三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

2011年・元旦のミサ

2011年01月01日 | ミサ聖祭
元旦の朝日に輝くカトリック調布教会(調布市)
“新しい希望に燃え、平和な世界となりますように!”

新しい年を迎えた。今年は神社仏閣への初詣をせず、カトリック教会へ行くことにした。今回、多摩地域の中で調布教会を選んだのは、自宅からの交通アクセスと時間的な都合が良かったからである。元日に教会へ行くのも、また調布教会のミサに与るのも、実は初めてだ。いま“元日”と記したが、カトリック教会の暦では「主の降誕の八日目(イエスと命名された日)」、「神の母聖マリアの祭日」、そしてベトナム戦争中に制定された「世界平和の日」に当たる。

ミサ開祭。聖イグナチオ教会のような大会衆とはいかないが、聖堂内は地元の信徒が集う和やかな雰囲気がある。調布教会で歌われたミサ曲は、おそらく石川和子シスター作曲のものだろう。高田三郎氏の典礼音楽よりも、親しみやすく気高い曲調がいい。主任司祭(藤川長喜神父)の説教では、本日の「世界平和の日」に寄せた教皇ベネディクト十六世のメッセージが読み上げられた。その全文はカトリック中央協議会のホームページで見ることが出来る。

「神と和解した社会は平和に近づきます」。教皇ベネディクト十六世の呼びかけは、「核武装論が蠢(うごめ)く国、ニッポン」にも届いているはずだ。昨年、現政権が決定した新防衛大綱は、非常に危険な香りが漂っている。ニッポンは神との和解を拒絶したいのか。新春早々、平和の尊さが薄れゆく現状に暗澹たる気持ちになってしまう。だが、閉祭の歌「アヴェ・マリア」を歌い終えると、明日への望みも湧いてきた。この優しい調べの作曲者は、チマッティ神父である。


クリスマスの余韻が残るサレジオ神学院本館(調布市)
“生まれてから八日目(1月1日)、幼子はイエスと名付けられた”
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