今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

シャーロック・ホームズで有名なチーズ&オニオンパイ

2015年11月17日 | 今日の料理
以前作ったマッシュポテトがそろそろ危ないなと思ったので、冷凍の市販パイシートが余っていたのでシャーロックホームズでも有名なオニオンチーズパイを作る事にした。
コナン・ドイル原作のシャーロックホームズは、聖書の次に読まれていると言われる時を越えたベストセラーで、ホームズが弁当代わりに持っていったと言われるのがオニオンチーズパイだ(本当かな・・・?)。

本来の作り方は・・・、玉ねぎとジャガイモを炒め、小麦粉と牛乳でホワイトソースのようにし、そこえへチェダ-チーズをすり入れるものだが、今回はマッシュポテトを浸かってしまわねばならないのと、

チーズがチェダーはナチュラルではなくプロセスの薄いのと、溶けるチーズが余っていたのでそれを使った(外国に比べて日本はチーズが高い)。

先ずは冷凍のパイシートをそこら辺に出して自然解凍しておく(戻り過ぎになりそうになったら、直ぐ冷凍庫又は冷蔵庫へ)。

オーブンの余熱を入れておく。

 熱したフライパンにバターを溶かし、微塵切りの玉ねぎ(マッシュが大量にあったので玉ねぎは1個使った、通常の量の倍だ)をジャリジャリ感が殆ど無くなるまで炒め(まあ、後でオーブン熱&余熱で多少は火が入るが)、本来はここでジャガイモも炒めるのだが、マッシュを使うので行程を1つ飛ばし、小麦粉を大1入れ、更に軽く炒める。


マッシュに既に牛乳が入っているので、牛乳の量は控えて少し入れ粉を滑らかにする程度にし、


マッシュをすぐ投入して混ぜ(ずっと弱火)→チーズを刻んで(千切って)入れる。


火を止め余熱で混ぜる(=冷ます効果と、本来簡易ホワイトソースとジャガイモ・チーズが滑らかになるまで牛乳を加えつつ滑らかにしていくのだが、既にマッシュポテトが滑らかに出来上がっているので、逆に水気を飛ばさないように、でも余熱でチーズ(この量だとチーズが少ないので規定より倍近くの80~90gにした、本来チーズの塩分だけで味を調整するので量は味をみて予想調整するといい、マッシュにも味が付いているし、パイの中で溶けて塩分が拡がるし)を溶かすようにした・・・チーズが溶けてフライパンに付くと洗い辛いから)。

フライパンのフィリングは冷ましておいて、自然解凍しかかったパイ生地を使う分だけ切り、裏表に打ち粉をしながら打ち粉をした麺棒で1枚づつ伸ばして(本来なら3mmだが、残っている枚数が少ないワリにフィリングが多いので結構薄くしてしまった)。

ちょっとサイズが大きいが、なんとか包んで(無理をすると焼いた時にチーズが膨張して出てきてしまう、マッシュ自体に牛乳が多く含まれているし)、

薄くサラダ油を塗った鉄板に乗せ(くっつかない為)、

切れ目を入れ、

表面に今回は牛乳を塗る

見た目の為に卵1羽殺さないのが自分流だ)。

1枚を伸ばすと、こんなに取れる(少し拡げ過ぎだが)。

予熱しておいたオーブンで、200度で20分~25分焼く。その間に粉で汚れた麺棒やまな板、調理器具、シンクなどをキレイにしてしまう。

焼き上がると、こんな感じ(正式にはもっと小さく)

この大きさだと、本当に一食になる(牛乳でもそれなりに色は付くでしょ?、1羽殺さなくて済む)。

※、で、これ、ホームズがお弁当に持って行ったという伝承(←あくまでお話の中の伝承)があるぐらいなので、冷ましてから食べるのとは又、印象が2倍ぐらい違う。
焼き立てのアツアツは・・・、本当に口の中を火傷しそうなぐらいチーズが熱く、ホワイトソース状のポテトもトロトロで料理に強い勢いがあるが、

よく冷ましてから食べると・・・、熱々の水分と蒸気が蒸発してくれて、ホワイトソースやグラタンチックなのが今度は落ち着き、ポテトの風味が前面に出てくる。それを追いかけるように玉ねぎの風味と、全体を覆うようなチーズの風味になり、他のイギリス料理の味に通づるイギリス料理チックな素朴な味になる。玉ねぎを入れる意味も解るだろう。
(色で表すと、深緑の様な←・・・気にしないで、人それぞれ感じ方は違うから)

元々、パイ料理自体が、炭鉱や畑へ工夫や農夫が持っていく、「おにぎり」みたいなモノだったという歴史も伺える味。











最新の画像もっと見る