漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 388

2024-05-08 05:58:51 | 貫之集

十二月つごもり、雪人の家にあり

はなとみる ゆきのいましも ふりつらむ はるちかくなる としのつねかも

花と見る 雪のいましも 降りつらむ 春近くなる 年のつねかも

 

十二月末日、雪が人の家に降っている

花のように見える雪が今まさに降っているのであろう。春が近い時期の毎年のことであるよ。

 

 「らむ」は現在推量。屏風絵に描かれた情景を鑑賞者の視点から詠んだものでしょうか。



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