例の鳥かご鴉の件ですが。
昨日の朝見かけたときは相変わらずでした。
大きな鳥かごに、今となっては違和感なく納まって
エサをもらっているのかいないのかはわからないけれど、
うん、元気でしたね。
件のガラクタ屋敷に常に鳩が数羽居ついている事は
以前も書きました。
放し飼いにしているのではなく、
あれは恐らく野良鳩ですな。
無造作に、アスファルトに撒かれたエサを突付きにやってくる。
その鳩たち、鳥かご鴉の出現からしばらくの間は
なりを潜めておりました。
いくら閉じ込められている状態にいるとは言え、
鳩にとっては面白くない存在の鴉が近くにいると思えば
落ち着いてエサも突付けないところでしょう。
しばらくの間は鳩の足も(羽も?)遠のいていたようなのですが、
昨日の朝は久しぶりに2~3羽姿を見せておりました。
鳥かご鴉に慣れてきたのかな?
あいつ、閉じ込められてるから俺たちに何にもできねーぜ。
いつも苛められていたから、今度は俺たちがからかってやろーぜ。
そんな思いが鳩たちにあったのかどうかは、わかりませんが…。
さてさて、その日の夕方に
ガラクタ屋敷の脇を通りかかったところ
鳩の数が一気に増えているんですね、これが。
思わず数えてしまいました。
12羽いました。
あぁ、鳥かご鴉も随分なめられたもんだなぁ……
鴉はどんな様子かしら、と籠の定位置を見てみると
いない
鳥かご、ない。
鴉もいない。
いつものごとく積まれたガラクタの一角に
例の鳥かごが分解されて放置されていました。
……って、ねえ。
鴉は一体どうしたんですか?
逃がしたんでしょうか。
それとも……それとも?
そうか、だからあんなに沢山、鳩が戻ってきたのか。
その日、家の前には家人と思しきおじさんが
なにやら作業をしておりました。
もうちょっとで声をかけてしまうところでしたね。
鴉はどこにいったんですか、と。
訊けませんでしたけどね。
そんなわけで、鳥かご鴉の観察はこれにて終了です。
一応は、ね。
数日後には、また何か別の生き物が鳥かごに納まっているかもしれんな…