ぴよ姉の気晴らし日記

ぴよ姉の気晴らしの日々(Since* 2006.4.17)

ランタン・坂道・雨と涙 ~9mm 長崎 番外編~

2009-01-26 21:28:54 | Others
 初めて前泊となった長崎。
ものすごく思い出深い地となった。なんでか泣いてばかりいた。
どうにも切なかった。

あちこち見やすい観光地なので、2日あれば、かなり回れるはず。
大分~熊本の高速バスの景色は素晴らしくよかったけど、熊本~長崎は何となく着いてしまった。
外の景色を殆ど確認していないまま、うつろひながら・・・気がつけば長崎。
時間的には、大分→熊本と同じくぐらいの3時間半ぐらいで移動。
鹿児島に行ってたら、9mmブログによると5時間移動っていう大変さだった。
今回はこれで正解。

○1日目 → 1/19(月)

長崎で降りる場所を運転手さんに確認していたのに、終点まで行ってしまった。
最寄のガソリンスタンドの人に聞いて、ホテルのある停留所まで路面電車で戻る。


路面電車はいまもなお健在で運賃も100円だ。
築町でのりつぎする場合は券をくれて、乗れるのに、最初知らなくて損してた。
乗るたんびに100円払っていたからね(^^ゞ
(2日目は一日乗車券をホテルフロントで買う)

その前にネットカフェの場所やダンスクラス探しをしてから(笑)
チェックイン手続をしている時に、なにやら幻を見た。
都心では起こりえない偶然が、地方では起こってばかりだ。
早くエレベータ来てくれ!こんなに願ったことはない。
ま、いっか・・・

ラスト長崎!楽しいひとときとなるよう願おう。

9mmクン達はキャンペーンであちこち公開生放送やレコSHOPなどを廻るみたい。
なにも情報が入ってこないし、夕方から長崎駅付近をあるくのはやめた。
観光として、ロープウェイに乗ればよかったことを後に後悔することになる。
迷わず出島、グラバー園方面に行ってしまった。
天主堂などは見る時間は終わってしまい外観のみ見る。

ぼんやり建物が浮かぶ様は、まるでイーグルスのホテルカリフォルニアだ。


すぐにも坂を下ってしまう。
お散歩コースとしてエントリに上げられた(ホテルのフロントさん)出島付近の公園を目指す。
美術館あたりも歩こう・・・
何せ全てしまっているので、お散歩しかない。
南国の雰囲気もあり、港でもあり、中華でもあり、いろんなもんがごちゃ混ぜだけど情緒があって楽しい。

出島ワーフは店が沢山集まっているけど、ひとけが少なかった。
もっとにぎわう港町的なイメージなんだろうけどね。


もっぱらランタンフェスに向け、町を上げて取り組み中で赤提灯(こう書くと日本的)
なんだか血が騒ぐようでもあった。
港では、つい石原裕次郎を思い出す。停泊している小船もある。


吹く風にゆらゆらと船体を揺らしながら、夜の港に白く浮かび上がる。
風がいい気持ち。

甲板みたいなところに出る扉に番号のプレートがある。

美術館を外から見て、あ~ご飯食べなきゃとか思いながら一旦ホテルに戻る。
フロント前のロビーがエライ大勢の人・・・気を取り直してフロントへ。
中華街にあるお目当ての店をフロントで調べてもらう。
なんと、さっき行ったすぐそばが中華街じゃないか。
・・・と、ホテルを出ようとしたら、そのごちゃごちゃの集団の中に紛れてしまった。
(何で人が出てる今のタイミングで出る?!)
私は・・・まるで一緒の団体化してしまった。
軽く気まずいので「お食事に出られるのですか?」と声をかける。
知る必要もないだろう情報を無駄に告げる私。
「じゃ私は中華街へ食べに行ってきます」と言って別れた。

新地中華街は閑散としていて、とても観光地と思えない。



平日の観光地なんて、こんなもんなのかもしれないだろうし、オフシーズンだよね。

手前にある店で皿うどんを食べる。
写真で見るとなんてことないものだけど、むしろ「ん?」だけど旨みがある。


魚介類をふんだんに使ったアンが美味しい。
麺はちゃんぽん用の太いのを揚げたもてダシで柔らかくしたのと、細麺をカリカリに揚げたものがある。
私は細麺にした。あんには小さい牡蠣が入っていて、美味しかった。
またビールも呑んでしまい、おなかがいっぱい!
名古屋から遠征の明日合流する人と電話で話す。楽しみ☆ 気をつけてきてね!

ホテルに着いて、僅かな時間にもかかわらず、長い時間を過ごしたかのような到着日。
スタートはぶっとばすようなアルコール多量摂取へと誘引される出来事多発だった。
落ち着け!落ち着け!
何も悪くないので堂々として良し。
平常心を保っているかのように装うけど、内心、勘弁。
でも ありがとう。

こんな些細なことなんて、旅のわずかなひとコマにすぎない。
♪何でもすぐ忘れる~

ライヴハウス確認、眼鏡橋すぐそば。
ランタンの灯りがほしい。なにやら撮影をしていた?


DRUM Be-7
今夜はライヴがないらしい。入り口が閉まっている・・・



●2日目 → 1/20(火)

ライヴの日
夜までは観光する。




長崎大学まで路面電車で移動。
大学は町の東の端っこだから、そっから戻ってくればいいやと思った。
戦争の爪あと、原爆投下地などを見ていこう。
この日の長崎はいい天気。歩いていると汗がでる。
街行く人達は日常の暮らしとして歩いていて、観光者はものすごく少ない。

平和祈念像
この像は映像としてみる機会が多い。




大浦天主堂
中は脱帽で入る、手前から奥を見るだけ・・・ひんやりとした空気が流れる。




被災した警鐘、そのまんま残してある。


次に原爆投下中心地へと向かい歩くことにする。
途中の公園で一休み、ベンチで9mmの「Sundome」を3回聴く。

投下中心地に着いた途端、自然と涙がこぼれた。
この戦争で亡くなった方達、家族のことを思うともうダメだ。
お掃除を丁寧にして回っている。清掃の方が3人ほど・・・
その方達から、「こんにちは!」と挨拶をしてくださる。
「いつもキレイにされてるんですね、ご苦労様!」と声を掛けた。

少し先を歩くと原爆資料館がある。私は資料館には入れない。
以前、そこに入ったら、涙が止まらなかったから・・・
実際にそこに展示されている戦争の爪あとを見て、もうこんな事を繰り返してはいけないと思うことは、また見なくても当たり前だったから、いいのだ。

それでも原爆投下中心地で、しばらくひとしきり泣く。
この日、この時間を忘れないようにと、立てられた像を眺めた。


この原爆投下中心地から、東からまた西の端の方までは路面電車を使って戻った。
今日食べなきゃ!と焦って、ギリギリセーフでいただく極上の味
四海楼のちゃんぽん、店構えが凄い。ちょっと怯みつつも入店!


トイレの手を洗うところが素敵でトイレでまで撮影(もちろん手を洗ってから)


ホントに美味しかった。すっごく美味しかった・・・
帰りに店長?に「ありがとうございました。」あれ?ごちそうさまでは?(笑)


そして、前日ギリで見れなくて再び訪れた浦上天主堂はやっぱりこんな雰囲気です。






グラバー園は迷ったけど、前に見ているし、入園料がいるしで、今回はヤメタ。
下から記念撮影。


その近くの電話ボックス覚えがあった。


時間も押し迫ってきたのでホテルに戻り、9mmTに着替えた。
名古屋から来る子に連絡をしたら、さっき駅付近で、すれ違ったのが彼女だったかもしれない。
タクシーで駆けつけるそう。
私は番号が良い方だったので、並んで待っていると彼女もすぐに来た。
よっしゃ、楽しむぞ★

ライヴの様子はレポで・・・

夜は2人で飲んだクレタ~!
午前3時に長崎駅前で滝ダンスをしながら9mmを歌う2人組み~♪
横断は橋を歩道橋を渡りましょう。
いくら面倒くさくても道路の横断は危険だと・・・。
けど渡る・・・(苦笑)


○3日目 → 1/21(水)

とうとう帰らなくっちゃ。さみしい!
9mmと別れるのもそうだし、東京には無い優しさがどこの土地にもあった。
たった一度の人生を生き急ぐつもりはない。
けど、イライラしたり、せっかちになったり、ぎすぎすしたりって、人として、とても寂しいことなんだって思った。

そして嘘さえつかなければ怒ったりしない。
人を信じる事を忘れそうになっていたけど、また信じてみようと思えた。
東京に着いて、電車のラッシュに巻き込まれる前までは・・・

チェックアウトをして、福岡も参加する彼女と駅まで歩く。
親戚の家に泊まってから、福岡移動だそうだ。
いいなぁ~福岡。
でも、もしチケットがあったとしても便の変更はできないツアーなのでダメだ。
あぁ、九州にいるのに!福岡のライヴにいけないなんて!
次に彼女と会うのは・・・ラスト2本と屋根裏。
これで彼女ともしばらくバイバイだったら、もっと感傷的だった。
「またね」って言えてよかった。

そして私は観光を続ける。

オランダ坂


この上に活水女子大学がある。


学生がひっきりなしに歩いてくる時間。
なんだか写真が撮り難かった・・・観光者がいないんだもん。

そのうえにいくと、フランス領事館やドイツ領事館が立ち並ぶ。
地元のカメラおじさんがベストショットの位置を指定してきた(笑)




再び歩き始める。ドコへ行こう・・・

腹ごしらえは思案橋まで、夜は歓楽街でいろんな大人のお店が並んでいる。


大正時代からやっている洋食屋さんでトルコライスを食べる。


前に氣志團のメンバさんが食べに来て、ライヴで喋ったためにファンがたくさん来たらしい。




唐人屋敷を回って、長崎の資料館、そして防空壕、寺、長崎観音あたりか。

資料館?郷土館?とても立派な建物だった。入らず。


防空壕
先に書いていたかもしれないが、私は女にもかかわらず躊躇なしに暗い防空壕に入っていった。
管理のおじさんが珍しいですよって(笑)

通信室


通気孔


再び長崎駅方向に向かって戻る感じで寺を二箇所みる。

古き情緒ある寺
なんだか塀がすごかったので思わず撮ってきた。
このころから雨がぱらつき始めた。あ~傘がない・・・(ホテルの荷物の中)


 (もう少し寺の写真とかあるけど、どうしようか・・・)

長崎はどんよりとしていて東北とは違う暗さがある。
原爆投下地、殉教地、侘び錆びな寺もいいのだけど、ぱ~っと明るい気持ちになる場所ではない。
出島とかはまだ明るいのかな。
あらゆるものが、平和を願う事に繋がっていく。

長崎県は長崎市しか来ていなくて、佐世保とか他のところは又違うんだろうか。
まもなく始まるランタンフェスは街が灯りで賑やかになるらしい。
今度はそのときに来れたらいいなと思った。
そういうことを次に行くまで覚えていられるだろうか。

何でもすぐに忘れてしまう。

雨がドンドン激しくなってきた。
最後にタワレコに寄って、9mmクン達が残した色紙を見ることにする。
次の対バンがマスドレなので、新譜も買う。例の漫画が特典だった・・・。
公開生放送だったラジオサテライトを探そうか?
・・・いや飛行機に乗り遅れるわけに行かないので、ホテルに戻り、荷物を引き取る。

長崎空港までは高速バスで移動。
何度も何度もうつらうつらしていた。時間が足りなかったなぁ、もっといたかった。
というか、福岡に行きたかった。

1週間の九州ツアーが終了してしまうことが寂しくて寂しくて。
自分の旅もしかり、9mmのみんなと別れるのも寂しくて寂しくて(こちらの勝手だけどね)
たまらない気持ちだった。次があれば元気になれる。
次があるけど、1週間後だーーー!!!
もはや感覚がおかしくなっている。
♪会えない時間がー と、古い歌の歌詞を思い出す。

ところが空港に着いたら・・・バリバリにお土産を買い込んでる。
ブタの角煮まんじゅうと明太子とカステラを買った。

面倒くさい手荷物検査とかして、最終便に乗り込んだ。
雨のエアポート(どっかで聞いたような、あ、歌のタイトルか)
照らされるライトに光るアスファルトと雨足。
夜のフライトがまた寂しい気持ちにさせるのだ。

あぁ、また ちょっぴり泣きながら帰るのか?
と思ったら、買った空弁を食べて、サービスのコーヒーを飲んで、うとうとしたら着いてしまう1時間ちょいの空の旅。

感傷に浸る暇もなかったという。
むしろ羽田から自宅までの遠いこと・・・
通勤ラッシュではないが、オレンジの電車は常に満員電車。
東京の人のせっかちさに苛立つ。すぐにも現実に引き戻されてしまった。

あの感傷的な気分の余韻は・・・?



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