Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

銀杏の葉っぱ散る・・・

2007-12-13 10:29:36 | Weblog
今日は、朝から雨模様になりました。

銀杏並木によっては…もうすっかり葉が、落ちてしまったところもありますが

我が家のお向かいにある銀杏の木は…震えるように冷たい雨に濡れながら…
ようやく葉っぱが散り始めたようですね…

今日のkirikouは、(ライトセンターへの見学がもう1回予定されていたのに…)

起きてから…「頭が痛い…目も痛い…」と言って身体が動かずに

そのうち、ひどい吐き気が襲ってきて…

「今日はどうしても行きたいのに…」「気持が悪いよ~~」と
洗面器を抱えてトイレに座り込んでしまいました。

コチラがアレコレと言葉をかけて、懸命になだめてもなかなか納得できません。

「背中をさすってよ~~!」とか「静かにしてよ~~!」とか

コチラの都合も考えずに、言いたい放題に不機嫌な口調で言ってきます。

そうはいっても…「体調が悪くて行けないことを、連絡しないと
クラスのみんなを待たせてしまうし、迷惑をかけるでしょう。」と

コチラもとしても、気持を抑えつつ言いたいところではありますが…
どうしても、口調は強めになってしまいます。

それでも、もう連絡しなくては…というタイムリミットになって

本人も半分は納得できていないものの「じゃぁ、電話するからね~」と告げて
まだゲェゲェやっているトイレの中から、お休みの連絡をしました。

その後は…出すものを出して…

「身体が一生懸命戦っているんだから、ゆっくり眠ったら治るよ~~!」となだめて
フトンに寝かしつけました。

いつもは、エラそうなことをア~ダコ~ダと言っているくせに
こういう時は…「お母さん…そばにいてよ…呼んだ時にスグ来てよ…」とか何とか言っちゃって…
ナニがナニやら…ほんとうに、まったく…相変わらずのタイヘンさです。

私も短歌の講座をお休みすることを、電話連絡して…
急に家に居ることになってしまったので…

明日に予定されている「おはなし会」の本読みの練習をしてみたり…
読みかけの本を探してみたり…

(かといって…お片付けは、いつものとおり後回しにしてしまい…)

書きたいと思っていることのアレヤコレヤに、どうしても意識は向かってしまいます。

漠然と「こんなお話をしたいなぁ…」というお話の種は、いくつかあるんですけれど…

ぱぱっと言葉が浮かんできて、それらしいカタチになるというようなことは

私の場合は、滅多になくて、どうしても時間がかかるタイプのようです…

その居心地の悪いような感じに、ソコソコ我慢しつつも
なんとなく楽しさを感じることができるようになれたら…いいのかもしれませんね。

何かしらの格好をつけようと想うと…にっちもさっちも行かなくなりますので

いくつかの気になっている断片などを思いつく限り列記するメモ書きをしておいて…
その中から…そのうち何かが纏まってくるのを待つ…ことにいたします。

(読みたいけれど…読みきれていない本もたくさんありますが
今の私にとって、何かしらの手ごたえのある本だと想っています。)


「ものを書く人、表現をする人、その周辺にいる人」について

企画展「遠藤周作とポール・エンドー―母なるものへの旅―」が、
12月16日(日)
まで町田市民文学館で開かれています。

(私は11月20日に、思いたって観てきました!
深く宗教と人間との在りようを見つめた作家の素顔を垣間見せてくれる…
素晴らしい展示でした。)

もう終わってしまいましたが…
「文豪・夏目漱石―そのこころとまなざし―」展も、漱石の人間的な面を覗かせていましたし…

ほんとうにいろいろな意味で「南方熊楠」は、興味の尽きない人物ですし…

(ワタリウム美術館での「クマグスの森」展は、2008年2月3日(日)まで開催されています。
とんぼの本から「クマグスの森―南方熊楠の見た宇宙」も出ています。)

梨木香歩さんと須賀敦子さんも、少しずつ読み進めていて…

(「考える人」という雑誌での連載も、ありましたね…)

中井久夫先生は…(お会いすることは…叶わないかもしれませんが…)

そのご著書のそこここに、私の思考と感覚を呼び覚ますような…

私にとって深く心に響く言葉たちが、懇々と泉のように沸き上がってくるような…
気がしています。

それから…先日お話した日高敏隆先生の「風の旅人」という雑誌の連載が
「生きものの流儀」という本になっています。

読みやすい言葉で綴られていますが…読むものに、深い思索を求める内容になっています。

「ジンメル つながりの哲学」の菅野先生の書かれた
「愛の本 他者との〈つながり〉を持て余すあなたへ」は…
気になる方には、説明するよりお手にとっていただくほうがよろしいかと想いますし…

いろいろな場面で河合先生の言葉が、ひょっこりと登場してきて
とても重要な示唆を与えてくださることも、しばしばありますね…

それから、オープンカレッジをきっかけにして、11月16・17日に

第6回フェリス女学院大学「日本文学国際会議」を聴講しました。

今回のテーマは「日本文学はどこに行くのか 日本文学研究の可能性」という
コレまでの私の生活とは、大きくかけ離れているような気のするテーマでしたが

外国の研究者や日本の研究者の方々から、
これからもっと日本の文学について、親しんでみたくなるような…
様々な観点からの研究発表を伺うことができました。

「『源氏物語』における〈涙〉表現」についてお話になった鈴木貴子さんは
私からのシロウト的質問にも丁寧にお答えくださって
感情表現や涙表現をめぐる紫式部の文学表現についてなど…

これからも、きっとオモシロい視点からの研究を進めていかれることと想いました。

コレまで、何度かすれ違ったりごあいさつをさせていただいた三田村先生は

特に「源氏物語」を専門となさっていらっしゃるとのことで

いつか…先生から、様々な視点からの
深く源氏物語を読み進めていく際の道案内のお話を伺ってみたいと想いました。

(まずは、手始めに…フェリス・ブックスの

「草木のなびき、心の揺らぎ  源氏物語絵巻を読み直す」を読んでみましょうか…

ちょうど、私がブログを書き始めるころ、『国宝源氏物語巻』の復元模写が公開されて…
五島美術館に見に行きましたっけ。

また来年は、「源氏物語千年紀」という催しも開かれるそうです。)

(高校生の頃…興味はありながら、どこかに置き忘れてしまっていた

「ほんとうの古典への興味」に、目を向ける機会になるかもしれませんね。)


お話は、ガラッと変わって…音楽的なことには、まったく疎い私ですが…

「グールドのシェーンベルグ」という本を借りています。

音楽的なことは…ほんとうに難しくってよくワカリマセンが…
(飛ばし飛ばし読んでいます)
ジョン・ケージとの対話が、とても興味深くって…
現代音楽というものにほとんど馴染みがないのに…なぜか気になって仕方がありません。

理屈や構成などのことは、わかりませんが

音の響き…そして言葉の響き…自然から受けるもろもろのこと…

が、何処かしら何かしらのつながりを示しているのかもしれません。

さらに…もしかすると武満徹さんや江村哲二さんのことが、
どこからか想い浮かぶ…からかもしれません…

コンサート会場で聞くことは、なかなかできないかもしれませんが
どこかで、お気に入りのCDに出会えるのを、心ひそかに…楽しみにしています。

もうひとつは、夏休みに第56回全国演劇教育研究集会で
記念講演を伺った弁護士の坪井純子さんの講演録が
雑誌「演劇と教育11月号」に掲載されています。

虐待という、子どもに対してあってはならない行為については

自分には関わりがないと言えない社会状況もある上に
決して私自身にとっても他人事とは言えない…

けれど、大人として何かを発言し行動していくことを求められる大きな課題だと感じています。

『子どもの人権を考える』というテーマについて、
私にはまだ語ることのできる言葉を持ち合わせていない悔しさがありますが

坪井さんのお話の中にもありますように

「国連子どもの権利条約」の採択された1989年の翌年に
国連から出された「少年非行予防のガイドライン」の中で(雑誌より以下引用)

…少年非行、少年犯罪はなぜ起きるのか。それは少年たちが幼い時から人権を侵害された、その蓄積の結果なんだと。そして子どもたちの犯罪を予防しようと思うのなら、子どもたちを小さい時から一人の人間として尊重し、その人権を保障していくことだ、と書いてあります。そのために家庭ではどうするべきか。学校では地域ではどうするべきか。マスコミはどうあるべきか。さまざまなガイドラインがでている、ほんとうに素晴らしい文章です。
 その中で、私がショックを受けたのは、この人権保障を実現するための、キーワードが「子どもと大人の対等かつ全面的なパートナーシップ」と書いてあったことです。(引用ここまで)

講演の中やその後のワークッショップの中でも

坪井さんが関わってきたお子さんやご自分のお子さんを育てる中で

この「子どもと大人対等かつ全面的なパートナーシップ」をとることを
懸命に心がけていらっしゃることが伺えました。

このことは、言葉の上では理解できたとしても
実際には「そんなに簡単にできることではない」ということは
私自身を振り返っても、よくわかっているつもりです。

けれど、このキーワードの示すことの大切さは、これから多くの皆さまと一緒に考えながら
一つ一つ行動に結び付けていけたら…いいなぁと想っております。

(参考までに…子どもの人権双書全11巻も明石書店から出ています。

私の手元には、坪井純子編「乳幼児期のこどもたち」があります。)

9月22日(土)には、学校・教師や子どもたちとのかかわりや
いじめや子どもたちとインターネットや携帯との関わりについても問題提起をしている

東京弁護士会 子どもたちと弁護士がつくるお芝居
「もがれた翼Part14
『地図のない教室 子ども、大人、共に生きる私たちのために」を
東京芸術センター天空劇場で観てきました。

お芝居と言う「言葉や身体で表現すること」を、実際に演じたり観ることで意識していくことで

子どもたちや大人の私たちも、
きっと何かを学び知ることができるような…そんな気がしています。


さてお話は、またまた変わって…

先日のNHKの番組「プロフェッショナル仕事の流儀」のゲストの
荒井良二さんも
、とてもチャーミングな方でしたね…

子どもの目線を、自らの中に求める…というのは…
実は、とってもタイヘンなことのなのか…
逆に、案外意識することなしに、天才という方には得られるものなのか…

私自身が、絵本が大好きですし…
ある意味では、科学に向ける視点の基には…
そんな子どものような、真っ直ぐに何かに向かっていくような目線があるような気もして…
ほんとうに、興味の尽きないテーマを考えさせていただけましたね~!!

(そういえば…ブックセンターでの対談のお知らせを見つけました!)

あの「あらしのよる」のあべ弘士さんと荒井良二さんの
『宮沢賢治絵本の原画展』が
青山ブックセンターで開かれるそうです。


もう一箇所…(明日、妹に誘われて行く予定にしていたのが)

鎌倉文学館で12月16日(日)まで開催されている「中原中也 詩に生きて」です。

(彼女も…イロイロな気がかりを抱えているので
たまには、会っておしゃべりできるといいんですけれど…)

そんなこんなで…ほんとうにアチコチに、気が散ってしまう私ですが…

身の回りのことにも、できるだけ目を向けつつ…
行き着く先は、何処やらわからない…のも、ナニやら楽しい…
「いつもの寄り道・回り道」になりそうですね~。

そして、明日は、いよいよ…
kirikouの小学校の「小さなおはなし会」で
『おはなしのおくりもの』を、一年生の子どもたちに届ける予定です。

先週お話した通り(私に読めそうな…好きな絵本をピックアップして)
担任の先生にリストをお渡ししました。

①みんながよく知っているような導入のお話

  「ぐりとぐら」「大きなかぶ」「はらぺこあおむし」「かばくん」

②子どもに伝えたいお話  

  「ラチとらいおん」「いたずらきかんしゃちゅうちゅう」「スィミー」

  「14ひきのさむいふゆ」「かえるくんたびにでる」「こいぬがうまれるよ」

  「どろんこハリー」「ふしぎなともだち」

③音やことばのリズムが楽しめる本

  「たんぽぽヘリコプター」の詩の中から… 


それぞれ、先生に選んでいただいた作品を中心に
時間を見計らって、私のオススメを一冊くらい入れてみようかと思っています。

後は、できるだけ練習をして…

ゆっくり…楽しく…気持を込めて…お話してみたいと想っています。


どうやら、雨も上がってきたようです…あ~~した、天気になぁ~れ~!!


そして…アレコレとおねがいごとが増えてしまいますけれど…


『早く、kirikou の具合が良くなリますように~~!!』


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2 コメント

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お大事に<(_ _)> (RAM)
2007-12-13 19:16:17
kirikouくんの具合はいかがですか?
ゆっくり休めるといいですね。
子どもの回復力が羨ましいと最近ひしひし感じます;
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おかげさまで・・・ (風待人)
2007-12-14 10:57:11
RAMさま

ご心配いただいてありがとうございます。

昼過ぎまで眠ったら、食欲も出てきて・・・
結局、漫画を読んだり・・・逆になかなか寝ないで遅くまで遊んでいました・・・

落ち込む時も激しいですが・・・回復するのも、ほんとうに早いですね~!!

それに引き換え・・・コチラは、なかなかツイテいけません・・・
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