漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

【(窮)措大】

2014-07-17 22:57:04 | 雑記
 26-1 で出題された 【窮措大】。まったく知らない言葉でお手上げという感じだったのですが、 【窮措大】 も 【措大】 しっかりと「辞典」の見出し語。やっぱり「辞典」の読み込みが足りないなというのが受検直後の感想でしたが、その後改めて青空文庫で検索すると、近代の著作に実例が出るわ出るわ。



夏目漱石   吾輩は猫である

森鴎外    魚玄機

大町桂月   杉田の一夜

田中貢太郎  西湖主

林不忘    口笛を吹く武士

大槻文彦   ことばのうみのおくがき



 これだけ出てくるのですから、きっとかなり普通に使われていた言葉だったのですね。冒頭に書いた通り、手近なところで「辞典」を読んでいればなぁとも思いますが、「鴎外の『魚玄機』にあった言葉だから知ってたよ」なんてことを、特に誇るでもなくさりげなく言いたかったなぁ・・・(笑)



<「漢検 漢字辞典」掲載ページ>

【窮措大】  P.309
【措大】   P.914

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