今回は2部構成になっています。

第十二回 チューニング最終章

=注意=
1.最低限レジストリを理解してから実行してください(バックアップ・書き換え・新規作成の各作業を伴います)
2.これから紹介する設定値は、私のPCの話です。メモリー量、HDD、その他のPC環境によって大きく違います。
  又、最終的にはbbLeanの導入を考えての設定です。皆さんのPC環境に合わないかもしれません。
3.レジストリを設定する場合、レジストリのエントリーキー名でインターネット検索し、よく理解したうえで設定してください。
  最悪Windowsが立ち上がらなくなります。
4.お決まりですが自己責任で、お願いします。
5.下記、設定値はすべて『16進数』で書きます。16進数でない場合『10進数』と注意書きします。


リンクチェック機能を無効にする

*新しいDWORD値を作成します

全ユーザー

HKEY_LOCAL_MACHINE→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Policies→Explorer

右ペイン→何も無い所[右クリック]→[新規]→[DWORD値]→新しい値 #1に[LinkResolveIgnoreLinkInfo]と入力

右ペイン→[LinkResolveIgnoreLinkInfo]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[1]→[OK]→[F5]→[再起動]

現在ログオンしているユーザーのみ

HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Policies→Explorer

右ペイン→何も無い所[右クリック]→[新規]→[DWORD値]→新しい値 #1に[LinkResolveIgnoreLinkInfo]と入力

右ペイン→[LinkResolveIgnoreLinkInfo]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[1]→[OK]→[F5]→[再起動]

-説明-
Windows XPをNTFS上で使用すると、ショートカットの分散リンクトラッキング機能が動作するようになっています。
具体的には、ターゲットファイルの名前を変更した際、その変更をショートカットに反映したり、ターゲットファイルが保存している場所(ネットワーク上も含む)を変更した際
ショートカットファイルのデータにも反映されるというものです。
要するにショートカットファイルの本体のファイルの場所がかわっても、それを追跡してショートカットの参照先を自動で更新してくれる機能です。

つまり、ショートカットファイルをダブルクリックして実行する度にリンク情報をチェックしているわけですから、ショートカットファイルを多用する人は、
この機能を無効にすることで若干ながらOS全体のパフォーマンスが向上するのです。
もちろん、分散リンクトラッキング機能を無効にすると前述したような自動処理が行なわれなくなるため、
ショートカットファイルのリンク情報を、自分で管理しなくてはならないというデメリットが発生することを踏まえて以下を実行してください。

*この設定は、2つありますが、よく理解したうえでどちらか1つを選んでください。




バルーン機能を無効にする

*設定の意味を理解してから設定して下さい(元に戻せます)
*詳細は説明参照

HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Explorer→Advanced

右ペイン→何も無い所[右クリック]→[新規]→[DWORD値]→新しい値 #1に[EnableBalloonTips]と入力

右ペイン→[EnableBalloonTips]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[1]→[OK]→[F5]→[再起動]

-説明-
Windows XPからは"バルーン"と称されるメッセージダイアログが追加されました。
あのタスクトレイアイコンが発するメッセージのことですが、やや冗長的な感じがして非表示にしているユーザーも多いことでしょう。
Error110もそれに含まれるユーザーの一人で、バルーンメッセージが表示されると必ず右クリックして、バルーンを消すようにしています。

この機能自体を無効にすればいいともいえるのですが、よくよく考えてみれば、一概にすべてを無効にするのは危険があると言えるでしょう。
たとえばCD-R/RWライティング機能に関するメッセージや.NET Messengerが発するメッセージ、ネットワーク関係などなど……。
これら多くの機能がバルーンを介してメッセージを発するため、すべてを消すのは危険ということになります。

*Error110の環境では上記設定を実行しています




UPnP機能を完全に無効にする

*UPnPの意味をよく理解してから設定して下さい

第五回2/2を参考に、サービス[SSDP Discovery Service]と[Universal Plug and Play Device Host]を無効にする

② HKEY_LOCAL_MACHINE → Software → Microsoft → DirectPlayNATHelp → DPNHUPnP

右ペイン→何も無い所[右クリック]→[新規]→[DWORD値]→新しい値 #1に[UPnPMode]と入力

右ペイン→[UPnPMode]→[右クリック]→[修正]→値のデータに[2]→[OK]→[F5]→[再起動]

-説明-
Windows XPはUniversal Plug and Play(UPnP)をサポートしていますが、同機能をフルに使う機会はまだまだ多くありません。
もっとも、最近ではMSN Messengerのサーバ接続で用いられるため、無駄な機能と揶揄されることは少なくなっていますが、
それでも過去に発覚した脆弱性(MS01-059。修正済み)などを気にし、止めたいと思っている方もおられるのではないでしょうか。

Windows XPでは、UPnP接続を行うための「Universal Plug and Play Device Host」とUPnPプロトコルを発する
「SSDP(Simple Service Discovery Protocol)Discovery Service」の2サービスでUPnP機能を実現しています。
本来この2サービスを停止することでUPnPサービスを無効にすることができるはずなのですが、一部のプログラムではUPnPトラフィックが発生することがあり、完璧とは言えません。
そこで、この設定をすることで、機能を完全に無効することが目的です





*ここからはレジストリの設定ではありません

DHCP Clientサービスを無効

第五回チューニング1で『DHCP Client』サービスを『無効』にすると、インターネットに繋がらなります。
そこでこのサービスを無効にし、尚且つインターネットに繋がる設定をします。


*私の場合ワイヤレスネットワーク接続を構築しています

①[コントロール パネル]→[ネットワーク接続]→PCのインターネット接続アイコン[右クリック]→[プロパティ]

  

②[インターネット プロトコル (TCP/IP)]ポイント→[プロパティ]



③上記図を参考に各アドレスを振ります→[OK]→[閉じる]
  *各自アドレスは調べて下さい。PC環境によって違います↓

-IPアドレスの調べ方-
 [コントロール パネル]→[ネットワーク接続]→PCのインターネット接続アイコン[ダブルクリック]→サポートタブ[詳細]

  *第五回を参考にサービス[DHCP Client]を無効にしましょう。
  *この設定をすることにより、常駐プログラムを1つ減らす事が出来ます




Windows既存の圧縮の無効化

*設定の意味を理解してから設定して下さい(元に戻せます)
*詳細は説明参照

①[スタート]メニュー→[ファイル名を指定して実行]を選択

②「名前」欄に半角で「regsvr32_/u_zipfldr.dll」と入力
*ここでの _ は半角を示しています

③[OK]ボタンをクリック

④実行完了ダイアログが表示されるので、<OK>ボタンをクリック

-説明-
Windows MeやWindows XPから導入された「圧縮フォルダ」を無効にする設定です。
「圧縮フォルダ」の存在はたしかに便利と言えば便利なのですが、すでに優秀なオンラインソフトが巷にあふれていますので、
とりあえず展開したいというライトユーザーはともかく圧縮ファイルを日常的に使っている人に「展開ウィザード」は冗長なだけです。
そこで、Windows 既存の「圧縮フォルダ」機能を無効にし、新たに圧縮&解凍ソフトを導入しましょう。





DLLキャッシュの消去

*微妙に危険かも知れないので、注意をして下さい
*この設定の意味が判らない方はおやめ下さい
*詳細は説明参照

[スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[コマンドプロンプト]

次のコマンドを実行します

C:¥>sfc /cachesize=0

C:¥>sfc /purgecache

→[再起動]

-説明-
WindowsXP を導入すると %SystemRoot%\system32\dllcache フォルダに 200MB~500MB 程度のバックアップファイルが作成されます。
(これは Windows ファイル保護 (WFP) 機能が利用するシステムファイル復元用のバックアップファイルです。)
通常の使用では dllcache からのリストアはめったに発生しないので、キャッシュを削除する/サイズを抑制することでディスクの空き容量を確保することができます。
(WFP がキャッシュフォルダにないファイルをリストアする場合は、Windows 2000/XP CD-ROM が要求されます。)





ここまでの設定を確認しましょう


さて、ここまでの設定を通常動作(普段使っている環境)で動作確認しましょう。
この作業は、非常に重要です!1週間でも2週間でも自分で納得するまでおこなって下さい。


前記事へ 次の記事へ



 | Trackback ( 0 )