三多摩の鐘

The Bells of San Tama -関東のキリスト教会巡り-

カトリック足立教会

2011年06月03日 | 東京のカトリック教会
カトリック足立教会(教会堂名:守護の天使)
創立:1957年 ◇ 住所:東京都足立区江北3-40-27

梅田教会を巡礼した後、私は都営バスに乗って、約3キロ先の足立教会を目指すことにした。その途中、西新井大師(總持寺)の脇を通った。関東の厄除け三大師として知られている古刹だ。伝承によれば、弘法大師(空海)が当地を訪れた際、「悪疫流行に悩む村人達を救わんと祈祷したところ、枯れ井戸から清らかな水が湧き、病はたちどころに平癒した」という。その井戸が「お堂の西にあったことから、西新井の地名になった」とされる(總持寺サイトより)。

都営バスの椿二丁目停留所で降りる。環七通りから脇道に入ると、足立教会の十字架を戴く時計塔が見えてきた。ここは、かつて三河島教会の分教会であった関係から、現在もサレジオ会の担当教会となっており、敷地内には足立サレジオ修道院がある。チマッティ神父が蒔かれた種は、荒川の畔でも大きな木に成長していたのだ。それにしても、この辺りは高層建築が少なく、空が広く見える。東京23区でありながら、何となく郊外型の雰囲気だ。

足立教会に到着。ここも幼稚園を併設しているが、降園の時間帯は過ぎ、園庭は閑散としていた。私が聖堂の外観を撮影している時だった。突然、一人の男の子が駆け寄り、元気な声で私に話しかけてきた。「しんちゃん(仮名)のお父さん?」。もはや「お兄さん」と呼ばれない現実に困惑しながら、ニッコリ笑って「お父さんじゃないよ」と答える私であった。すると、園児は大慌てで先生のもとへ駆け戻る。ドン・ボスコ教育法のおかげだろうか、溌剌とした子どもだった。


現聖堂献堂:1997年
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