今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

黒じょかで、だれやめを。

2010年02月12日 | 飲み物

この酒器は、鹿児島県の名産品。昔から焼酎の国薩摩では、これを火にかけて、割り水した焼酎をお燗して呑むものです。

お客さ様をもてなす、前日~数日前に、好きな割合で水と焼酎を割って、寝かせておくと、水と焼酎の分子が混ざり合って、ぶつからない味になるんだ。
更にそれをお燗することで、寝かせた味の違いを際立たせる事が出来る効果があるのが、この黒じょかだ。

もっと水にこだわると、その銘柄の焼酎を造る時に使う水(「仕込み水」という)を使って割る事によって、更に、その分子は一体化し易くなり、味がまろやかになるんだ。

因みに、この黒じょかの型は、鹿児島のシンボル桜島をイメージしているとか、
1600年頃の藩主、島津義弘の命により、朝鮮から招いた技術者によって、作られ始めたとのこと。
中には芸術品になっているものもあるらしい。

因みに、自分が持っているのは、宮崎~鹿児島間を、焼酎と地鶏の勉強の旅をした時に、鹿児島で購入したものだ。
ふらりと熊本へ寄って、帰ったので、割れ物だったこれは東京へ送ったモノだ。
値段は、そんな高くないけれど、やはりあの焼酎ブームの時は、1個は持っていないと、って感じだった。(自分達の周りは)

最近、友達に、焼酎の「一刻者」(いっこんもん)を2本も貰ったので、鹿児島弁で晩酌を意味する「だれやめ」をしてみた。「一日の疲れ(だれ)を、癒す」というところからこの言葉はきているそうです。

やっぱり、だらだらとは、僕は飲めないんだけれど、「一刻者」の優しくて(芋焼酎としては優しい方だと思う)、フルーティなお芋の風味がたまらないですね。
こんなに、フルーティだったかなあ?、凄く甘味を含んだ風味でした。
その友達と、宿題と共にプロでも知らない事を色々教えてくださった、焼酎の師匠(昔の職場の先輩)に感謝。

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