LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

ハートをつなごう授業のご報告

2013年05月14日 | Weblog
5月5日(日)にケアコミュニティ原宿の丘で開催された「ハートをつなごう授業2」の
「LGBTの家族と友人のためのワークショップ」&「ハートをつなごう合唱団」に
参加していただいた時の感想を頂きましたので、ご紹介します。



NPO法人シブヤ大学で開催されたハートをつなごう学校の授業に、
ボランティアスタッフで参加したKと申します。

5月5日のハートをつなごう学校の授業に参加しました。
当事者の方の個別具体的なお話を伺うことができ、
はじめはボランティアスタッフとしての「レポートを書くため」に参加していた自分でしたが、
次第に前のめりになり、大変充実した時間を過ごすことができました。
自分自身当事者なのですが、
初めて友人でも家族でも、学校の先生でもない、
初対面の方に自分のことを「自己紹介」して、楽しい時間を過ごすことができたのは、
自分自身としてもとても驚きで、
自然な流れでそんなお話ができたことが何よりも嬉しかったように思います。

最近は進路のことでも考えることが多く、
どこか卑屈になっていた所があったのですが、
あれだけの人数、LGBTに関心をもった方に集まって頂いたこともあって、
少し以前とは変わった気持ちで自分のことを捉えられるようになった気がしています。
4つ葉のクローバーの詩も、大切にしたい素敵な言葉の連なりを教えて頂きました。
このような授業をご一緒させて頂き、本当にありがとうございました!



※「ハートをつなごう授業」は、「Tokyo Rainbow Week2013」の中の1つのイベントとして開催されたものです。
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第55回神戸ミーティングのご報告

2013年05月11日 | ミーティング
3月31日、第55回神戸ミーティングを行いました。参加者24名、初参加の方は4名でした。

HPでお知らせしていた通り、最初に早稲田大学教育学部金井景子研究室制作DVD『先生にできること〜LGBTの教え子たちと向き合うために〜』を見ました。20分くらいにわかりやすくまとめられていて、「忙しい先生方がまず最初に学ぶにはちょうどいい長さかも・・・」という元先生からの感想がありました。当事者へのインタビューが大学のキャンパスと思われるところで撮影されていて、「学内であれだけの発言ができるなんてすごい時代、うらやましい時代になっていると思った」という40代の当事者の方。ある現役の先生からは「DVDの中でまず当事者の話を聞いてほしい・・・とあったが、なるほど先生という立場は伝達が多く常に何かを伝えることに追われている。先生が生徒の話を聞く・・・ということが少ないと改めて気付いた」という感想もありました。
二年ほど前からQWRCや新設Cチーム企画もすばらしい教育用DVDを作ってくださっていますが、「どれほどの先生にこのDVDを見るチャンスがあるのだろう・・・」というご意見もあったように、先生方に見ていただくための働きかけもしていかなければならないと思いました。

あるFTMの方は、今年高校を本名ではなく通称名で卒業することができたとのこと。ホルモン治療も始めていて少し生きるのが楽になったと語ってくださいました。彼は高校生の時からお母さまと何度か参加してくださっていましたが、声を出すのも嫌だというくらいご自身の性に違和感があり、その当時はあまりお話もされませんでした。でも今回は声がすっかり男性の声に変わっていて、とても明るくはきはきと話されるご様子を見て、自分の望む性で生きるということが当事者の方にとっては本当に大切なことなんだと改めて実感しました。「体は変わっていないのでまだまだ辛さはあります・・・」と話されていましたが、少しずつでも望む性に近づいていることで生き生きとしたご様子がうかがえて、ほんとうによかった・・・とうれしくなりました。

一方ではFTMのお子さんから1年前にカミングアウトされたという初参加のお母さま。自然に受け止められたが、お子さんが体を変えることにはどこか抵抗があって・・・と話されて、当事者の方のお気持ちを聞いておられました。

またゲイの当事者とおっしゃる方は奥さまがレズビアンだと。つまり友情結婚をされているとのこと。聞いたことはありましたが、実際にそのような選択をされた方のお話からは人生や結婚、夫婦というもののあり様も様々なんだとこれもまた改めて感じた次第です。

ミーティングはいつの会もそれぞれに学ぶことが満載です!

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東京レインボープライド2013のご報告(2)

2013年05月03日 | Weblog
パレードの感想第2弾!!

テルーさんから、いただきました。



〜All Human Mixで歩いたつなぐ会〜
【服装による気持ちの変化】

パレードと言う名のデモである、ということを忘れてはいけないとまず思いました。
誰もがそこに居るだけで表現者、であるけれど、一人一人になった時、どのように声をあげ、
どんな振る舞いをして、社会に、自分に、
『自分を愛している!自分の性を生きよう!』
と、プラカードなしに表現していくだろうと、参加4回目にして考えさせられました。
ステージ上で中村中さんも言ってましたね。
『大きな声じゃなきゃ聞こえないよ』ってv(=∩_∩=)
今年は初めてドレスを着てみました。
普段はスカートなどははかないので、改めて心がザワザワしましたね(苦笑)
セクシーな服装は好きですが、背中側をボディーガードしてもらいたくなりました。
 (来年は女信長の赤黒衣装かな(笑))
個人の表現の自由さと、女性の体への社会的な圧力を、半々に感じたのはびっくりです。
たかが衣装されど衣装…
だから、体は男性であるドラアグクィーンの方々はあんなにも堂々とできるのですよね。
私事ばかりですみません…
パートナーだけでなく、つなぐ会という、想いをシェアできる場があり、
安全基地が大きくなった今年でした。
各人(当事者、友人、家族、支援者)が、自身を解放し、happyを探し続ける事で、
お互いの素晴らしさをつないでいくのだと思います。
共感とは、決して、相手の痛みや苦しみを肩代わりすることではないんですよね…
自分と他人とをいっしょくたにしない、区別した上で相手がどう感じたかを感じとること、
のように思い始めました。
だから
泣いたり、笑ったり、止まったり、踊ったり、しながら、進むんです。【It'sパレード!!】
それは、レインボーが、赤・橙・黄・緑・青・紫に個々に別れても、進むんです、きっと。
♪『手を放せ そこをどけ』 (中村中さんの歌詞を拝借しますm(__)m)
という気持ちをもちながら自分の性を生きようとするのかもしれません…
PRIDE&LOVE

†テルー§


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東京レインボープライド2013のご報告

2013年05月02日 | Weblog
さわやかに澄み切った代々木公園。
お天気にも味方され素晴らしいパレード日和となりました。
主催者発表ではイベント参加者12,000人、パレード参加者2,100人だったとか・・・。
つなぐ会のブースにも、いつもの顔ぶれが集まり、
それぞれが新緑のように輝いて見えました。
例会とはまた違った雰囲気で、みな笑顔、笑顔です。
例会に来るのもためらっていた人が、
ブースに意気揚揚と駆け込んできてくれたのには感動です。
たくさんの方たちからメッセージもいただきました。
また機会があったらご紹介します。

岩本陽さんが、いち早く参加の感想をくださいましたので、ご紹介します。



2013.4.28、今年もイベント、パレードが開催されました。
天気もよく、歩くには気持ちいいだろうなって思いながら家をでました。
僕は、だんだん慣れてきたつもりでいるけど、何時もどっかで不安は感じています。
だけど、去年よりも、もっと何年も前よりもウキウキして代々木公園に一人で向えるのは、
会いたい人がいるからなんだろうと思います。
つなぐ会はブースを出しました。
まずは、うろちょろして探し出し、毎回のように素晴らしいくらいの歓迎をしていただき、
密かにわぁ、(((o(*゚▽゚*)o)))ってなってるんです!
開放的な外でいつもいらっしゃる方から喜ばしいお話も聞けました。
やっぱ悩んで苦しくても本当は、自分らしく生きたいってみんな思ってるし、
そうなるための時間だから待つ側の方は心配してしまうんだろうけれど、
それ以上に待たせている側も実は心配かけていること重々分かっているんですよね。
パレードの歩く時間まで5月5日のハートをつなごう学校さんに向けてのメッセージを描いたり、
Tシャツを売ったり(実は僕も買いました(^O^))久しぶりにお会いできた方とお話したりと和んでました。
さあ、歩くぞ!!って時間になりました。
先頭でつなぐ会のパネルを持たせていただいて、ちょっとドキドキしながら
渋谷・原宿の街をみんなで歩くことができました。
結構、歩く距離もあり沿道の方々も温かく、はたまた何だぁって驚いてる方もいたかもしれませんが、
楽しい気持ちは伝わっていたと思います。
歩いている皆さんは、お祭り気分の人もいれば、メッセージ性の強い方もいればと、
様々な思いで歩かれていた事と思います。
何が正しくてってことより、一つになれて、普段はセクシャルマイノリティと表現される僕らが、
実はそんなマイノリティじゃないんですって思っていただけたらしめたもんです。
知らないから、わからないからほっとかれるなら、こんな形もありじゃありませんか??
ブースの方には、「家族にカミングアウトしたけどうまくいかない。」と悩んでる方もいらっしゃいました。
すぐさま、親とはコミュニケーションは取れているのかとか、聞いちゃったり。
その方は、とれていない人でした。
「それじゃあ、難しいよね。」と。
けれど、「あなたが幸せであることが一番なんだよ!」っていう切り返しは、僕も響きました。
なんか、僕の中では、自分だけが幸せって思うのは悪い気がするというと変なんですが。
だけどよく考えたら、自分自身がhappyじゃなければ、周りもしょぼくれるかも…。
そんな感じで、僕らのブースはお悩み相談室みたいだったのです。
さてさて、なんで、家族にカミングアウトしたくなるのか?
仲良くなくても??
なんでじゃろ???
僕は、家族に話しました。
単純に言うと、わかって欲しかったから。
でも、これじゃあ言葉が足りないんですよ。
女扱いが嫌だったから、男としてみてほしいからとか、なんかやっぱり違う。
だから、最近の僕は、以前は「カミングアウト」に拘っていたけれど、今は、よくわかんないんです。
頭の中が?????でいっぱいになる。
一人で抱え込みたくはなかったのかなぁ…。難しいです。
家族のあり方も、それぞれ違いますしね。
違うけど、大切なんでしょうね。
皆さん、それぞれの思いで。
今年のパレード。楽しめました。
(不安でも行ってよかったぁ)
もっともっと楽しい人生にしていきたいから、
僕は、僕らしくあるように色んなレッテルを剥がして、
毎度、緊張しながら参加してるけど、そんな自分でもいい気がしてきました。
人は突然は変われないし、変わらない部分もあるんだから、ゆっくりみんなで「家族」になっていきたいです。
周りの人を愛して、大切にしてでっかいfamilyに、つなぐ会もしていけたら、なんかいいですよね。
みんな、考え方は違うんだけど、マイノリティって言われちゃう僕らでもぶつかることもあるんで、
コミュニケーションを取り合ってお互いを尊重していけたらいいなぁと思いました。
happyでいたい、いて欲しいって思う気持ちがあるなら「家族」になれる気がする!
うん、なれる!! (´∀`)
楽しい時間を大切な方々と過ごせたこと、ありがとうございました!
また、参加してみたいとウズウズしてる方がいましたら、緊張する僕もできたので、
来てみてください(*^_^*)
つなぐ会にも、よろしければいらしてください。

岩本 陽(FTM当事者)


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東京ミーティング(2月24日)のご報告

2013年02月26日 | Weblog
今年最高の寒気団が居座る寒い東京で、今年1回目のつなぐ会を開催しました。
初参加の方8名を迎え、19名での開催でした。
今回は小学生向けのDVD「いろんな性別〜LGBTに聞いてみよう〜」を観て、意見交換をしました。
観るたびにピュアな気持ちにさせてくれます。
また、参加者の方から感想を頂きました。

次回4月は、東京レインボープライドパレードに参加です。
渋谷を楽しく闊歩しましょう。


どんなに違う環境の方々がその場に居合わせても、最後は共感と暖かい空気をいつも感じさせてくれるのが、私にとってのつなぐ会であり、家族よりも『家族』を感じるところです。

今日、DVDの中で、小学生が、セクシャリティのみの質問ばかりではなく、
『好きな楽器は?』などの、その人自身への質問している点が、私には新鮮に思えました。どんなことでも聞いていいよと聞かれたら、理解しているはずの当事者同士でさえ、詮索にとられてしまう質問をしがちなコミュニティや社会が多いと思っていました。そんな中で、本来の相手自身を感じとる気持ちの大切さを、小学生の質問から、思い出させてくれたようでした。

思いこまず、聞くこと。

思いやりや自他共に尊重する基本だなぁと、その後の話し合いもふまえて思いました。
わからないから間違って当然だし、親御さんの『待つ』ことができる愛情を学びたいと改めて感じました。
つい『ゴール』を目指してしまいがちですが、その『ゴール』は果たして誰が決めたゴールなんでしょうか?
変化していく連続かもしれないから
もしかしたら、設定できなくていいのかもしれませんね!
そう考えると、少し気持ちが楽になる気がします。
当事者より


今回のつなぐ会のテーマは「寄り添う」と言うことだったと思います。そして、小学生向けに作られた性にまつわるDVD鑑賞。
どちらも本当に大切な事だったなと感じました。
DVDは大人?が見ていても、うーんと考えさせられ、子供の素直で柔軟な受け止め方が印象的でした。だから、こんな風に一緒に考えてみようよって楽しく働きかけるのって見落としがちになりますが、素敵なことなんだなぁとしみじみ。内容にまだ補足したいことがあるように思う方もいらっしゃるとは思いますが、1,2,3・・・と続けていけばいつの間にか多くの人に色んな生き方があっていいんだと感じていただけるんじゃないでしょうか。
そして、これは、偏見の無い目を持つことは求めるだけではなくて、常に自分自身の身近にいくらでもあるんだって(性の事だけではなくて)大変勉強になりました。兎に角、子供ってスゴイって大人になりきれてない僕が思うのでした。
これは、僕自身も今回参加して発言した事と重複するのですが、「寄り添う」がテーマだったわけですが、まだまだ寄り添っていただいてる僕なりの意見であります。
つらい事、口に出す事も出来ない苦しい状況から抜け出すのって一人では困難な時もあると思います。そんな時に、そっと手を差し伸べてくれる人がいたらどんなに救われるだろう。そして、そんな風に思えないほど追い詰められ自分の中に溜め込んで心に蓋をしてしまう時もあるんですよね。きっとどんなに強く見える人だったとしても。
僕は周りにいる人たちに何時も支えられ最近になってこのつなぐ会でも自分の居場所ができました。初めは、兄と訪れ怖くて俯いてないてる事しかできませんでした。隣には主催者の方に「寄り添って」いただき、肩を抱きしめられどんなに安堵した事か。
「みんなこうして最初はスタートしたんだよ。」って声をかけられ兄から離れ次は一人で行こうって前進したんです。
僕は、精神障害もあります。今年2月から男性として障害者雇用で(FTMなのです)働き始めました。
そこに至る過程もいろんな方の協力やもちろん、自分自身の頑張りも大きかったのかもしれないですけど、人は人とつながって何か楽しい事苦しい事うれしい事悲しい事を共有して、色んな形となって現れるんじゃないのではないでしょうか。
正しく、つなぐ会にはそんな心に錘がついてる人が色んな立場で人と接していつの間にか笑顔になれちゃうじゃないかなぁ。
「寄り添う」とは結果リレーバトンの様につながり、その波紋はどんどん目には見えない大きな力に変わり、いつしか、自分が誰かの「寄り添う」になれるんですよ!
ちっぽけな僕もどっかで誰かを励ましていて心で感じて、その心は不思議と優しい気持ちにさせてくれるんです。
怖い事、恐れる事は恥ずかしい事じゃなくって、自分だけで抱え込まないで誰かに打ち明けたり、泣くのもいいんです。
涙は色んなものを洗い流してくれるのです。最後は笑顔で締めくくれれば十分じゃありませんか??
僕はそう思います。幸せなのは分かち合える仲間、愛する人がいる事。孤独でどうしようもなく思える時も目を閉じて心と向き合ってみてください。きっと希望の光は直ぐそこなんです。
今、どうしようもなく感じていても、なら一歩前に!
春までもう少し。きっと、僕はこの気持ちを忘れずに、怖くてたまらなかったあの日々が無駄なんかじゃなくて今につながってるんだ。
今日と言う日を大切にして、明日を迎えたいんです。
つなぐ会IN東京、なかなか素敵やん(笑)そんな場所です。一緒に考えましょう。色んなテーマを。
岩本 陽(FTM当事者)

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『異性愛配偶者の貴方へ:連れ合いはLGBT』アップのお知らせ

2013年02月20日 | Weblog
今日は、つなぐ会のHPにアップしました『異性愛配偶者の貴方へ:連れ合いはLGBT』をご紹介します。「LGBTを学ぶ」の「参考資料」のページを開けていただくと、最後の部分に「翻訳文書」がありますが、その3つ目に新しくアップしました。

これは2001年に米国のPFLAG(LGBTの家族や友人による支援の会)が発行した”Opening the Straight Spouse’s Closet”を翻訳したものです。

「連れ合いがLGBTの異性愛配偶者」、言い換えれば「LGBTの配偶者を持つ異性愛者」という立場の方々の体験談は日本ではまだ耳にすることも少ないのですが、マイノリティの中の隠れたマイノリティとして存在していることは確かです。

うれしいことに先日のNHK番組『あさイチ』で「性同一性障害」が取り上げられていましたが、その中でご主人からMTFであることをカミングアウトされて戸惑う奥さまがインタビューに答えておられました。じつは会のミーティングにも、同じ立場となって離婚し、子どもにどう伝えるべきか迷っている、離婚はしたが元夫を理解したい・・・という方が参加されたことがありました。メールでも、LGBTの恋人を持つ異性愛者の方からのご相談を数件いただいたことがありました。

当事者の立場に立てば、社会や家族から理解が得られないことや、自分自身も知識がないことで結婚すればなんとかなるのではないかと思い込んだことにより、誤った選択をしてしまった・・・と言えるのですが、反対の立場に立てば、自分は騙されたのか、愛情はなかったのか、自分に魅力がなかったからなのかと、恨みと共に自信を失ってしまうことにもつながりかねない・・・簡単に割り切ることなどできない問題ですね。また子どもがいる場合、どのように伝えればよいのか、伝えられた子どももまたどのように理解すればよいのかなど、じつに様々な立場の人間が関わってくる複雑な問題です。ご相談いただいた時には、どのように答えればいいのか、正直わからなくなったものでした。正解などないと言えるのかもしれません。

そんな中でPFLAG Madison(マディソン)会員の吉永世子さんにこの資料の存在を教えていただきました。この資料の中では、米国ではありますが、さまざまなケース、さまざまな体験が語られています。この多くの体験が日本国内の同じ立場の方々の参考になればと考え、翻訳をお願いしました。この膨大な量の翻訳を引き受けてくださった吉永さんに心から感謝しています。

日本ではLGBT当事者への理解や支援もまだまだという中で、このような隠れたマイノリティの方々への支援は皆無ではないかと思います。資料冒頭の体験は1982年米国PFLAGの第一回年次総会の席上で語られたものであり、その後多くの方々に寄り添い、その声を聞き続けて、PFLAGがこの資料を発行したのは2001年。すばらしい団体ですね!日本は30年前の米国にもまだ及んでいないのかもしれません。

恨みや怒りや悲しみを超えて、お互いが次の新しい幸せに向かうために、この資料が少しでも役にたてばと思います。また同じ立場ではなくとも、この資料から多様な人生を知り多様な幸せの形を知ることができます。どうぞお読みください。



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第54回神戸ミーティングを行いました。

2013年02月20日 | ミーティング
2月10日(日)、第54回神戸ミーティングを行いました。1月はなかったので2013年初のミーティングとなりました。参加者は19名、うち初参加者は7名。当事者の方5名、そして2名の親御さんと新しい出会いを作ることができました。

思い通りに生きられないことへの絶望感が強く、自殺願望もあるというGIDのお子さんを励ましながら参加してくださったあるお母さま。すでにそんな時期を乗り越えてこられた当事者の方や、また同じように荒れ果てていた我が子とともにそんな時期を乗り越えてこられた何人かのお母さまの体験を聞いておられました。出口の見えない真っ暗なトンネルの中にいるときには誰でも本当に心細く、出口なんかないのだ!と思い込んでしまいがちです。でも体験者が語ってくださった「いつかきっとトンネルを抜けられる時が来るから・・・」という言葉には、私も心から励まされました。どうか不安に負けないで、出口の明かりが見えるまで、わずかずつでも歩みを進めてほしいと願ってやみません。

またあるお母さまはお子さん以外に当事者の方に会うのは初めてということで、みなさんの簡単な自己紹介を聞いた後、とにかく様々な人生を歩む人たちがいることに仰天している!とおっしゃっていました。つなぐ会のミーティングを始めたころの数年前の自分を思い出します(笑)。今でも毎回のミーティングで語られる参加者の人生は「ほんとうに虹色だな〜」と実感していますが、初参加のこのお母さまの驚きが、いつかきっと納得に変わり、深い理解と力強い支援へとつながっていくことでしょう。

また当事者の方の中にも「このミーティングがLGBTとしてのデビューです!」という方もおられました。これまでにもみんなで「デビューおめでとうございます!」と拍手を送ることがありましたが、このミーティングが様々な人との出会いを作り、自分らしい生き方をスタートさせるきっかけとなればうれしいです。

今年も一年、多様なセクシュアリティ、多様な立場のみなさんと一緒に、多様な人生をミーティングで語り合っていきたいと思います。どうぞ、遠慮なさらず(笑)どんどんご参加ください!お待ちしています!!

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第53回神戸ミーティングを行いました。

2012年12月24日 | ミーティング
12月9日(日)第53回神戸ミーティングを行いました。今回は参加者は15名、初参加は3名でした。少人数でしたので久しぶりにみなさんとゆっくりとお話することができた3時間でしたが、その余裕もあってか、これまでに何度か参加してくださっている方からも初めて伺うお話がありました。

あるGIDの方のお話です。中学生の時に先生にカムアウトしたもののその当時の先生には何も分かるはずもなく無視され続け、10代はバイクと共に過ごす日々を送り、その後は結婚もしたが数年で離婚。それからは昼は男性として、アフター5は女性として過ごしてきたが、神戸の震災を機に「心の性」で死にたいと思うようになった。2年前に手術を受け、昨年戸籍も変えた。同居する80代の親は自分のことを果たして娘と認めているのかはわからない。会社内には理解があり継続して働いているが、やはり社外はわからないので外回りの仕事は減っている、とのことでした。こうして数行にまとめても、彼女の人生がどれほど壮絶なものであったか・・・今では女性としてのおしゃれを楽しんでおられるご様子で、いつも明るくお話ししてくださるのですが、今回のお話を伺って、ここに至るまでのご苦労をほんのわずかですが垣間見せていただいた次第でした。

また昨年まで教師をされていたある友人の方のお話です。学校でいつの頃からか不登校の生徒が増えていった。教師には何の知識もなく、家に問題があるのか、それとも友人関係なのか・・・と考えていた。担任でもなければ下手に関わって返って複雑になってもいけないので、さわらない方がいいだろう・・・という教師だった。その後、尾辻かな子さんの『カミングアウト』を読む機会を得た。「自分らしく生きたい」という強いメッセージが出ていた。「正しく知っていくことが必要ですね!」と話してくださいました。

ある初参加の方はゆっくりと言葉を選びながら今の辛い状況をお話してくださり、すでに辛い状況を乗り越えた当事者の方からアドバイスがありました。またあるGIDの方からは身体を望む性に変えたいと思っているが、それを親はどのような気持ちで受けとめているのか知りたいという質問もあり、GIDのお子さんを持つ親からのアドバイスがありました。

「人間」について、「性」についてまだまだわかっていないことはたくさんあるし、人はそれぞれ違って当然なのだから、あえてカミングアウトしたり、また危険を冒してまで体を変えなくてもいいのではないか・・・という親御さんの気持ちを伺うことがよくあります。確かに子どもに元気でいてもらいたい、幸せでいてもらいたい、という気持ちは親には共通しています。でもわが子と言えど、心も体も別の存在。その子にとってどんな状態が元気で、何を幸せと感じるのか・・・その視点を忘れてはいけないということ。子どものカミングアウトから早や6年が過ぎ、さまざまな人との出会いを通して学んだことです。

今年もミーティングやさまざまな活動を通じて、多くの人との出会いがありました。政治においても、教育界でも、行政でも、世界、日本、そして各地域で、少しずつではあっても何らかの変化がありました。一度に大きくは変わらずとも、少しずつを積み重ねて、多様な人間が生きやすい社会へといつか大きく変えていきたいものですね。
来年も「つなぐ会」へのご支援をよろしくお願いいたします!!


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”ひょうご人権ネットワーク会議”の41番目の団体になりました!

2012年12月24日 | Weblog
兵庫県人権推進課から「”ひょうご人権ネットワーク会議”の41番目の団体として参加しませんか?」とのお誘いが11月末にありました。早速県庁に行き、理事との話し合いを経て、入会させていただきました。

県内の40の人権団体が問題意識を共有し、相互に連携、協働して県内における人権啓発活動、人権救済活動などを実施することが目的のネットワークということで、平成15年7月に発足したとのことでした。

昨年、つなぐ会の提言活動として神戸市議会や県議会議員へのアンケート調査を実施。今年の県議会では議員によるLGBTの実情と県の対応に関しての一般質問があり、ようやく県としてLGBT問題を人権問題として捉えてくださったのだと思います。

12月3日には県公館での全体会に参加して、会の立ち上げからこれまでの歩み、当事者や親の悩みや思い、現状を、副知事出席の中で伝えてきました。会議終了後、県人権教育協議会の事務局長が来られて、LGBTについて知りたい、人権教育として取り組んできたいとの提案をいただき、確かな手応えを感じることができました。みなさんと一緒に一歩一歩歩んでいきたいとの思いを、また新たにした一日でした。

尾辻 孝子
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PFLAGからウェルカム・レターが届きました!

2012年10月30日 | Weblog

☆今日はみなさんにうれしいお知らせがあります。
アメリカのPFLAG(アメリカにある親や友人の会)よりウェルカム・レターが届きました。これは、アメリカのウィスコンシン州マディソンPFLAGのメンバーである吉永世子さんが繋いでくださり、実現したものです。日本語訳も送ってくださいました。
HPの「応援メッセージ」にも掲載しました。PFLAGのレターヘッドが付いた正式な英文のウェルカム・レターがPDFでご覧になれます。

PFLAGは40年前に設立されていますが、「当時は発起人の誰しも、アメリカ社会でここまでやれるとは想像すらできませんでした・・・」と書かれています。私たち「つなぐ会」もこのように言える日が来るように、粘り強く頑張りたいと思います。

どこの国にも同じ思いの親がいることは本当に心強いことです。“最後の人権問題”とも言われるこのLGBTの問題が、国や地域・時代を超えて人間の存在そのものに関わる大切な問題であることを感じます。

世界にはLGBTであるというだけで生命の危機に脅かされる国もあります。日本だけでなく世界中が手をつなぎ、力を合わせて声を上げていくことが必要ですね。

アメリカからの応援のメッセージ!どうぞお読みください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


LGBTの家族と友人をつなぐ会」の皆さまへ

「PFLAG家族」にようこそおいで下さいました!日本には、神戸本部をはじめ3か所に「つなぐ会」が設立されたと伺い、大変うれしく思います。おかげで、日本国内の居住者はもちろん、米国やその他の国に住み、PFLAGに似た支援グループを探しているLGBTの家族や友人が、強力な支えを得られることでしょう。

国によって抱える問題は様々で、必要とされる支援も各々違うと思います。日本では、LGBTの大半がカムアウトしないことを選び、その結果、自分の性指向を隠して、望まない不幸な結婚生活を続けていると聞きました。社会を変えて行くには長い時間がかかります。でもいつか必ず、LGBTの人々が躊躇うことなくカムアウトして、好きな人と結婚し、一緒に住める日が来るでしょう。その日が遠くないことを願ってやみません。

PFLAGは40年前に発足しましたが、当時は発起人の誰しも、アメリカ社会でここまでやれるとは想像すらできませんでした。今日では、同性婚を法律的に認める州が増えており、この「婚姻の平等性」を全ての州で実現することが目標のひとつです。多くの教育機関が私たちの要請に応じて、LGBTの生徒に対する苛め撲滅に尽力しています。

PFLAGはまた、各地の市民や共同体を教育して、性指向に関わりなく全ての人間を尊重するよう働きかけ、LGBTに対する偏見をなくすために法律を変えて来ました。これまでの成功に力を得て、私たちはより一層、差別社会に対処するための「支え」、間違った情報を正すための「教育」、差別をなくし、異性愛者と同等の市民権を獲得するための「政策提言・権利擁護活動」に力を注ぎ、私たちが学んだことを、日本を含む世界の国々に伝える努力を続けて来たのです。

私たちのこれまでの活動の進展状況は、PFLAGのサイトおよびFacebookやTwitterをご覧下さればわかります。日本の「つなぐ会」もできる限り応援しますから、私たちで役に立てることがあればどうぞ連絡して下さい。

最後に心から「つなぐ会」の成功を祈ります。米国で、日本で、世界の各地で、手をつなぎ腕を組んで、LGBTが市民権を得る勝利の日まで共に歩んで参りましょう。あらためて、世界の「PFLAG家族」にようこそいらっしゃいました!        

敬具

David Horowitz
PFLAG理事長

Jody M. Huckaby
専務理事

(訳:吉永世子さん)


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