今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

鮭の子皮煮

2017年05月28日 | 素材
新潟県の村上という所に鮭の子皮煮(卵皮煮)という郷土料理が存在する。

生鮭が余っていたので、身と皮・骨分けて(この骨を分けるのが少し大変、あとはそんなに)、大体細かくする。

身と皮の間は旨味が多いので鮭の皮は捨てるのは勿体無い為、サッと下茹でして下処理を行い、

それらを細かく刻むわけだが、

今の時代はフードプロセッサ(以下:フープロ)を熱が入らないように使うことにした(貪欲に新しいものを)。

一緒に山芋(長芋)のとろろを混ぜるのだが、時間が無かったので、いろいろ調べるとフープロでトロロは出来ないとか大和芋なら出来るとorダメと色々と出てくる。
どうやらメーカーや機種によって違うようだ。
(私のメーカーの説明書は・・・そこには一切触れていない・・・、どうしよう?)

調べると、1度火を通してからフープロにかけると良いとも出てきた。
でもそれが本当か?どうか?
どうしよう・・・
とりあえず悩みつつも行動しながら考えた方が今回の場合は良いなと、長芋の皮を剥いて、多少切り分けてから、
1つは余熱で火が入るので超短時間でいい(煮立ち始めた瞬間に火を切る)、あまり熱が入ると風味が悪くなるので少量の出し汁と色止めの僅かな酢でサッと茹でつつ、

1度フープロでトロロを作ってみる事にしたら、うちのフープロは出来た!!

ということで一気に全部を入れ、攪拌する事してみたら完全に出来た。
この状態で生クリームとかを加えて蒸したらテリーヌが出来るんだろうな・・・でも和風だと茹でるのか・・・蒸したい!!!)

更にもし鮭とトロロが上手く回らなくて失敗した時の安全策として後で入れようと分けておいた、玉子(本当は少々で良かったんだな)と小麦粉大さじ1・酒と醤油(or味噌の場合も)各小さじ2・塩1つまみを入れ、更に攪拌(本当は皮を全てが出来上がってからペーストに入れるが疲れてボーッとしていて入れてしまった

今回2種類の味付けを作ろうと2つの鍋にお湯を沸かし、ダシを入れて、

スプーンでなるべくボール状にして落とす↓(注:下2段)

弱火にして湯面を静かにしておかないと散って、↓こういうことになる。
(失敗作をそのまま食べて、ああ、こういう味かと。醤油をかけてみたり味を確認)

片方は醤油味(酒・醤油、この後、小ネギを入れても)

もう片方は、北海道のチャンチャン焼きをイメージして自家製の味噌&キャベツ

醤油の方に(あればイクラや柚子・三つ葉等を乗せるらしいが、そんなイクラがあったらご飯で食べるわ!!って感じなのである訳もなく)代わりに小ネギを散らしてこんな感じ。

本来、醤油の方が正当なので、やはり正統派の方が美味しい
(やはり付け焼刃の発想はダメだったか、味噌のコクと鮭のコクでWスープみたいになるから全体的に重い印象だ・・・キャベツが尋常じゃなく美味しいのでキャベツを莫大に増やせば繊維質も摂取出来て良いかな?火を通した方が野菜は量を食べられる)

というか、醤油の方のこの1段違う美味しさはなんだ!!?
驚愕の美味しさ。
今回、玉子が多かったのでフワフワ感UPだったというのもあるが、実際、人間の手ではここまで細かく鮭の身の粒子を細かく出来ない。
(もしかしたら混ざっていた骨の欠片も細かく出来るし、多分混ざってはいないと思うけれど、もしもの事を想定した時ね・・・、安全に対しては完璧し過ぎるぐらいで丁度良い、それでも足りないぐらいだ。安全第一)
だから尋常じゃなくフワフワなのかもしれない。

更にこの料理特有の皮の旨味も活きている(都会人にはややアタック感が強いかも)。

・つみれのペーストに後から小ネギを混ぜたらどうなっていただろう?いつか実験をしたい。

ご飯にも合う。

(今回は麦飯ね)

今回料理過程で、いろいろ覚えられた気がする。
1度やっておくと、別の時に身体が自然に動く。

言われた時に、パッと動けるように。
モタモタ考えていたり、拒否感があるとその場でいろいろな事が上手くいかない。


どんな時でも、半歩でも前へ進まないと。






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