■「水密隔壁」設置求めず=船内の穴、検査で一部未確認―知床観光船事故で国交省
(時事通信社 - 06月04日 07:30)
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この社長の経歴等一切知りませんが、もしかしたら海に関係する仕事の経歴がないのでは?と思う。自分は幼少期から釣りを初めて30年以上になるが、ボートから仕立て、乗り合い船に至るまで利用してきた。
海の男と言うのは、誰よりも海を大事にして同時に畏怖している。
安全を度外視する人を見た事がない。何年前だかライフジャケット着用が義務付けられてからも、小型ボートから大型乗り合いまで乗船の際にはいつも「ライフジャケットの着用をお願いします。」と最初から注意される。海を侮る船長など一人もいないのだ。
それが今回は「通行に便利だから」と防水隔壁に穴をそれも全部に開けていた、と言う。
これは万が一を考えた場合、あり得ない事だ。船も甲板が広く、安定している様に見えるが、この形は横波に弱く外洋には非常に危険だ。
高波を浴びればデッキのどこからでも浸水は起こる。その際隔壁が機能していれば、最悪でもエンジンルームは守られなんとか帰還は果たせただろう。実際外洋を航行する船は、船内に浸水なんて珍しい事でもない。ハリケーンにあって数十mも高波を頭上から被りながら無事に通過する事もよくあるのだ。
だがエンジンがやられたらどうしようもない。
渦巻く荒海に動力を失った船の運命など語る必要もないだろう。
だが船との通信からもライフジャケットも着せていなかったようだし、通信機能が壊れても修理もしていなかった。直前に船長が交代していた、と言う話もあるが、もしかしたら船長は社長に抗議して受け入れられず辞めた可能性もあるのではないか?
「移動が面倒だから」と安全に配慮して作られている隔壁を壊すなどちょっと考え難いんだよね。昔の戦艦だって穴が開いても航行不能にならない様に隔壁が幾重にも作られていた。海で生きる男ならこんなの常識の話だ。