紙魚のつぶやき

読んだ本と美味しいものあれこれ

丸ビルでランチ・ワイン

2013年07月04日 10時39分01秒 | 外でごはん
五月某日。友人二人と丸の内でランチ飲み会。
友達が懇意にしているフレンチに連れて行ってもらったのはオザミトーキョー。丸ビル35階にある眺めのいいレストランである。友達がいつも楽しんでいるという、料理に合わせたワインが一杯ずつついたコースをいただくことにした。


まずはシャンパンでスタート。きりっとしたシャンパンです。うまし。


パンがまたおいしいんでパクパク。


お店からのサービスというアミューズ。うー美味い。


すぐにシャンパンは飲み干してしまったので、次の白ワインをいただく。


アミューズの一つ目は、鮮魚のマリネ・タップナードソース。白ワインが進みます。




美味しいワインが次々。グラス一杯ずつですから、念のため。でも、もちょっと飲みたいね…。


アミューズ二品目はプレミアムポークとフォアグラのパテ、ハモンセラーノの生ハム、北海道産つぶ貝のラビゴットソース。生ハムの塩気がちょうどよい。あー、こういう前菜をいつまでも食べながらうまいワインを飲んでいたいなー。


けれど最後のワイン。


そしてメイン。わたしはカナダ産オマール海老半身のポアレ、野菜のヴィネグレット風味をチョイス。海老がたーっぷりで美味しい! こんなに海老を食べたのは久しぶり。海老嫌いのパートナーといっしょだと全然食べられないんでね。


デザートもおいしかった。


ごちそうさまでしたー。

このあとも二次会、三次会と、昼酒をたっぷり堪能したのでした。



村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

2013年07月03日 15時01分38秒 | 読んだ本


だいぶ前に読了していたが、今さら感想。村上春樹の小説を読むのはほぼ二十年ぶり。「ノルウェイの森」以来になる。「ノルウェイの森」は全く受け付けなかったので、もう彼の本を読むことはないと思っていたが、ある日、書店に行って新刊を物色していて、平積みの本の中でいちばん読みたいと思ったのがこの本だった。というより、いちばんましに見えたから。…で、これがたいそう面白かった。さすが村上春樹だ。うまい。まず、文章がきれいである。このごろの小説は文章から崩れているものがあまりにも多い。最近は発想や展開を重視するきらいがあるせいか、きれいな文章に出会えたためしがなかったが、村上氏の文章はきれいだった。だからとても読みやすい。いちばん大切なことだ。
話の内容については、この作品が彼らしいものなのかどうか、わたしにはわからない。ただし、凡庸にただ時系列で進むだけの構成になっていないのはさすがというか、あたりまえというか。だって最近の小説ってそんなのばかりなんだもの。わたしの好みの問題なのかもしれないけど。
ネタバレになるので(もう興味のある人はたいてい読了しているのでしょうが…)細部については述べないが、いろいろと??という箇所はありました。あえて語らなかったというのもあるんでしょうが、なんとなく消化不良の思いが残った。特に最後の結びですが。オープンエンドには賛成だけど、あまりにオープンすぎないか。
とにかく、いろいろな人物にさまざまな思いを託しているようだ。それが声高でないところがいいと思いました。この先また、彼の小説が出版されたら読みたいな。
最後に…村上氏は北欧がお好きなんでしょうか。いちばん知りたいのはそれか?!

満足度 ★★★★★