南の島の土着民風自由人

自分の生活、計画し実行してきましたが、病気や人間関係など思いがけない障害に遭遇しました。

(^_-)-☆おこし

2017-05-24 22:29:54 | 行動

 3048 この写真、何をしているか分かりますか。私は、大学卒業し、就職して、直ぐにこれをした。というか、させられた。だから、今日も含めて50年以上、こんなことをしている。これからも、何年か後も、こんなことをする機会はあるでしょう。

スクリューで送り出せなくなった原料を棒で押し込んでいるのです。原因は、樹脂が一旦溶けて、それが固まって、スキュリューの供給部に付いてしまって、スクリューと一緒に回ってしまっているのです。供給部では、固まっていない樹脂がスクリューを滑って、溶融を始めた樹脂を押さなければならないが、邪魔が在って、押せなくて、押す役目の樹脂もスクリューと一緒に回ってしまっているのです。

それを直すために、邪魔が少しの場合は、こうして、押してやれば、噛みこむようになる場合があるので、勢いをつけるために、しばらく、押し続けるのです。腕だけでなく、体重を乗せて押す場合もある。順調に噛みこみだしても、邪魔物が全くなくなったわけではないと思うから、また、噛み込みむらを繰り返す可能性もある。6ナイロン丸棒は、グロドックへ行って買ってきたもの。東プラ精工にいたときに、ナイロン丸棒など、各種樹脂でロッドやプレートも作っていた。

温度設定を間違えたり、止めるときに、供給部に樹脂が残っていたりすると、おうおうににて、そういう状態になりやすい。棒で押して何とか解決しようとするのが人間の心理です。完全に治すなら、ハージ剤で、パージして、スクリューを抜いて、残って付いている樹脂を完全になくし、シリンダーを煙突掃除のように、内面をきれいにする。バージするときに、固まってくっついている樹脂を溶かすために、流した時より高温にセットする。溶けたであろうことを待って、パージ剤を流す。場合によっては、供給部の温度が速く上がるように、固まっている樹脂が速く溶けるようにするために、ホッパーを外し、ウエスなどで、温度が逃げないように塞ぐ。

入社したてに、塩崎さんが、オコシと言っていた。お米から作るお菓子、オコシだ。表面が溶けた状態でそれぞれがくっついて、固まりになる状態をオコシに似ているからそういったのでしょう。オコシになっちゃた、とよく言ったものです。

話は転じて、塩崎さんのこと、すでに、何回か書いているが、何かというと思い出す。
http://island.geocities.jp/enpla_indonesia/newpage0067.html
習志野空挺部隊の猛者から、どういうわけか、東洋プラスチック精工の押出にいた。7歳年上、気は優しくて力持ち、私が今、よく言う、勘のいい人で、他の人ができない製品を塩崎さんならできた。係長補佐をしていて、私は三交代の班長をしていた時、よく、手本を見せてくれた。理屈ではなく、見て、触って、感じて、速度や温度条件やエアーギャップや上下左右、傾きを変えていた。4年後に富士プラ精工として独立してしまった。私も、その三年後には、塩崎さんを見習うように、太田化工として独立してしまった。“たちまち開く百千の~~真白きばらの~~~“”空の神兵“を熱唱する姿を思い出す。知らなかったが、私も覚えてしまった。そんなことを思いながら、ポッパーの中の樹脂を押している。

今日も、夜中12時を回って、まだ、仕事をしている。なかなか、思うような製品ができない。
オコシ 噛み込み 吐出ムラ


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