Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

鳥の歌・・・

2008-08-09 06:29:53 | 科学の眼
横浜といっても、案外近くに緑や畑も残っているからでしょうか

この時期の朝の鳥たちの歌声は、バリエーションも様々で
ほんとうに賑やかです。


私に「鳥のことばが、わかったら…」さぞや楽しいことでしょう。


その「鳥のことば」を研究なさっている方がいらっしゃるそうです。

今日、横浜国大で開かれる「日本行動分析学会」の招待講演で
『言語の起源と進化―行動生物学からの挑戦」というお話をなさる

岡ノ谷一夫先生です。

(ぜひ、その講演だけでも伺ってみたいなぁとは思っておりますが…
今のところ、参加の申し込みはしておりません。)

だいぶ以前、茂木先生の「クオリア日記」で、そのお名前を拝見して

早速、ググッテみましたところ…とっても面白いご研究をなさっていらっしゃいます。

(ご参考までに:COMZINE「かしこい生き方のススメ」

「こだわりアカデミー」『 ジュウシマツの歌で「言語の起源」にせまる』

「科学者になる方法」「みんなと同じでなくても」)


「ことばの起源」や「生きもの(動物に限らず?)のコミュニケーション方法」というテーマは
本質的で奥深くって、とっても興味のあるところですもの。


さて、その「サイエンスポータル」というサイトで見つけたのが

様々な場所で開かれている「サイエンスカフェ」のお知らせです。

夏休み中にも、いろいろな企画があるようですね!!

例えば…近場で探してみると

林 真理 氏「『生きている』とは何だろう?~生命科学の時代に、あえて素朴に問い直してみる~」


(残念ながら、その日は予定があって参加できませんが)

藤原 英明 先生の「『第2の地球の探し方』-あなたの知らない太陽系の向こう側-」

向後 紀代美 氏の「地球のヘルスケア」

プラネタリウムクリエーター大平 貴之 氏のお話も、とっても面白そうですね!!

そういえば、だいぶ前に茂木先生が秋葉原辺りでお話をなさっているのを
音声ファイルで伺ったことがあります。

(ついでに、お話は飛びますが…

昨日やっと、「河合隼雄先生の追悼シンポジウム」の際の
茂木先生のお話の音声ファイルを聴きました!!


お二人の対談をまとめたご本も出版されたとのこと。


河合先生の遺された宿題について…私も、じっくりと考えてみようと思いました。)


いろいろな科学者の方々のお話を聞いたり本などを読んでみると

『いつ、どこで、科学に興味を持つきっかけに出会ったのか?」ということも
ほんとうに千差万別で、様々なようですし

特に科学者になりたい…わけではなくっても、きっとワクワクするような
最先端の未来の窓を開くような…お話が伺えると思います。


そんな「サイエンスカフェ」で、思い出す方と言えば…

「ロウソクの科学」のお話をなさったイギリスの科学者ファラデーでしょうか。

(ちょうど、先日図書館から借りてきました)

岩波文庫のファラデー著矢島祐利訳「ロウソクの科学」によりますと(表紙より以下引用)

『 少年少女を愛したファラデー(1791-1867)は,クリマスごとに多くの実験を見せながらやさしい科学の講義をしてきかせた。ここではロウソクという最もありふれた材料をつかって,原料・つくり方・歴史・燃えること・生成物質など興味ある事柄が次から次へと述べられている。1世紀をへた今日もなおこの名講義は生き生きとした生命をもつ。』(引用ここまで)

(訳者附記によりますと)1860年のクリスマスに行われた講話を速記して
ウィリアム・クルックスが編纂したとのこと。

そのクルックスの序の最後のことばには

「この書物の読者のなかには一身を知識の開発に捧げる者も少しはあるであろう。科学のランプを燃やさなければならない。」とあります。


一世紀半前の世の中を、想像することしかできませんが…

ダーウィンが「種の起源」を出版したのが1859年となっています。


それから、現在に至るまで…

様々な研究者の方々が、それぞれの興味と関心に惹かれて
ほんとうに様々な研究を、なさっていらしたのでしょうね。


さて…

ようやくスティーブン・ジェイ・グールドの初期の著作「ダーウィン以来」を読み終わって

最晩年の「神と科学は共存できるか?」とドーキンスの「遺伝子の川」を少しずつ読んでいます。

前書の訳をなさった方の解説の部分が、私にはとてもありがたくって

なんとなくのおぼろげながら、今現在「進化の考え方」の置かれている状況が
少しだけ見えてきたような気がしました。

化石を掘り当てるような根気強さをもって…
自分にできる範囲で読み進めていきたいと想っています。


もう一冊図書館の書棚で目に付いて、借りてまいりましたのが

シュレーディンガー著岡小天・鎮目恭夫訳「生命とは何か 物理的にみた生細胞」(岩波文庫)です。

表紙の言葉によりますと

『量子力学を創造し,原子物理学の基礎をつくった著者が追求した生命の本質―分子生物学の生みの親となった20世紀の名著。生物の現象ことに遺伝の仕組みと染色体行動における物質の構造と法則を物理学と化学で説明し,生物におけるその意義を究明する。負のエントロピー論など今も熱い論議の渦中にある科学者の本懐を示す古典。』(引用ここまで)

巻末にある鎮目恭夫氏の
『二十一世紀前半の読者にとっての本書の意義
―岩波文庫(二〇〇八年)に際しての訳者あとがき」によりますと

原著は1944年に出版されて、日本語訳書は1951年に岩波新書から出版されたとのこと。

(福岡伸一さんの「生物と無生物のあいだ」の中のひとつのテーマにもなっていた

ワトソンとクリックの「DNAの構造」についての論文は
「ネイチャー」の1953年4月25日号に掲載された、とのこと。

1952年には、ロザリンド・フランクリンが
すでにDNAの3次元形態を示すX線解析写真を撮ることに成功しているということ。)

いろいろなことを想い起しながら、つなげ合わせながら…

(私自身は、基本的に物理のセンスをまったくといっていいほど持ち合わせておりませんので

その中のホンノスコシの事も理解できているかどうかもアヤシイところですが)

本を読むのも、楽しくって面白いものデス。


シュレーディンガーというお名前を聞いただけで、
私にとっては「取り付く島もなさそうな…」難物にも思えますが

その方の語り口は、意外に穏やかであたたかなものさえ感じられます。

ただし、内容の理解は、甚だ困難が予想されますし

なんといっても…私には「エントロピーとやらが、一体何ナノやら~?」

何度、聞いてもイメージをすることができません。


おそらく、それは一般の方々がフツウに使っている「秩序」ということばから想像されるものとは

まったく違う「物理の世界での秩序」というものを、
指し表しているのだと言うところまでは理解できるのですが…

その先は、(私が高校生だった頃から)もう全くのお手上げ状態です。


ということで、その辺りのことは焦らずあきらめずに…

いつか私の理解できるような「わかりやすいご説明」に出会えるのを心待ちにしつつ

そろそろ、今朝のお話を終えましょうね。


今日の午後は…途中からkirikouと別行動をして(少し遅れてしまいますが)

「環境教育フォーラム~先生のための「地球教室」~のお話を聴きに行く予定です。


いつでしたか、ニュースで「地球環境トレーディングカードゲーム」のことを聞きました。

子どもたちが関心をもって、

「遊びながら学ぶことのできるツール」になっているのでしょうか?


どことなく、どうなんだろう???という気もしつつ

いろいろな方法を使って、様々なアプローチを考えていくことは大切ですから

実際に見てこようと思っています。


ひとりひとりの興味関心が、ますます広がっていきますように!!祈りつつ

皆様も、お健やかな佳き一日をお過ごしくださいネ!!


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