とんねるず主義+

クラシック喜劇研究家/バディ映画愛好家/ライターの いいをじゅんこのブログ 

お笑いスター誕生!!8週目のネタ

2006年06月28日 01時51分02秒 | ワンフー日記



お笑いスター誕生!!8週目のネタ。

これが、とんねるずとのはじめての出会いでした。

ご覧になっていない方のために筋立てを簡単に紹介しますと。



とある高校。番長の石橋が、優等生の渡辺(ノリさん)に「掃除の後、体育館裏に来い」と命令する。

びくびくしながらその場に行くと、石橋が待っている。

殴られるのかと思いきや、「オレ、お前が好きなんだ!つきあってくれよ!」

渡辺はおどろくが、「ぼくで良かったら」とふたりはカップルに。

そこへ、他校の不良たちがケンカをふっかけてくる。

渡辺を守ろうと、不良たちの言いなりになる石橋。

渡辺もこわごわ抵抗しているうち、不良をうっかりK.O.してしまう。

結局渡辺が全員をやっつけて「石橋、ついてこい!」「ハイ!」


(おわり)



いや~・・・なつかしい。1981年のネタに、2006年ふたたび爆笑できるとは。なぜノリさんが「わたなべ」なのかが不明ですが。


またあらためて詳しく考える機会をもちたいと思いますが、とりあえず、印象。


これは、初期のコントの中で、とんねるずの「らしさ」の萌芽がたくさん見つけられるネタだなあ~と思いました。とんねるずが初めて秋元康氏に会って見せたのも、このネタだったそうです。タカさんが「一番自信があったから」と。


ふたりの役が高校生なんですね。つまり等身大のとんねるず。帝京パワーで売り出したとんねるずの原点。

タカさんが硬派、ノリさんが軟派っていう役割分担も、できています。で、そのふたりが仲良しさんになる、というのも、いかにもとんねるずらしい。


さらに、カップル成立したあとタカさんが「オレ、バカだけど、お前をだれよりも守ってやるからよ!」と言うセリフがあります・・・う~ん、泣かすゼ。とんねるずらしいロマンチシズムが、すでに垣間見えます。


コントの最後にタカさんとノリさんの立場が逆転しちゃう、というオチは、いま見るとある程度読めるものではあります。正直いえば、ネタ自体のレベルはめちゃめちゃ高いわけじゃないと思う。でも、それを補ってあまりあるとんねるずの個性。つまり、素の本人(または本人の見た目のイメージ)を前面に出して見せるネタです。


不器用なタカさんと天才ノリさん、というキャラクターづけもすでに見えます。
それにしても、不良になぐられた後のノリさんのキレぶりは、すごい。見ていて本当にこわくなっちゃうくらい、一瞬で爆発する、その狂気。鳥肌ものです。



・・・もっとも、これをテレビではじめて見たファイアーは、こんなことちょっとも考えてたわけもなく。「誰?とんねるず?うわっおもしろ~い!かっこいい~♪」てなもんで、キャアキャア言ってただけなんだけどね。









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