中野笑理子のブログ

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ワイン通

2017年05月02日 | 日記
ある会社のお偉いさんとご一緒しました。
その方はワインに大変詳しいそうで、なぜ自分がワインに詳しくなったのか、というところから話は始まりました。
以前、ワインの産地を巡る旅行を他の会社の社長さん方とされた時に、ワインの知識がないのに、今日は貴方が選んで下さいと言われ、恥をかいたらしいのです。
帰国して、ワイン通の人に教えを乞うと、「ワインを知るには年間600本飲め、600本飲んでからワインに関する本を読め」と教えられたとのこと。
そしてそれを実行し、今の自分があるのだと。
一念発起して教えを忠実に守り、ワインに詳しくなったお偉いさん曰く、「ボジョレーヌーボーというのはワインの銘柄ではなく産地の名前なんだよ」
えっ、そんなん誰でも知ってるやろ!
と思いましたが、はぁ~と皆神妙に聞いている。
ワタクシも、ワインに関しては全く詳しくありませんので、静かに傾聴しておりました。
でもワインに限らずお酒も食べるものも、美味しけりゃそれで良いと思っております。
黙って聞いておりましたが、この人きっとボジョレーヌーボーが日本で騒がれだした頃とチェルノブイリの事故との関係はきっとご存知ないのだろうなぁ。
けれどもワインに詳しくなかった時に恥をかいたと思うより、その時に「すんまへん、ワシ、ワインよう知りまへんねん。教えとくなはれ」とは言えなかったのでしょうか。
帰国してワインを600本飲むよりも、その場で正直に訊くことは出来なかったのか。
年齢や地位に関係なしに、知らないことは知らないと言えることの方が大切なんじゃないのなぁ。
「訊くは一時の恥、訊かぬは一生の恥」という言葉があると思うのね。
そんなことを思う私は、まだまだなのでしょうか。