像もしなかった反響が起きて、またその現場に自分もいて、「記者」という特権で目の前で彼らの叫びを聞いて、すぐにでも「記者」をすてて彼らと一緒に叫びたくなった自分がいました。

 正直、3月入るまで、つーか3月14日までチベット、あまり興味なかったんです。しかし、マスコミで流れている映像をみて気になって上野の知り合いのネパール人に聞いて、中国政府によるチベット弾圧の歴史を詳しく聞き、また、ダライ・ラマ法王事務所のルントックさんの取材の際にもらった資料を読み、これは最悪の侵略であり、人権弾圧であることが分かりました。

 平野編集長と協議して「TVチームに任せてください。ちゃんとやりますから」と確約を得てライブ中継などを実行したわけです。大体200人までは、同時にみても大丈夫なはずなのに、視聴者が多くて音声などが途切れっぱなしでした。このようなライブはもっと同時接続者の数を考えないといけない、ということが分かったのも収穫です。

 僕の記事の未※欄にどなたかが「残念なことに日本マスコミは中記者交換協定により中国報道に歯切れが悪い」と書かれていまして、渋井さんからそのような話も事前に聞いたのですが、「まさか」と思っていましたね。

 しかし、とある大手新聞社の現役記者さんに聞いてみたら「確かにあるね」と。「その協定破ったらどうなるの?」と聞いたら「(中国)政府のプレスセンターに入れない可能性がある」と答えてきました。

 なぜ、22日の集会に関する記事があまりにも少なかったのかその片鱗が見えてきましたね。ニュース価値がないからじゃないの?といわれるかも知れないが、それはありえません。

 チベット問題は世界的に旬な話題です。それに絡む、しかも60人しか居ない在日チベット人10人余りが集まる、支援する日本の団体、そしてネットなどから自発的に集まった、ある意味日本のデモ(集会)を歴史を変えるかも知れない内容と形式のデモです。これを取り上げなくて何を取り上げる?中国政府の官製メディアの発表をそのまま翻訳して流すところもあった。なのに、これを取り上げないなんて。

 ぼくらのような小さいメディアも結構いた。海外のテレビ局もいた。もちろん日本のメディアも一通りみんな来ていた。なのに、たったの20行600字あまりで終わってしまう。なんじゃ、こりゃ。

 ということで、日中記者協定が大事な大手マスコミが多分想像も出来ないだろうし、現場がちゃんと取材しても彼らのデスクたちが載せてくれないだろうと思われる「チベット関連取材」を僕らが淡々とやって行こうと思います。

 応援のメールをくれた方、わざわざ記者登録してくれた方たちの期待を裏切らないように頑張ります。(なんか編集後記みたいになってしまった)

 PS)申告(通報?)メールくれたDさん、ありがとうございます。しかし、ニコ動に載っていること既に知ってました。つべにもいくつか上がってます。転載先を表記しているし、またこんなものは世の中に広く知らせることが著作権云々よりはるかに価値があるものと判断したので、何の措置も取りません。これから取材するもの(チベットに関する)はすべてフリーです。

 PS2)個人的に返事もしましたが、なんで、わざわざここに書くかというと、もし著作権関係でオーマイTVのチベット関連動画(あ!他の動画はだめです…汗)のダウンロードを躊躇した方がいらしたら、全然大丈夫なんで自由に使ってくださいという意味です。ただし、オーマイからの転載ということだけは明記してくださいね。


 記事のリンク先
 http://www.ohmynews.co.jp/news/20080322/22415
 ここクリックすると、関連記事・動画などがすべて紐付いてます。
 

 では、最後に叫んでから、どっかに行ってください。
 
 FREE TIBET!!

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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
評価 (全力失笑)
2008-03-24 12:34:35
ニュース速報などでもリンクが張られたりしてましたが
なかなか好評でしたね。
それにしても在日の中国人だか中国からの工作員だか
分からないが、
掲示板で必死になってコピペしたり嘘をついたりまでしてデモを中傷しているのを見ると悲しくなります。

FREE TIBET!!
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チベット報道について (ursaemajpris)
2008-03-24 18:29:36
以下のスレを見て戴きたい。
http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=thistory&nid=1942225&tab=ten

個人的にはチベット支持なのですが、
事実(物証 & 検証可能な証言)と傍証(検証不可能or未検証な証言等)は、分けて考えるべきだと思います。

どんな事実が分かっているのか。
どんな傍証があるのか。

を先に記事にするべきだと思います。
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常連英語さん (てつ)
2008-03-24 21:59:57
そんな中国ならマスコミ統制をする必要がないでしょう。僕らも入ろうとしてて準備したけど、現地の人が「四川まできても入れないから、ここすげー厳しくチェックしてるよ」って。国は違っても権力の属性はかわんない。80年~90年の韓国民主化運動をみてきた僕としては、あれは中国側のデマの方が大きいんじゃないかと。

証言している外国の記者たちも14日以降のことを言ってますけど、ルントック氏によると、10日から13日までが山場だったそうですね。また昨日のバンキシャ(日テレ)で外人観光客が撮った映像も公開されました。14日の時点で装甲車が走ってましたね。いくら何でも公安じゃなくて軍人が町を走るということは、戒厳令に値する措置をとったんじゃないかと思います。

現地に入りたくて入りたくて仕方がないんですけど、なんとか方法がないんですかね・・・・・・
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3/12エントリ (T)
2008-03-24 23:26:37
代表作出来ましたね。
(⌒⌒)v
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我が大日本人が (Unknown)
2008-03-25 01:13:15
チョンをたたえてどうする。
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Unknown (ursaemajpris)
2008-03-25 09:02:56
ネットではチベット問題は随分昔から俎上にのぼっています。
こういう問題について言及するときは、裁判での証拠や証言と同等の資料提示が必要になってきます。
これは同義的な(善悪・正誤の)判断をするという意味ではなく、自らの論拠となる"原資料(ソース)"を示す事が主張者に求められるからです。
「死ぬ死ぬ詐欺」の例のように、同義的な判断ではなく、"資料(状況)検証を確実に行っているかどうか?"が、主張に対する最初の評価となるのです。

チベットで起っている事に対する義憤に同義的に賛同するかどうかは別にして、中共政府又はチベット側が"何を根拠"に"どういう主張"をしているのか、を提示して欲しいのです。

それとコレは書くツモリはなかったのですが、すでに始まっているみたいなので。
チベット問題の議論では、日韓併合と絡めて「日本批判」に使われる事があるのですよ。
要するに、てつさんが韓国人だから"日本(人)を批判する為に"取りあげているのだと非難する人がでてくるのです。
また、「昔、日本も酷いことをしたのに中国を責められるのか?」ていうのもでてくる。

論点を混ぜっ返されないように、先ず土台を築くべきだとおもうのです。
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追記 (ursaemajpris)
2008-03-25 12:33:49
現時点において、チベット側に支援に見えるデマもネット上で流布されています。

1.チベット人のインタビュー映像
http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=ttalk&nid=1011484&start_range=1011477&end_range=1011515
ソース(↓)はチベットとは何の関係もない中国人自身のメディア批判です。
(カンペの)翻訳を恣意的に誤訳しています。
http://bbs.cn.yahoo.com/message/read_-JUQwJUM0JUQwJUY3JUU2JUU0JUQ1JUJF_31104.html

2.気をつけよう。同じ穴に落ちないように( ´H`)y-~~
http://www.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=thistory&nid=1943025&tab=five
撮影時期、撮影地不明の殺人犯の公開処刑をチベットで行われた(弾圧)と誤認させるもの。

私は、誤解や錯誤を誘引するような記事をジャーナリズムとは認めたくありません。
"事実"を伝えて、"事実"が伝わって、初めてその用をなすと思うからです。

【おまけ】
Tibet-An Inseparable part of China
ttp://zt.tibet.cn/english/zt/041225_xzsh/index.html
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おまけ (ursaemajpris)
2008-03-25 12:35:48
おまけのサイトは中国の主張を要約したような記述です。
登録規制でURLをそのままあげられませんでした。
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常連英語さん (てつ)
2008-03-25 15:44:09
私はジャーナリズムというのは、事実に基づいてバランスが取れたものと思っています。上記の本文にも書きましたが、チベット問題に元々興味がなかったが、テレビで流れている映像をみて何か「不思議さ」を感じました。一方的な流れだったからです。新聞はともかく自分は映像分野なので、どんな事件でも「初めて」流れる映像の印象付けがどれほど怖いのかよく、とてもよく知っています。

僕は、あの映像(CCTV4発)は怖いと感じまして、また、バランスが欠けていると判断したわけです。またチベット側のニュースはダライ・ラマ法王によるもので深く取り上げているものはありません。(過去のチベットと中国の関係についてはHNKなどでやりました)

全体的なバランスを保つためにも、ルントック氏や在日チベット人のデモを取り上げる必要があると判断したわけです。
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つづいて (てつ)
2008-03-25 15:53:48
日本の朝鮮植民地時代と連関させる人たちがいるみたいですが、僕はそのような動きには明確に反対です。同じ意味でチベットに便乗して自分たちの主張を張る一部の右翼団体にも疑問を感じます。

根本的に私は、中立ということはないと思います。もちろん伝達者は、自分の中立的じゃない考えを常連英語さんがいう「論拠」に基づいて客観化させなければなりません。これはいつも僕の原稿を整理してくれる平野編集長が言っていることでもあります。

今回はその部分が足りなかったかも知れない。

しかし、情報を完全に得られないときに、つまり「事実に基づいた論拠」がなかな発見できないときには、「観点」というものが大事になると思います。

というわけで、若いけれども、一応いろんな経験をしてきたと思う私の「観点」がチベット関連の記事らに収められたとみていただければ、と存じます。

とりあえず、4月にナントカできそうなので、もうしばらくお待ちください。
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