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某ヘタレ社会学者のブログです。本と音楽に映画の情報、日々のニュースや日常生活のできごとについてお伝えします。

新しい労働社会

2012年12月21日 18時15分39秒 | 
濱口桂一郎,2009,『新しい労働社会――雇用システムの再構築へ』岩波書店(新書,¥756)'12.12.21

 わかりにくい記述が散見されるが、現代の労働問題について俯瞰するには良い本だと思う。就職を控えた学生にはぜひ読んでもらいたい。

目次
序章 問題の根源はどこにあるか―日本型雇用システムを考える
日本型雇用システムの本質―雇用契約の性質
日本の労務管理の特徴
日本型雇用システムの外側と周辺領域
第1章 働きすぎの正社員にワークライフバランスを
「名ばかり管理職」はなぜいけないのか?
ホワイトカラーエグゼンプションの虚構と真実
いのちと健康を守る労働時間規制へ
生活と両立できる労働時間を
解雇規制は何のためにあるのか?
第2章 非正規労働者の本当の問題は何か?
偽装請負は本当にいけないのか?
労働力需給システムの再構成
日本の派遣労働法制の問題点
偽装有期労働にこそ問題がある
均衡処遇がつくる本当の多様就業社会
第3章 賃金と社会保障のベストミックス―働くことが得になる社会へ
ワーキングプアの「発見」
生活給制度のメリットとデメリット
年齢に基づく雇用システム
職業教育訓練システムの再構築
教育費や住宅費を社会的に支える仕組み
雇用保険と生活保護のはざま
第4章 職場からの産業民主主義の再構築
集団的合意形成の重要性
就業規則法制をめぐるねじれ
職場の労働者代表組織をどう再構築するか
新たな労使協議制に向けて
ステークホルダー民主主義の確立

正規労働者であることが要件の、現在の日本型雇用システム。職場の現実から乖離した、その不合理と綻びはもはや覆うべくもない。正規、非正規の別をこえ、合意形成の礎をいかに築き直すか。問われているのは民主主義の本分だ。独自の労働政策論で注目される著者が、混迷する雇用論議に一石を投じる。
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