浄空法師説法研究

浄空法師の説法に学びながら、日本語に翻訳して紹介しています。

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脚注 <あ行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-2
<あ>
「愛不重不生娑婆,念不一不生淨土」
 愛重からざれば娑婆に生まれず、念一にあらざれば、浄土に生まれず。
 愛(執着)が少なければ再び現世に生まれず、念仏に雑念があれば浄土に生まれない、の意であろう。(筆者)
アーノルド・ジョセフ・トインビー(Arnold Joseph Toynbee)[1889—1975]・・・・英国の歴史家・文明批評家。歴史の基礎を文明におき、文明の消長の一般法則を体系づけ、独自の歴史観を展開した。著書に『歴史の研究』、『試練に立つ文明』などがある。トインビー氏は「21世紀の人類社会を救うのは、中国の儒教思想と大乗仏教しかない」との見解を示している。
阿羅漢(あらかん)・・・梵語のarhatの音写。尊敬に値する人の意。仏の十号の一。
阿鼻地獄(あびじごく)・・・・八大地獄の一つ。(=無間地獄)
阿頼耶識(あらやしき)・・・宇宙万有の展開の根源とされる心の主体。万有を有することから蔵識、万有発生の種子(しゅじ)を蔵するところから種子識ともいわれる。

<い>
「一切有為法,如夢幻泡影,如露亦如電,應作如是觀 」
(『金剛経』の言葉)
  すべての現象は、夢、幻、泡、影のよう、また露、または電光のようなもの、そのように見るが良い。
一真法界(いっしんほっかい)・・・華厳経の極理を示す宇宙観。唯一で真実な絶対無差別の宇宙の実相。唯一絶対の永遠不変の真理。
苟不教、性乃遷(苟(いやし)くも教へざれば、性乃ち遷(うつ)る)
  もし教え導かなければ、善である性質も変わってしまう。
一切法従心想生・・・・一切の法は心の想いに従って生じる。これを意訳して、“すべては心から生じる”とした。(筆者)
印光大師・・・・(1861-1940)釈印光、法名を聖量、字を印光、自称・常惭愧僧。浄土宗第十三代祖師。 
  参考→ http://zh.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8A%E5%8D%B0%E5%85%89

<う>
「怨んで取立てに来る者」・・・・「冤親債主」。 「冤親」は過去世における仇敵と味方のこと、「債主」は取立てに来る人を指します。過去世において恩を受けた人は恩返しに来て、怨みをもった人は仕返しにやって来るということ。(筆者)

<え>
「怨天憂人」
・・・・天を怨みて人を憂う。天を怨み人をとがめる。
炎黄の子孫・・・・炎帝、黄帝の子孫、つまり中国人(漢民族)のこと。
江本勝博士・・・・(えもとまさる)水や波動の研究者として有名。特にその著書『水からの伝言』は世界的に注目されている。水の結晶を取り出す実験について、浄空法師は説法の中で頻繁に語っている。
  http://www.masaru-emoto.net/japanese/jpntop.html
依報(えほう)・・・・過去の業(ごう)の報いとして受ける、心身のよりどころとしての国土などの環境。
遠因・・・・(えんいん)間接の原因。ある結果を導いた原因として、直接ではないが何らかの関わりを持つ事柄。
円満(えんまん)・・・功徳などが十分に満ち足りること。完全に満ち足りていること。
円融(えんゆう)・・・・それぞれの事物が立場を保ちながら一体であり、互いにとけ合っていて障害がないこと。円融無碍(えんゆうむげ)。

<お>
凡所有相,皆是虚妄
・・・・およそ姿・形あるものは、すべて虚妄である。
  一切有為法,如夢幻泡影・・・・すべての現象は夢、幻、泡、影のようなものである。
  (共に『金剛経』の言葉)
威儀有則・・・・持戒。戒を堅く守る。慈悲の心で衆生の苦しみを救い、衆生に模範を示すこと。
凡所有相皆是虚妄・・・・凡そ相有る所皆是虚妄なり(およそ姿・形あるものはすべて偽りである)。『金剛経』の言葉。

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脚注 <か行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<か>
戒・定・慧
・・・・「戒」は戒律、「定」は禅定(三昧)、「慧」は智慧のこと。
会意(かいい)・・・・二つ以上の漢字を組み合わせ、その意味を合成して独立した文字とするもの。
戒壇(かいだん)・・・・戒律を受ける儀式を行うために設けた特定の壇。
我見(がけん)・・・・人には不変の実体があるとする誤った考え(=我執)。自分だけの偏った見方や狭い考え。
我執(がしゅう)・・・自分中心の考えに囚われて、そこから離れられないこと。人には常住不変の実体があるとする誤った考え。
華里(かり)・・・・=中国里。一華里は0.5km。

<き>
近因
・・・・(きんいん)いくつかの原因の中で最も直接的なもの。
去声(きょしょう)・・・・漢字の四声(平声、上声、去声、入声)の一つ。現代中国語で言う、第四声のこと。

<く>
空有
(くうう)・・・・空と有。事物の実体はあると肯定する立場と、実体はないと否定する立場。
グレッグ・ブレーデン(Gregg Braden)・・・・科学とスピリチュアリティを融合させ先駆者。その著書『祈りの法則』では、「思考は現実化する。そのために必要なのは祈りの力である。」と説いている。
  Website: http://www.greggbraden.com/
共業(ぐうごう)・・・・自然災害や社会の発展・衰退など、誰もが共通して受ける果報のこと。
口伝(くでん)・・・・師が弟子に口頭で教えを授けること。またその教えのこと。口授(くじゅ)。口訣(くけつ)。
苦諦(くたい)・・・・この世界は苦しみを本質としているという真理。
「苦海無辺、回頭是岸」・・・苦しみの海は広々と果てしないが、改心すれば岸に達する。(筆者意訳)
  「回頭是岸」・・・・改心すれば救われる。悟れば極楽。

<け>
啓発
(けいはつ)・・・・この言葉はもともと『論語』の「述而」にある次の言葉が元になっている。
 子曰、不憤不啓。不悱不発。
 子曰く、憤せずば「啓」せず。悱せずんば「発」せず。
 孔子は言った。自ら問題に直面して憤るくらいでなければ、ヒントを与えて導くことはできない。
 分かってはいるがうまく表現できないくらいでなければ、手助けをすることはできない。

幻相
(げんそう)・・・(仏語)幻のように実体がなく、はかないありさま。世間の無常の姿。
見性(けんしょう)・・・・自己に本来備わっている本性を見究めること。
経書(けいしょ)・・・・中国古代の聖賢の教えを述べた書物。儒教の経典。四書・五経・十三経の類。
偈頌(げじゅ)・・・・(=偈、偈語)僧侶のとなえる頌徳(しょうとく/徳を讃える)の語のこと。
見思煩悩(けんしぼんのう)・・・「見思」とは、見惑(けんわく)と思惑(しわく)のこと。「見惑」とは仏教の真理について迷いを覚えること。「思惑」とは、貪嗔痴(貪り、怒り、無知)などの煩悩のこと。「惑」は煩悩の意味。「見思煩悩」は、それらの迷いや煩悩のこと。
華蔵世界(けぞうせかい)・・・・「蓮華蔵世界」の略。華厳経で説かれている、一大蓮華の中に含蔵されている世界。浄土教でいう阿弥陀仏の浄土。極楽世界。

<こ>
紅斑性狼瘡
(こうはんせいろうそう/エリテマトーデス)・・・・顔面に生じる紅斑(エリテマ)を主症状とする疾患。
業障(ごうしょう/ごっょう)・・・・過去の悪業によって生じた障害のこと。
業因(ごういん)・・・・未来に苦楽の果報を招く原因となる善悪の行為。
五欲(ごよく)・・・・財欲、色欲、食欲、名欲、睡眠欲。
五倫・・・・父子の親(親孝行)、君臣の義(忠義)、夫婦の別(役割の区別)、長幼の序(上下の秩序)、朋友の信(信義)。(『孟子』滕文公上より)
五常・・・・仁・義・礼・智・信の五つの道徳。(『漢書』)
五逆(ごぎゃく)・・・五種の最も重い罪。一般には、父を殺すこと、母を殺すこと、阿羅漢を殺すこと、僧との和合を破ること、仏身を傷つけることを言う
業報(ごうほう)・・・・前世や過去におこなった善悪の行為による報い。
虚空(こくう)・・・・何も妨げるものがなく、すべてのものの存在する場所としての空間。
崑腔(こんこう)・・・・中国の戯曲の一。明代中期に江蘇省崑山の魏良輔が創始した。清代中期まで行われ、京劇に大きな影響を与えた。山腔。崑劇。崑腔。
根性・・・・その人の本来的に持っている性質。持って生まれた性質のこと。
 上根(じょうこん)、中根(ちゅうこん)、下根(げこん)とあり、仏法の教えを理解・実行する能力の程度を示す。
広済(こうさい)・・・・ひろく人々を救うこと。
五欲(ごよく)・・・・目、耳、鼻、舌、身の五つの感覚器官(五根)が、それぞれ色、声、香、味、触の感覚対象に対して起こす欲望のこと。または、財欲、色欲、飲食(おんじき)欲、名欲、睡眠欲のこと。
「孝養父母、奉事師長」・・・・父母に孝養を尽くし、師長に仕え奉る。『仏説観無量寿経』に見られる仏教の教え。
護念(ごねん)・・・・仏・菩薩が行者を心にかけて守ること。
光子(こうし)・・・・(=photon、フォトン。=光量子。)光を粒子として扱う場合の呼び名。
     http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%AD%90
「是心作佛,是心是佛」・・・・この心仏を作り、この心これ仏なり。(「作」は修行の行為を表す)

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脚注 <さ行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<さ>
三悪道
(さんあくどう)・・・地獄道、餓鬼道、畜生道の三つ。悪業の結果、人が堕ちていく世界。(=三悪趣)
三界(さんがい)・・・衆生が生死を往来する世界。欲界、色界、無色界の三つの世界。
三災(さんさい)・・・・火災、水災、風災のこと。
三細相(さんさいそう)・・・・(浄空法師の説明では)阿頼耶識の「業相」(エネルギー)、「境界」(物質)、「転相」(情報)のこと。
三輪体空・・・布施する際に「布施する自分」、「布施する相手」、「布施する物品」の三つ(三輪)の価値に執着しないこと。
  「三輪空寂の布施」、「三輪清浄の布施」と同義と思われる。(ブログ管理人)
西方極楽世界(さいほうごくらくせかい)・・・・人間界から西方に十万億の仏土を隔てた所にあるという、阿弥陀如来を教主とする西方の浄土。極楽浄土。西方極楽。西方浄土。西方世界。
『沙彌律儀』(さみ りつぎ)・・・・仏弟子の戒律。「沙彌」とは仏門に入り、髪を剃って十戒を受けた初心の男子。修行未熟な僧のこと。「律儀」とは、悪行または過失に陥ることを未然にふせぐはたらきのあるもの。善行のこと。
三昧(ざんまい)・・・・心を一つの対象に集中して動揺しない状態。
三途(さんず)・・・・地獄道、畜生道、餓鬼道。三悪道の迷いと苦しみの世界。
三蔵(さんぞう)・・・・仏教の聖典を経蔵・律蔵・論蔵の三種に分類したもの。
済度(さいど)・・・・「済」は救う、「度」は渡す意。仏が迷い苦しんでいる人々を救って、悟りの境地に導くこと。
三世因果(さんぜいんが)
 欲知過去因,今生受者是、欲知來世果,今生作者是・・・・『三世因果経』の冒頭の言葉。「三世」とは前世・現世・来世(過去・現在・未来)のこと。過去の功績を知りたければ、現世で享受しているものがその結果であり、来世を知りたければ、現世の行いの結果がそれである。あらゆる吉凶禍福を因果で説いている。
三衣一缽(さんえいっぱつ)・・・・僧が着る三種の袈裟と、食器として使う鉢のこと。
三福(さんぷく)・・・・福徳をもたらす3種の善行。観無量寿経に説く、世間の道徳を守る世福、戒律を守る戒福、大乗の自利利他の善根を行う行福。

<し>
十界
(じっかい)・・・・十界とは、悟りの世界を四つ(四聖法界)、迷いの世界を六つ(六道)に分けた世界観。
  【悟界】(四聖法界)
   ・仏界、菩薩界、縁覚(えんがく)界、声聞(しょうもん)界。
  【迷界】(六道輪廻)
   ・天上界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界。
自性(じしょう)・・・・私たちが本来備えている真の性質のこと。真如法性(しんにょほっしょう)。
清浄心(しょうじょうしん)・・・・妄念を払い去った清らかな心。
正定(しょうじょう)・・・・八正道の一つ。正しい瞑想。正しい禅定。精神を統一して心を安定させ、迷いの無い清浄な境地に入ること。
自性清浄(じしょうしょうじょう)・・・・自性として(本来、生まれつき)清浄なことを意味する言葉。
自性本定・・・・「定」とは心が静まり動かないこと。自性という本来備わっている性質は、本来静まって乱れることがない。
慈悲心(じひしん)・・・・仏・菩薩の衆生に対するあわれみの心。
実相(じっそう)・・・・ありのまま。真実の本性。不変の理法。
四庫全書(しこぜんしょ)・・・・清の乾隆帝の勅命で編纂された中国最大の叢書。1781年完成。古今の書物を集めて筆写した7万9070巻を経・史・子・集の四部に分類されている。
「四十八願」・・・・『仏説無量寿経』に説かれる、阿弥陀仏が法蔵菩薩のとき、衆生を救うために立てたという四十八の誓願。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%8D%81%E5%85%AB%E9%A1%98
四摂法(ししょうぼう)・・・・菩薩が衆生を悟らせるための四つの方法。教えや財を施す「布施」、親愛な言葉をかける「愛語」、あらゆる行為によって利益を与える「利行」、社会的な活動をともにする「同事」。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%91%82%E6%B3%95
四聖(ししょう)・・・(1)仏・菩薩(ぼさつ)・縁覚(えんがく)・声聞(しょうもん)。(2)阿弥陀仏・観世音菩薩・大勢至菩薩・大海衆菩薩。
四惟・・・・礼(礼節を知る)、義(信義を守る)、廉(心清らかで寡欲である)、恥(恥辱を知る)。これらの国家を維持するのに必要な四つの大綱。(『管子』牧民より)
四諦(したい)・・・・迷いと悟りの両方にわたって因と果とを明らかにした四つの真理。苦諦、集諦(じったい)、滅諦、道諦。苦集滅道(くじゅうめつどう)。
集諦(じったい)・・・・苦の原因は煩悩、執着であるということ。
十法界(じっぽっかい=十界)・・・・地獄から仏界までの十種の世界。全世界。全宇宙。
十度(じゅうど)・・・布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧、方便度、願度、力度、智度。
十念法・・・・阿弥陀仏を唱える際に、心の中で一から十まで数えながら唱える方法。十まで数えたら一に戻って再度十まで唱え、繰り返す。一から十まで雑念が入らないように念仏に集中する。
沙界(しゃかい)・・・無量無数にある世界。
周遍(しゅうへん)・・・・広くすみずみまで行き渡ること。極めて広い範囲のこと。
(じょう)・・・何事にも心を動かされない境地。
定功(じょうこう)・・・・身心が定まって動揺しない技量のこと。禅定、不動心といったニュアンス。(筆者)
上根(じょうこん)・・・仏道を修める性質・能力が優れていること。
  中根(ちゅうこん)は中くらい、下根(げこん)は修行する能力の乏しいこと。
正報(しょうほう)・・・・過去世で行った善悪の行為の報いとして受ける、衆生の身心。
諸法実相(しょほうじっそう)・・・・あらゆる事物・現象がそのまま真実の姿であるということ。
「心包太虛,量周沙界」・・・心太虚を包み、量沙界を周る。心は大宇宙を包み、大宇宙に行き渡る、の意。(管理人調べ)
 参考:(中文解説)http://zhidao.baidu.com/question/118017847.html?fr=qrl&cid=208&index=1
執着(しゅうちゃく)・・・一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと。
執着しない(苦しまない)三つの基本
 すべての人や物事に対して、
  ・ 制御しようとする意識を持たないこと。
  ・ 占有しようとする意識を持たないこと。
  ・ 対立の意識を持たないこと。
七情(しちじょう)・・・・喜・怒・哀・楽・愛・悪・欲の七つの感情。
性徳(しょうとく)・・・・衆生が本性として具えている生まれつきの能力。自性と同義であろう。(筆者)
照見(しょうけん)・・・・物事の本質や実相を正しく明らかに見きわめること。他の何ものにも邪魔されないで正しい道理を示すこと。また、その教え。正しい教理。
死魔(しま)・・・・四魔の一つ。四魔とは仏道修行の妨げとなる四種のもののこと。
     ・ 煩悩魔(ぼんのうま)・・身心を悩まし乱す。
     ・ 五蘊魔(ごうんま)・・・・身体の苦悩を生じさせる。
     ・ 死魔(しま)・・・・・・・・・・生命を奪う。
     ・ 天魔(てんま)・・・・・・・・善行を妨げる。
娑婆(しゃば)・・・・釈迦が衆生を救い教化する、煩悩や苦しみの多いこの世界のこと。現世。娑婆世界。
正覚(しょうがく)・・・すべての迷いを断ち切った正しい悟り。
塵沙煩悩(じんさぼんのう)・・・「塵沙」とは、塵や砂のこと、転じて、俗世間。「塵沙煩悩」は、俗世間の煩悩のこと。
色・受・想・行・識・・・・中村元氏の『般若心経』の訳に習い、色を「物質的現象」、受を「感覚」、想を「表象」、行を「意志」、識を「知識」と訳した。(筆者)
浄業(じょうごう)・・・・清浄な正業。善業。浄土往生のための正業、すなわち念仏。
「正法時期,戒律成就;像法時期,禪定成就;末法時期,淨土成就。」(『大集経』の言葉)
 (正法の時期には戒律で成就し、像法の時期には禅定で成就し、末法の時期には浄土で成就する)
 正法(しょうぼう)・・・・仏の教えがよく保たれ、正しい修行によって悟りが得られる時代。釈迦入滅後500年または1000年の間。
 像法(ぞうぼう/ぞうほう)・・・・正法の次の千年間。教法・修行は行われて正法に似るが、悟りが得られなくなった時代。
 末法(まっぽう)・・・・正法・像法を経たあとの一万年間。教えが説かれるだけで修行する者もなく、悟りを開く者のいない時期。
所知障(しょちしょう)・・・・知的側面において障害となるもの。ものごとの姿や真理を正しく知る知恵をさまたげる迷いの心のこと。
真身(しんじん)・・・・仏の報身(ほっしん)または法身(ほうみ)、あるいはこの二身の総称のこと。報身、法身に、応身(おうじん)を加えて三身(さんじん)という。
須陀洹(しゅだおん)・・・・煩悩を脱して聖者の境地に入った位。四果の第一。
      →「四果」とは、小乗仏教で修行によって分けられる悟りの位を四段階に分けたもの。
       須陀洹(しゅだおん)果、斯陀含(しだごん)果、阿那含(あなごん)果、阿羅漢(あらかん)果。
生仏不二(しょうぶつふに)・・・・迷いの衆生と悟りの仏とが、その本性においてはまったく一体であること。(=生仏一如)
「小康之治」・・・・それなりの、まずまずの統治というニュアンス。「小康」とは、事態がしばらくの間治まっていること。(筆者)
「心平気和」・・・・心平らかにして気和やかなり。心が平静で和やかなこと。
「周遍法界、出生無尽、含容空有」(法界に遍く周り、出生尽きること無く、空有を含容す)・・・・心の起こりや意念の動き、言語動作はすべて、全宇宙に波動として広がり、尽きることなく生じ、実体の有無までもすべて包含している。(解釈:筆者)
「自利利他」・・・・自らの悟りの為に修行し努力することと、他の人の救済の為に尽くすこと。
 自利・・・・自分の利益。自力の修行によって功徳・利益を自分一人で受け取ること。
 利他・・・・他人に利益となるように図ること。人々に功徳・利益を施して救済すること。
質直柔和・・・・衆生を救済する弥勒菩薩に習い、すべての衆生に対して喜びの心で接し、親切にすること。

<す>
隨緣妙用
(ずいえんみょうよう)・・・縁に従うことで生じる不思議な作用。境縁(心が働きかける対象)から障害を受けないこと。
随縁(ずいえん)・・・・縁に従うこと。外部からの機縁に応じて行動を起こし、無理をしないこと。

<せ>
禅定
(ぜんじょう)・・・・精神を集中し三昧(さんまい)に入り、寂静の心境に入ること。
「制心一處,無事不辦」 (心を一処に制すれば、事として弁ぜざるはなし)。『遺教経』の中の言葉。
  「不辦(弁)」は、「都合の悪いこと。能力や財力などがなくて物事が思うようにいかないこと。」の意であるから、「心を統一すれば、思うようにならないことはない」という意味であろう。(筆者意訳)
善導大師(ぜんどうだいし)・・・・(631-681)中国唐代の僧。中国浄土教を大成し、称名念仏三昧を唱導した。主著『観無量寿経疏』。
善智識(ぜんちしき)・・・・人々を仏の道へ誘い導く人。特に高徳の僧のこと。
誠敬(せいけい)・・・・まごころをもってうやまうこと。まごころをもって事にあたり、言動をつつしむこと。
善巧(ぜんこう)・・・・衆生を教化するその手段・方法の巧みなこと。
性徳(せいとく)・・・・衆生が本性として具えている生まれつきの能力。
善巧方便(ぜんぎょうほうべん)・・・・仏菩薩が衆生を救うにあたって、相手の素質や性格に応じた方法を巧みに用いて教化すること。機に応じて、いろいろの手段をとること。また、そのような手段。
善神(ぜんしん)・・・・正法(しょうぼう)を守る神のこと。
WCRP(World Conference of Religions for Peace)・・・・世界宗教者平和会議。諸宗教間の対話と相互理解を通じ、平和のための宗教協力を推進することを目的とする。1970年インドのマハトマ・ガンジーの平和主義を基礎に発足した。
性相近、習相遠(性相近し、習ひ相遠し)『論語』の一節
  人の本性はもともと善であり似通っているが、習慣により遠く隔たってしまう。

<そ>
相応
(そうおう)・・・心と心の働きとが互いに結びついていること。また、心と対象世界との結合、因と果との結合、身・口・意の三業(さんごう)などの結合などにもいう。
相好(そうごう)・・・・仏の身体に備わっている特徴。32の相と80種の好の総称。
  三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじっしゅこう)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%8D%81%E4%BA%8C%E7%9B%B8%E5%85%AB%E5%8D%81%E7%A8%AE%E5%A5%BD

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脚注 <た行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<た>
太虚
(たいきょ)・・・虚空。宇宙の本体である根源的形態。
『太上感応篇』・・・・道教の勧善書。善行を積めば長生きし、悪事をすれば早死するなどどあり、因果応報と道徳の実践について説かれている。道教の聖典ともいわれる。中国南宋初期の李石(りせき)の作とされる。
代眾生苦・・・・一切衆生の迷いを取り去り、悟りを開くように助けること。自利利他(自ら悟るために努力すると同時に、他人を救済するために尽くすこと)。
『大集経』 (だいじっきょう/だいしゅうきょう)・・・・『大方等大集経』の略。大乗経典。60巻。釈迦が、十方の仏菩薩を集めて大乗の法を説いたもの。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%9B%86%E7%B5%8C
太保、太傳、太師・・・・周代で最高の地位にあって天子を補佐する三人。三公。
「大同之治」・・・・「大同(世界)」は『礼記』の礼運篇にみえる「理想社会」のこと。(筆者)
大勢至菩薩・・・・(だいせいし・ぼさつ)智慧の光りをもってあまねく一切を照らし、無上の力を得させるという菩薩。阿弥陀三尊の一で、阿弥陀仏の右の脇侍。
第六意識(だいろくいしき)・・・・唯識学派で立てる八識の六番目、意識のこと。前五識が感覚知であるのに対し、分別判断の働き。
倓虛老法師・・・・倓虛(tanxu/たんきょ)法師。自称“湛山老人”。中国仏教界に広く知られる“三虚”(倓虛法師、虚云和尚、太虚大师)の一人。民国初年から東北各省で布教を行い、長白山と黒竜江を南北各地に歴訪し、最後には海南に渡って、香江にて講義を行った。倓虚は中年に至って出家し、北方各地で経典の説法を行い、多くの道場を改修し、建造した。その中で最も著名なのは北京の“法源寺”である。一生を「僧伽教育」に尽力し、「佛法の発揚の根本は僧にあり」(佛法弘扬本在僧)と考えていた。もし誰も仏法を広めなければ、外国人の虐げを待たずに、仏教そのものが滅んでしまう。そのため各道場を建ててから、仏教学院を創設して僧侶の育成に努めた。(百度百科より抜粋)
  解説典拠: http://tw.myblog.yahoo.com/hwazantv/article?mid=515&prev=-1&next=511

湯池の社会実験・・・・(湯池/TangChi は地名)浄空法師の故郷、安徽省の湯池鎮で行われた、倫理道徳教育の社会実験のこと。「文化教育センター」を設立し、倫理道徳を教育する教師を養成して、全町民へ倫理道徳を教育する社会実験を行った。 教師は二ヶ月間集中してトレーニングを行い、『弟子規』の教えを実行できるようになってから、それぞれ農村へ赴いて『弟子規』の授業を行った。わずか4、5ヶ月のうちに4万8000の住民たちはお互いに協力し合うようになり、目に見えて道徳の気風が高まったという。2006年の10月、浄空法師はユネスコ(UNESCO、国連教育科学文化機関)の会議においてこの社会実験について8時間に渡り詳細に報告を行っている。

<ち>
「調和が危機を救う」
・・・・中国語で「和谐拯救危机」。CCTV中国中央テレビが撮影・放映した特集番組。(2006年~2008年)浄空法師と陳大会氏が、儒教・仏教・道教の思想を中心に、今の世界的な環境破壊や社会秩序の乱れの根源について分析し、教育によって人類の危機と災難を解消する道を対話形式で語り合う。家庭教育、学校教育、社会教育、宗教の団結、衝突の解消など、さまざまな角度から語らている。この特集はこれまで二回行われた。(筆者)
知足常楽(ちそくじょうらく)・・・・知足者常楽。足るを知る者は常に幸福である。

<つ>


<て>
『弟子規』
・・・・儒学の祖、孔子の教えを基に学生の生活規範を編成したもの。「入則孝」「出則悌」「謹」「信」「泛愛衆」「親仁」「余力学文」からなる。中国清朝の李毓秀(1662年~1722年)によって書かれた。
「天下興亡,匹夫有責」(天下の興亡、匹夫に責あり)
  天下国家の興廃は一介の男にも責任がある。
「天下無難事,只怕有心人」(天下に難事なし、只心ある人を怕(おそ)る)
  天下に難事はなく、強い意志ある人にはかなわない。
天災と人災・・・・中国語には、「天災人禍」という言葉があり、天災も人災も区別しないニュアンスがある。(筆者)

<と>
同円種智
(どうえんしゅち)・・・・平等で円満な仏の智慧。(筆者記す)
トゥウンバ(地名)・・・・オーストラリアのトゥウンバ(Toowoomba)のこと。(片仮名表記では、タウンバと書く場合もある。)
道諦(どうたい)・・・・煩悩を滅して涅槃に至るために正しい修行(八正道)を行わなければならないという真理。四諦の一つ。
徳行(とっこう)・・・・徳の高い行い。道義にかなった行い。
貪嗔痴(とんじんち)・・・・「貪」は貪り、「嗔」は怒り、「痴」は愚かさ。この三つの煩悩を三毒という。
 三毒に「慢」(傲慢)、「疑」(疑い)の二つを更に加えて五毒と言う。
 またそれら人間の煩悩は自然界に感応するという。
 ・貪(貪りの心)は水に感応し、水害をもたらす。
 ・嗔(怒りの心)は火に感応し、火災をもたらす。
 ・痴(愚かな心)は風に感応し、風災をもたらす。
 ・慢(傲慢な心)は地に感応し、地震をもたらす、という。
貪愛(とんあい)・・・・(=どんあい)対象に執着すること。貪。貪欲。

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脚注 <な行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<な>
「何期自性 本無動搖」
・・・・何をか期せん自性(じしょう)本(もと)動揺無し。
  「自性は本来動揺しないとは!」、禅宗の第六祖・恵能大師が開悟した際の感嘆の言葉。
  何期自性 本自清浄  自性は本来清らかである
  何期自性 本不生滅  自性は本来生まれも滅びもしない
  何期自性 本自具足  自性には本来すべて備わっている
  何期自性 本無動搖  自性は本来動揺しない
  何期自性 能生万法
  自性は宇宙万物を生み出すことができる

<に>
忍辱波羅蜜
(にんにくはらみつ)・・・・六波羅蜜の第三。屈辱や苦しみに耐え忍び、心を動かさないこと。

<ぬ>


<ね>


<の>


順不同

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脚注 <は行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<は>
八徳・・・・仁(慈愛)、義(正義)、礼(礼節)、智(智慧)、忠(忠義)、信(信義)、孝(孝行)、悌(年長者に従順に仕える)
破音字(はおんじ)・・・・中国語学で、普通の字音のほかに、別な意味・用法の場合の他の字音をもっている字。
白話文(はくわぶん)・・・・中国語の日常語、口語体の文章のこと。「白話文学」は胡適や魯迅が提唱して、1920年代以降に定着した。
八邪(はちじゃ)・・・・邪見、邪思惟、邪語、邪業、邪命、邪方便、邪念、邪定のこと。
波動(はどう)・・・・空間の一部に生じた状態の変化が、次々に周囲に伝わっていく現象。
般若(はんにゃ)・・・悟りを得、真理を把握する智慧のこと。

<ひ>
毘盧遮那
・・・・(びるしゃな)華厳経および大日経、金剛頂経その他の密教の教主としての仏の名前。「輝きわたるもの」の意味。
彼岸(ひがん)・・・生死の迷いを河・海にたとえた、その向こう岸。悟りの境地をいう。
百法明門(ひゃっぽうめいもん)・・・菩薩が初地の位において得る法門のことで、あらゆる法門を明瞭に通達した智慧の意。ここでは経典の『大乗百法明門論』のことと思われる。(筆者)
「人棄常則妖興」・・・・人が常識を失えば妖怪が栄える。
「人之初、性本善」・・・・人の本性はもともと善である、の意。『三字経』のはじめの言葉。
「人性本善」・・・・同じく「人の性(本質)はもともと善である」の意。儒教では性善説の立場をとっている。
拼音(ピンイン/pin yin)・・・・中国語の表音のローマ字表記のこと。
「日出而作、日没而息」(日出でて作し、日没して息(いこ)ふ)
  日が昇れば働きに出かけ、日が沈めば帰って休む。「没」は「入」として、「日入りて息ふ」とする場合もある。
  清代の詩集、『古詩源』の「撃壤歌」の冒頭部分。

<ふ>
「風調雨順,國泰民安」
・・・・気候が順調で、国が泰平で民の暮らしも平安である、という意味。
不可思議・・・・人間の認識・理解を超えていること。仏の智慧・神通力などの形容に用いる。不思議。
不可思議(ふかしぎ)・・・・人間の認識・理解の限界を超えていること。仏の智慧・神通力などの形容に用いる。
普賢菩薩(ふげんぼさつ)・・・・釈迦の右側に立つ脇侍。「理知・慈悲」をつかさどり、延命の徳を備える。文殊菩薩と共に諸菩薩の首位に置かれる。(文殊菩薩は「智慧」を象徴する菩薩。)
「不孝有三,無後無大」(親不孝には三つあり、跡継ぎがいないのが一番良くない)
 (『孟子』 離婁上)三つの親不孝(三不孝)とは、①親を悪事にひき入れること。②貧しいまま親が老年になっても官途につかないこと。③結婚しないで子供もなく家系を断絶すること。
不増不減・・・・般若心経に見られる言葉。すべて存在するものには実体がなく(空)、増えもせず減りもしない。
布施(ふせ)・・・・施しのこと。金品を施す財施(ざいせ)、仏法を説く法施(ほうせ)、恐怖を取り除く無畏施(むいせ)の三つがある。因果の法則によれば、財施をすれば財を得られ、法施をすれば聡明な智慧が得られ、無畏施をすれば健康長寿が得られるという。(中国では)無畏施には、動物の肉を食べない菜食も含まれる。
分別(ふんべつ)・・・もろもろの事理を思量し、識別する心の働き。
仏性(ぶっしょう)・・・すべての生き物が生まれながらにもっている、仏となることができる性質。仏心。仏の本当の姿や心。仏の本性。
 「戒」・・・戒律。
 「定」・・・清浄心。不動心。禅定。
 「慧」・・・智慧。
 「戒」を守る結果として「定」が得られ、「定」を得た結果として「慧」(智慧)を得る。それを身につける基礎的な資質は「忍耐」であり、「忍耐」がなければ戒律を守ることができず、清浄心得ることも、智慧を開くこともできないという。

<へ>


<ほ>
発心(ほっしん)・・・・①悟りを得ようとする心を起こすこと。菩提心を起こすこと。仏門に入ること。発起。②物事を始めようと思い立つこと。
菩提心(ぼだいしん)・・・悟りを求めようとする心。大乗では利他を強調し、悟りを求めるとともに世の人を救おうとする心をいう。
法界虚空界・・・・「法界」も「虚空界」も「法界虚空界」も全宇宙と訳した。(筆者)
法爾如是(ほうに・にょぜ)・・・・あるがままにそうである、の意。法爾(ほうに)は、法(事物)のあるがままな状態。如是(にょぜ)は、このようである、の意。
本覚本有・・・本性としてもともと備えている悟り。本覚(ほんがく)は、人間に本来等しく備わっている仏の悟り。
放下(ほうげ)・・・一切の執着を捨て去ること。手放すこと。(現代中国語でも、「放下」は「下に下ろす。やめる。手放す」の意。) 放下(執着を捨てること)は、定(不動心。心が静まり乱れないこと)であるという。
菩薩の位・・・(参考)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%A9%E8%96%A9
法喜・・・・(=法悦)仏の教えを聞き、それを信じることによって心にわく喜び。
法蔵比丘(ほうぞうびく)・・・阿弥陀如来の、過去世で世自在王仏のもとで出家し修行していたときの名。法蔵菩薩。法蔵。
法忍(ほうにん)・・・道理をはっきりとさとって納得し、心を安んずること。
煩悩障(ぼんのうしょう)・・・・煩悩という、悟りをさまたげる障害。
法界(ほっかい)・・・・因果の理に支配される万有の総体。全宇宙。
法相(ほっそう)・・・・一切の存在の差別(しゃべつ/平等ではない)の姿。万象のありさま。
法性(ほっしょう)・・・・すべての存在や現象の真の本性。万物の本体。真如。実相。法界。
法身(ほっしん)・・・・永遠不滅の真理そのもの。理法としての仏。
法味(ほうみ)・・・・仏法の深い味わいを、食物の美味にたとえていう語。
「法蔵菩薩。法尚應捨,何況非法」・・・・法尚(な)ほ應(まさ)に捨つべし,何況(いわ)んや非法をや。(『金剛経』)
  法さえ捨てるべきである、まして法でないものは尚更のことである。(筆者訳)

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脚注 <ま行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<ま>
魔障
(ましょう)・・・・仏道の修行の妨げをなすもの。名聞利養(みょうもんりよう)・・・名声と利得。名誉欲と財欲に駆り立てるもの。
マックス・プランク・・・・マックス・カール・エルンスト・ルートヴィヒ・プランク(Max Karl Ernst Ludwig Planck/1858年 - 1947年)・・・・ドイツの物理学者で量子論創始者の一人。1918年ノーベル物理学賞を受賞。
「万悪淫為首」・・・・(万悪は淫を首と為す)あらゆる罪悪のうち最も悪いものは淫事、つまり男女の情欲である、との意。その対句として「百善孝当先」(百善は孝を第一とする)という言葉もある。

<み>
名号
(みょうごう)・・・・仏、菩薩の名。これを聞いたり唱えたりすることに功徳があるとされる。特に「阿弥陀仏」の四字、「南無阿弥陀仏」の六字などをさす。
名聞利養(みょうもんりよう)・・・・名声と利得。名誉欲と財欲に駆り立てるもの。
微塵(みじん)・・・・物質の最小単位である極微(ごくみ)を中心に、上下四方の六方から極微が結合してできた極めて小さい単位。
妙用(みょうよう)・・・・不思議な作用。非常にすぐれた働き。
「咸共遵修普賢大士之」・・・・咸(みな)共に普賢大士のに遵(したが)い修める。

<む>
無量
(むりょう)・・・・はかることができないほど多いこと。
無始無明(むしむみょう)・・・・最も遠い過去の根源的な煩悩のことと思われる。(筆者推測)
無畏布施(むいふせ)・・・・お布施には三種類あり、金品を施す財施(ざいせ)、仏法を説く法施(ほうせ)、衆生の恐怖を取り除く無畏施(むいせ)がある。中国語では「布」の字を省略せずに、財布施、法布施、無畏布施といっている。無畏布施には、病気の治療だけでなく、生き物を自然に帰す「放生」など様々な方法がある。肉を食べない菜食も無畏布施に属する。
「無法無天」・・・・法も無く天も無い。つまり、法を破り天理をわきまえないこと。無茶をやること。

<め>
滅諦
(めったい)・・・・執着を断ち苦を滅することが悟りの世界であるということ。四諦の一つ。

<も>
妄想
(もうそう)・・・真実ではないものを真実であると誤って考えること。妄念。邪念。

順不同

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脚注 <や行>

2011-04-30 | 脚注索引

や行


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脚注 <ら行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<ら>
『礼記』
(らいき)・・・・前漢時代の経書。『儀礼』(ぎらい)の注釈、政治・学術・習俗など礼制に関する、戦国時代から秦・漢時代の説を集録したもの。『大学』、『中庸』はその一部。

<り>
利他
・・・・他人に利益となるように図ること。人々に功徳・利益を施して救済すること。
『了凡四訓』・・・・(書名)中国民代の儒学者、袁了凡(えん・りょうぼん)は53歳で寿命を終えるという宿命は変えられないと思い悩んだが、雲谷禅師と出会い、因果の教えを学んで、「積善」こそが運命を変える根本だと悟る。(筆者)

李炳南居士(1889-1986)・・・・山東省済南の人。名を艶、字を炳南、号を雪庐という。衍聖公孔奉祀官府の秘書長。最初に唯識を梅光羲に学び、禅宗・浄宗・密宗などを学んだ。後に印光大師に帰依して浄土宗を修めた。その他に中医(漢方医学)にも精通していた。抗日戦争期間は、孔徳成について重慶に行き、太虚大師の布教活動を補佐した。その後住居を台中に定めた。孔奉祀官府に勤めた他、中国医薬学院、中興大学教授を兼任し、余暇は仏法の普及に尽力した。台中にて経典の説法を数十年に渡って行い、“李老師”の名は台湾仏教界で著名であった。台中仏教蓮社、菩提樹雑誌社、慈光図書館、菩提医院、菩提救済院など布教活動を行いつつ慈善機関を設立した。(百度より抜粋して翻訳)

<る>


<れ>
蓮社
(れんしゃ)・・・・浄土宗の信者で作る念仏結社。
礼敬(れいけい)・・・・礼し敬うこと。礼をもって敬うこと。らいきょう。

<ろ>
六根
(ろっこん)・・・・感覚や意識を生じ、またそれによって迷いを起こさせる原因となる六つの器官。眼・耳・鼻・舌・身・意。
六塵(ろくじん)・・・人の清浄心を汚す色、声、香、味、触、法の六悪根のこと。心を乱し煩悩を起こさせるもの。
六種(ろくしゅ)・・・仏が説法する時に現れる六つの瑞相や、法会のとき仏前に供える六つの供物をいう。
六度(ろくど)・・・布施(ふせ)、持戒(じかい)、忍辱(にんにく)、精進(しょうじん)、禅定(ぜんじょう)、般若(はんにゃ=智慧)。(=六波羅蜜)
六道(ろくどう)・・・・衆生が業によっておもむく六種の世界。生死を繰り返す迷いの世界。地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道のこと。六趣、六界。
六波羅蜜(ろくはらみつ)、菩薩が涅槃に至るための六つの徳目を指す。
  持戒(じかい)・・・・戒律を堅く守ること。
  忍辱(にんにく)・・・・侮辱や苦しみに耐え忍び、心を動かさないこと。
  精進(しょうじん)・・・・雑念を去り、仏道修行に励むこと。
  禅定(ぜんじょう)・・・・精神を集中し三昧に入り、寂静の心境に達すること。
  般若(はんにゃ)・・・・悟りを得る智慧。真理を把握する智慧。「般若」は「智慧」と同義であるが、浄空法師の説明では、『宇宙の現象を説明できる智慧を「智慧」といい、煩悩と妄想を断ち切ることの出来る智慧を「般若」という』ということです。(『認識仏教』<仏教を知る>の講義より)
六和敬・・・・見和同解  戒和同修  身和同住  口和無諍  意和同  利和同均

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脚注 <わ行>

2011-04-30 | 脚注索引

update: 2011-12-02
<わ>
「我心即是阿彌陀佛,阿彌陀佛即是我心;此方即淨土,淨土即此方」
(中峰禅師・『繋念法事』)
 (我が心即ち是阿弥陀仏,阿弥陀仏即ち是我が心;此の方即ち浄土,浄土即ち此の方)
 我が心が即ち阿弥陀仏、阿弥陀仏が即ち我が心。ここが即ち浄土であり、浄土は即ちここである。(筆者訳)

和光同塵
(わこうどうじん)・・・・①仏・菩薩が本来の威光をやわらげて、ちりに汚れたこの世に仮の身を現し、衆生を救うこと。 ②老子『道徳経』4章「和其光、同其塵」(其の光を和げ、其の塵に同ず)より。自分の学徳・才能を包み隠して俗世間に交わること。

順不同

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