昨日、友人と一緒にちひろ美術館に行った際に
友人のご紹介で、とっても素敵な方にお目にかかりました。
詳しいことは、とりあえず伏せておきますけれど・・・
「かさじぞう」や「だいくとおにろく」「スーホの白い馬」などの
絵本の絵を描いておいでの赤羽末吉さんにゆかりのある方で
一緒に原画展を観たり、ランチやお茶をいただきながら
「絵本のこと」「子どもたちのこと」
そして赤羽末吉さんと絵本のことなど、気さくにお話をしてくださいました。
私は以前、たしか松居直さんの講演会の際に
福音館書店の「かさじぞう」瀬田貞二再話赤羽末吉画についてのエピソードで
赤羽さんが「雪を描きたい」とおっしゃって
雪の表現にこだわっておいでだったことをお聴きしていました。
昨日は、赤羽末吉さんが、満州にいらしていたこと
日本に帰っていらしてから、絵本に関わるようになったきっかけや
また、7年もかけて、雪国を回って「雪の表現」を模索されたこと
その絵本の表現に、いかに精魂こめて取り組んでいらしたことなど
貴重なお話をお聴きできました。
身近な赤羽末吉さんの姿をご存じでいらして、
そのお人柄を、懐かしそうに語ってくださるその方のやさしいお声と
明るい語り口が、とても印象的でした。
お話を伺いながら、
言葉のリズムもたのしく、また昔からの日本の情景や心情を伝えてくれる
昔ばなし絵本を、たくさんの子どもたちが読んだり
聴いたり、観てほしいなぁと感じました。
今年、偶然に「昔話」を学んでみようと想い
取り寄せた「福音館の日本の昔話 5巻セット」 も
小澤俊夫先生の再話に、赤羽末吉さんの絵の色あいも、ほんとうにきれいで
愉しい絵が印象的です。
きっと絵本を作る際にも、言葉と絵とその両方のバランスや響きあい・・・
編集者さんや印刷や
ほんとうに、たくさんの方々の手を経て作られているんだなぁと
あらためて感じました。
ちひろ美術館では、原画の管理もされているとのこと。
ぜひ、原画展の開催や
赤羽末吉さんの生涯やお人柄を伺えるようなご本があったなら
読んでみたいなぁと想っています。