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鴻池組施工、三重の三交不動産が販売 -欠陥マンション-

2007年06月24日 22時21分14秒 | □マンション管理に関する情報
<マンション>天井に亀裂、退去 販売業者買い取りへ 三重
6月24日20時20分配信 毎日新聞

三重県桑名市明正町のマンション「サンマンションアトレ益生駅西」(59戸)の
多くの部屋で天井などに亀裂が見つかり、約20戸が退去していたことが24日分
かった。さらに10戸ほどが退去の意向で、販売した三交不動産(本社・津市)は
退去希望者に対し、販売価格の90%で買い取ることを提示すると共に、原因調査
を進めている。

同社によると、マンションは鉄骨鉄筋コンクリート15階建てで、鴻池組(大阪市
中央区)が施工、04年1月に完成した。三交不動産は同月、1戸約1748万~
約3358万円で売り出し、完売。約1年後に実施した住民アンケートで、亀裂に
ついての指摘があったが、同社は「コンクリートの乾燥、収縮などに伴うもの」と
説明していた。

06年9月、住民が独自に検査機関に依頼し、調査した結果、天井内部の補強用ワ
イヤが十分機能せず、天井が沈んだ▽上層階の柱などでコンクリートの厚さが、建
築基準法施行令で3センチ以上とあるのが、1.8~2.2センチと薄い――など
の施工不備があったことが分かった。

このため、同社は同年12月、「(施工に)何らかのミスがある可能性がある」と
謝罪。日本建築構造技術者協会(東京都千代田区)に原因の調査を依頼した。同社
は「7月ごろに出る結果をみて、改めて対応を考える」としている。建築確認をし
た三重県建築開発室は「構造計算書上は問題はなかった」という。

同マンションに住む男性(61)は「減価償却期間をみると、本来70年は持つ物
件なのに3年でダメになった。来年3月には転居するつもりだが、100%での買
い取りでないと納得できない」と話していた。

・・・

何㎡の広さの物件かは不明ですが、
「安かろう(1748万から)」「不味かろう」では済まされないことですよね。

販売価格の90%で買い取るというのも、セコイ。。。

施工は、鴻池組で、販売は観光地で見かける三交バスの三重交通グループの三交
不動産なら、建物の管理会社はどこなんでしょう。。。

調べて見ましたら、
〒514-0004 三重県津市栄町4-255 津栄町三交ビル3Fに、
株式会社三交コミュニティという管理会社の登録がありました。

多分ここですね。

ちなみに・・・
従業員数253名 (内、マンション管理部門 121名)
専任の管理業務主任者数は、3名
管理業務主任者数9名
宅地建物取引主任者数10名
一級建築士数0名
二級建築士数4名
となっています。(平成18年3月 高層住宅管理業協会の資料より)

管理組合数74組合
管理棟数86棟
管理戸数4,222戸

総資産2億16,250,000円
負債総額99,314,000円

経常損益42,126,000円
(平成18年3月 高層住宅管理業協会の資料より)

というような管理会社です。
意外と利益を出している管理会社なんですね。


約1年後に住民に対して、設備の不備をよく調べもせず「コンクリートの乾燥、収
縮などに伴うもの」と三交不動産の者が説明したということは、マンションを管理
する子会社の三交コミュニティの管理業務主任者の不手際ではなく、親会社の不手
際です。

親会社には1級建築士もいるのでしょうけど、請負先に丸投げしているから、出来
上がった建物を見ても、また施工中の建築現場を見に行っても、「崩れかけてみな
いと、分からない。」「手抜きされてても分からない。」になってしまい、結局は
「目付役にもならない。」ということでしょう。

請負主は鴻池組ですから、逃げも隠れも出来ないでしょうけど、販売した三交不動
産もきちんと調べてから住民の皆さんに報告しないと。。。結局、きちんと調べも
せず、適当に説明するからこういう騒ぎになるのだと思います。

三交コミュニティという後々は建物を管理する会社も持っている組織なんですから、

「売ってお終い。」
「あとは・・・(苦情)コンクリのヒビがヒドイ→(対応)乾いてきたらそうなる
んです。」
みたいな、いい加減なこと言ってては地方有力企業の名が泣きますって。

こういう会社で主任者(宅建も管業も)をするのは恐ろしい。。。
実は、この業界はこんな会社ばっかりの業界?って思ってしまいますよね。

営業マンは「売ること(管理の場合は御用聞き)」と「苦情を旨くかわす」ことっ
て考えが社内の風潮にあるから、サッと原因調査をせず、まずは①「言い包める」
を営業マンに強いて、問題が大きくなってきたらやっと②これはマズイ・・・調べ
てみようという姿勢が何とも寂しいというか、情けない。。。
今のこの企業の真の姿が出ていると思います。

ここ(三交不動産)で働く従業員に罪は無い。
あるのは、カツカツの中で労働を強いている経営者や会社が悪いんです。

おそらく、住民に説明した三交不動産の者も、過剰労働を強いられているのでしょう。
余裕が無いから、「手間が掛かるし、調べるのが面倒だ」という考えになるもんです。
このような苦情を受け、上役に相談もせず勝手に一社員が判断したりしませんか
ら、会社側も「コンクリの乾燥によってだろ」という安易な判断があったのではな
いでしょうか。


今また話題に挙がっているミンチ肉の食肉偽装にしてもそうですし、社会保険事務
局の派遣アルバイトに対して言った「何とかかわしてくれ(年金問題の問い合わせ
に対して)」なんてことと、どれも同じの問題です。

「コンプライアンス」
「ビジネスエシックス」
に対する意識が足りないところばかりです。

まぁ・・・ビジネスって70円で仕入れ、人件費など全ての経費を入れて100円
のものを120円で売るという具合に、「騙し合い」「120円でも安い(本当は
101円でも1円は儲かる)と思わせて買わせる」取引ですから、商売に倫理観を
持ってほしいと言っても難しいことなのかも知れませんけどね。

「安いと思って買っていただいたのだから、良いことをしているんだ!」
と思い販売に信念を持つのは勝手ですけど、安かろう、不味かろうでは、頂けません。
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