獅子舞祭り・自転車練習・かたくりの湯 ~心から「今日は本当に楽しかった!」と感想~

2016-04-30 22:49:37 | 日記
 2016年4月29日(金)の祝日、グループホームの入居者3名、法人関係者、私の5名で、武蔵村山市の伝統文化「横中馬の獅子舞」の祭りに参加してきました。武蔵村山市に拠点を持つわけですから、武蔵村山市という地域に暮らすだけでなく、地域の伝統文化にもふれてみようというのが、参加目的です。

 「横中馬の獅子舞」は、200余年前に悪病退治を願って奉納されたことにはじまったといわれています。

 獅子舞は、10時に長圓寺を出立し、それぞれの神社を回ります。雄獅子2頭、雌獅子1頭、獅子の介添え役の天狗、これにささらと棒つかいが加わり、笛と唄に合わせて華やかに舞います。

 獅子舞の行列は長圓寺の近くにある八坂神社に行きました。そこでは、小学生の子どもたちが獅子舞に先立って踊り場の中で棒、刀の順に打ち合いをします。この役を「棒使い」というそうですが、子どもたちが迫力ある役をされ、私たちは見とれてしまうほどでした。グループホーム入居者の一人はスマートフォンで子どもたちの「棒使い」を動画で撮影、もう一人の入居者は子どもたちの姿を見入って、「すごいなあ、迫力ある。なんか、すごく面白い!」と楽しんでいらっしゃいました。

 獅子舞の祭りに参加した後、私たちはその足で「野山公園運動場」近くに行って、自転車を乗る練習をしました。自分たちの行動範囲を少しでも広げたいという思いから、グループホームでは「自転車に乗ること」が話題に上がっていましたので、数週間前から、ある入居者は自転車の練習を開始していました。生まれてから1度も自転車に乗ったことがないという入居者でしたが、法人関係者と私がしっかり自転車をおさえて自立して乗れるよう援助していくうちに、緊張・不安から「今度こそ自分で乗ってみたい」という気持ちになり、「29日にもう一度」ということになったのです。

 その話を近くで聞いていたもう一人の入居者は「今まで自転車に乗っていましたが、最近は乗っていません。だから、練習を兼ねて乗ってみたい」と言ってきたのです。最近、通所なさっている作業所に自転車で通うことができれば、と意欲満々です。

 当日は、かつて乗ったことのある入居者がはじめに自転車に乗り、ペダルを踏みました。数年間乗っていなかったとは思えないほど、上手に自転車をこぎます。本人も喜んでいます。つくづく、持っている自分の力を活かすこと、できたときの喜びを得ることが、「生きる手応え」として感じられるのだなあと思いました。

 次に、自転車乗りを練習されている入居者の番です。「怖さから喜び」へと気持ちが移行していますので、笑顔で自転車に乗りました。今回は、共に暮らす入居者が自転車の補助をしてくださいました。そんなサポートもあってか、練習する本人はとても喜んでいます。練習中にデジカメで撮影しても、笑顔で「ピース」です。

 グループホームに入居されている3名の方々が助け合い、気遣いながらの練習。グループホーム内で生活している時以上に生き生きしています。入居者同士が関わり合う場こそが、喜びや楽しさを共有でき、お互いの新しい関係性をつくるきっかけにもなっていきます。

 自転車練習終了後、近くにある「村山温泉・かたくりの湯」にみんなで入りました。露天風呂につかりながら、「今日は本当に楽しい!」と何度も話されていました。

 その日の夕食時には「楽しかったのは、みんなで一緒に参加できたからです!」と、1日の取り組みの喜びを語ってくださいました。

 入居者の方々が交流し、楽しみを共有できたことが何より楽しく、嬉しいことでした。

 こうした機会をもっとグループホームの取り組みとしてつくっていきたいですね。


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