お笑いスター誕生!!8週目のネタ。
これが、とんねるずとのはじめての出会いでした。
ご覧になっていない方のために筋立てを簡単に紹介しますと。
とある高校。番長の石橋が、優等生の渡辺(ノリさん)に「掃除の後、体育館裏に来い」と命令する。
びくびくしながらその場に行くと、石橋が待っている。
殴られるのかと思いきや、「オレ、お前が好きなんだ!つきあってくれよ!」
渡辺はおどろくが、「ぼくで良かったら」とふたりはカップルに。
そこへ、他校の不良たちがケンカをふっかけてくる。
渡辺を守ろうと、不良たちの言いなりになる石橋。
渡辺もこわごわ抵抗しているうち、不良をうっかりK.O.してしまう。
結局渡辺が全員をやっつけて「石橋、ついてこい!」「ハイ!」
(おわり)
いや~・・・なつかしい。1981年のネタに、2006年ふたたび爆笑できるとは。なぜノリさんが「わたなべ」なのかが不明ですが。
またあらためて詳しく考える機会をもちたいと思いますが、とりあえず、印象。
これは、初期のコントの中で、とんねるずの「らしさ」の萌芽がたくさん見つけられるネタだなあ~と思いました。とんねるずが初めて秋元康氏に会って見せたのも、このネタだったそうです。タカさんが「一番自信があったから」と。
ふたりの役が高校生なんですね。つまり等身大のとんねるず。帝京パワーで売り出したとんねるずの原点。
タカさんが硬派、ノリさんが軟派っていう役割分担も、できています。で、そのふたりが仲良しさんになる、というのも、いかにもとんねるずらしい。
さらに、カップル成立したあとタカさんが「オレ、バカだけど、お前をだれよりも守ってやるからよ!」と言うセリフがあります・・・う~ん、泣かすゼ。とんねるずらしいロマンチシズムが、すでに垣間見えます。
コントの最後にタカさんとノリさんの立場が逆転しちゃう、というオチは、いま見るとある程度読めるものではあります。正直いえば、ネタ自体のレベルはめちゃめちゃ高いわけじゃないと思う。でも、それを補ってあまりあるとんねるずの個性。つまり、素の本人(または本人の見た目のイメージ)を前面に出して見せるネタです。
不器用なタカさんと天才ノリさん、というキャラクターづけもすでに見えます。
それにしても、不良になぐられた後のノリさんのキレぶりは、すごい。見ていて本当にこわくなっちゃうくらい、一瞬で爆発する、その狂気。鳥肌ものです。
・・・もっとも、これをテレビではじめて見たファイアーは、こんなことちょっとも考えてたわけもなく。「誰?とんねるず?うわっおもしろ~い!かっこいい~♪」てなもんで、キャアキャア言ってただけなんだけどね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます