「ローマは一日にして成らず」文庫版(上下)
塩野七生著
単行本で全15冊
文庫本にして今のところ31巻まで刊行されているという
大作「ローマ人の物語」のシリーズ1作目。
文庫の初版は平成14年……
おいおい、いくら未読の本が多いとは言え、
あたため過ぎだろーが。
ともあれ、ようやく手をつける事ができました、このシリーズ。
この一作目では、ローマの建国(伝説では紀元前753年)から
イタリア半島を統一する紀元前270年までを描いています。
元々大好きな作家さんなので
31巻以下続刊と言われても別にひるむことはありません。
古代ローマ、そして流れとして
古代ギリシャの歴史をざっと書いていて、
「うえ、難しそう…」と思われがちですが
そこは作家の力量。
面白く判りやすく、
そして物語チックに書いてくれているので
すんなり入り込む事ができました。
昔、歴史の教科書でポリスだアテネだスパルタだって
いろいろ出てきたじゃないですか。
昔は全然理解できなくて、暗記は苦痛以外の何ものでもなかったですが
今、こうして読んでみると、面白いのなんのって……。
しかしローマ人やギリシャ人の名前というのは
ペリクレス とか
ホリティリウス とか
テミストクレス とか
クラウディウス とか
レス!ウス!レス!ウス!
で、もうワケがわからない。
どんなに面白くても、
読んだ端から頭から抜けていってしまうところは
教科書時代と変わりありませんな。
繰り返して書いてしまいますが
何せ既刊31巻、以下続刊。
今のところ、私は13巻まで購入済みです。
ゆっくりゆっくり集めて行く事にしましょう。
消化できるのも、恐らくはゆっくりゆっくりだと思うので。
これはこれで、ひそかな楽しみなのですよ。