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齋藤研究室

ハイデガー研究会特別企画:渡邉和典著『最初期ハイデッガーの意味論』合評会

2015-01-31 00:49:33 | Information


ハイデガー研究会では特別企画として、以下のとおり、渡邉和典著『最初期ハイデッガーの意味論』合評会を開催いたします。みなさまぜひご参加下さい。

日時:2015年3月15日(日)13:00-18:00
場所:高千穂大学2号館4階大会議室(京王井の頭線西永福駅下車徒歩7分)
*場所の詳細は、以下ポスターのダウンロードリンクをご参照下さい。

 「存在の意味」とは何か。ハイデガーが『存在と時間』で掲げたこの問いは、哲学する者にとって今なお尽きせぬ魅力に満ちています。しかし、なぜ「意味」がことさらに問われなければならなかったのでしょうか。「意味」をめぐる存在の思考とはそもそもいかなるものなのでしょうか。
 この根本問題に正面から取り組んだ本格的な研究が昨年刊行されました。渡邉和典著『最初期ハイデッガーの意味論―発生・形成・展開―』(晃洋書房、2014年)がそれです。渡邉氏は本書で修学時代の若きハイデガーの思索へと立ち戻り、フッサールやディルタイを含めて、従来十分に顧みられることのなかった新カント派との関係を丹念に読み解くことで、『存在と時間』およびそれ以後にまで広がる「意味」をめぐる問いの発生、形成、そして展開の経緯を見事に明らかにしています。本書は、近年世界的に注目の高まる初期ハイデガー研究のなかでも群を抜いた水準の論考と言えるでしょう。そこでハイデガー研究会としても、本書の考察に学びつつ、また真摯な応答を試みたいと思います。
 今回は、景山洋平(東京大学)、森秀樹(兵庫教育大学)、大橋容一郎(上智大学)の三氏にコメンテーターとしてご参加いただき、齋藤元紀氏の司会のもと、渡邉氏を囲んで議論を楽しみたいと思います。ハイデガーのみならず、広く哲学に関心を寄せる方々にぜひご参集いただければ幸いです。なお、合評会後は渡邉氏を囲んで懇親会も開催の予定です。みなさまのご参加、お待ちしています。

渡邉和典(わたなべ・かずのり)
1975年茨城県生まれ。2009年学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(哲学)。現在、学習院大学、帝京大学、青山学院大学非常勤講師。

プログラム
13:00-13:10 著者あいさつ
13:10-14:00 セッション1:景山洋平(東京大学)
14:00-14:50 セッション2:森秀樹(兵庫教育大学)
14:50-15:10 休憩
15:10-16:00 セッション3:大橋容一郎(上智大学)
16:00-18:00 全体討議
司会:齋藤元紀(高千穂大学)

ポスターのダウンロードは以下から。
http://goo.gl/CsTq9Q

入場無料・申込不要・参加自由。
連絡先:heidegger.tokyo[a]gmail.com 
http://heidegger.exblog.jp/
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パイデイア哲学カフェ@すぎなみが東京新聞で紹介されました

2015-01-26 16:33:33 | Information
高千穂大学哲学研究会主催のパイデイア哲学カフェ@すぎなみの記事が、本日2015年1月26日付東京新聞に掲載されました。




Webでも記事をご覧になれます。

東京新聞<ぶら〜り キャンパス>「研究編 高千穂大 パイデイア哲学カフェ」2015/1/26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20150126/CK2015012602000140.html
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Happy New Year 2015

2015-01-01 08:00:00 | Information
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第3回日独哲学会議「ハイデッガー像は、どう変わるのか?」報告

2014-12-28 18:09:33 | Information
2014年12月13日(土)・14日(日)の両日、ハイデガー研究会は、東京ドイツ文化センター・日独文化研究所との共催で、第3回日独哲学会議「ハイデッガー像は、どう変わるのか?」が開催されました。




12月13日(土)は、18:00から21:00にわたり、渡邉和典氏(学習院大学)の司会のもと、二つの講演と討議が行われました。登壇者と講演題目は以下のとおり。ペーター・トラヴニー氏(ヴッパータール大学)による「ハイデッガー、『世界のユダヤ人集団』と近代」、齋藤元紀氏(高千穂大学)による「『黒ノート』は、ハイデガーの評価に何をもたらすのか?」。





翌12月14日(日)は、16:00から21:00にわたり、関口浩氏(早稲田大学)の司会のもと、ワークショップの提題と討議が開催されました。ワークショップの提題は5名、題目は以下のとおり。(1)轟孝夫氏(防衛大学校)「ハイデッガー『黒ノート』における反ユダヤ主義の存在史的背景」、(2)加藤惠介氏(神戸山手大学)「いくつかの区別について」、(3)ペーター・トラヴニー氏(ヴッパータール大学)「マルティン・ハイデッガーの哲学は反ユダヤ主義的か」、(4)三島憲一氏(大阪大学名誉教授)「なぜ私だけの存在史的反ユダヤ主義?」、(5)中田光雄氏(筑波大学名誉教授)「ハイデッガーにおける<ドイツ的なもの>と<フランス的なもの>」。





通訳は、両日共に、陶久明日香氏(学習院大学)と岡本美枝氏に担当いただきました。

両日あわせて約200名の皆様にご参加いただき、講演、ワークショップ共にハイデガーの『黒ノート』をめぐって、激しい議論が展開されました。ハイデガーの「反ユダヤ主義」をめぐる議論は尽きることなく、両日ともに時間を大幅に超過することになりました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。本講演とワークショップの成果の詳細は、追って公開を予定しております。

なお写真は、大本薫氏(@sunamajiri)よりご提供いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。
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『ハイデガー読本』刊行

2014-12-28 18:04:03 | Information


『ハイデガー読本』が2014年11月に法政大学出版局より刊行されました。拙論「カントの現象学的解釈──超越論的時間地平の発見」を寄稿しています。また巻末の「ハイデガー全集の全貌」も監修いたしました。ご一読いただければ幸いです。

http://www.h-up.com/bd/isbn978-4-588-15070-8.html
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ワークショップ「デリダ×ハイデガー×レヴィナス」(2014年10月11日、早稲田大学)報告

2014-10-14 17:42:15 | Information
ワークショップ「デリダ×ハイデガー×レヴィナス」(2014年10月11日、早稲田大学)報告が下記ハイデガー研究会のホームページに掲載されています。ご一読下さい。

http://heidegger.exblog.jp/23113657/
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第3回日独哲学会議「ハイデッガー像は、どう変わるのか?」

2014-09-25 17:45:48 | Information
ハイデッガー像は、どう変わるのか?:第3回日独哲学会議
Wie verändert sich unser Bild von Martin Heidegger?

第3回日独哲学会議「ハイデッガー像は、どう変わるのか?」が下記のとおり、東京ドイツ文化センター主催・日独文化研究所共催・ハイデガー研究会協力にて開催されます。どうぞご参加ください。

講演会/ワークショップ
2014年12月13日(土)18:00-21:00
2014年12月14日(日)16:00-21:00
東京ドイツ文化センター図書館
日本語とドイツ語
参加無料、要参加登録
問い合わせ:03-3584-3203
yoshitsugu@tokyo.goethe.org

『黒ノート』(“Schwarze Hefte“)とは、ハイデッガーが30年代の初めに書き始め、70年代の初めに書き終えた哲学的手記である。黒い表紙のノートが黒い袋に入れられて他の人が誰も近づけないように大切に保管されていたので、ハイデッガー自身がこの手記を『黒ノート』と呼んでいたのである。その一部は欠けているのだが、全体で30冊以上残されていた。それは、手記とはいうものの、決して個人的な書き物といった性格のものではなく、周到に準備された本格的な哲学的テキストなのである。ハイデッガーは、これを全集の一番最後に出版するように指示していた。

『黒ノート』が出版され、それをめぐるメディアでの議論は、沈静化したが、それは我々が、『黒ノート』を読み考える努力する時期が到来したということである。『黒ノート』が我々にとって真の課題となったということである。『黒ノート』以後もハイデッガーは20世紀最大の哲学者とし残るのか、それとも彼の哲学は悪しき価値観を孕むものとして廃棄されるのか。彼の哲学が破棄されるべきだとして、現代哲学の基盤となっている彼の哲学をそう簡単に廃棄することができるのか。

そのように問いながら我々は今回『黒ノート』を我々の課題として受け止める。そしてドイツから『黒ノート』の編者ペーター・トラヴニー氏本人をお迎えする。日本からは哲学研究の前線で活躍する研究者にお集まりいただく。このように独日の英知を結集して『黒ノート』について議論し、その解明に努め、『黒ノート』が我々をどこに導こうとしているかを見定めてみたい。

プログラム:
2014年12月13日(土)18:00-21:00
講演
ペーター・トラヴニー(ヴッパータール大学)
「『黒ノート』の出版は、ハイデッガーの評価に何をもたらすのか?」
齋藤元紀(高千穂大学)
「『黒ノート』の出版は、ハイデッガーの評価に何をもたらすのか?」

2014年12月14日(日)16:00-21:00 
ワークショップ
(1)ペーター・トラヴニー(ヴッパータール大学)
(2)加藤惠介(神戸山手大学)
「いくつかの区別について」
(3)轟孝夫(防衛大学校)
「ハイデッガー『黒ノート』における反ユダヤ主義の存在史的背景」
(4)三島憲一(大阪大学名誉教授)
(5)中田光雄(筑波大学名誉教授)
「ハイデッガーにおける<ドイツ的なもの>と<フランス的なもの>」

司会:渡辺和典(学習院大学)&関口浩(早稲田大学)
通訳:陶久明日香&岡本美枝

共催:日独文化研究所
協力:ハイデッガー研究会

https://www.facebook.com/events/1572136706347582/
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2014年度シンポジウム「21世紀における哲学的思考の射程――政治・経済・文化を結んで」

2014-09-17 17:59:35 | Information
高千穂大学総合研究所では、2014年度シンポジウム「21世紀における哲学的思考の射程――政治・経済・文化を結んで」を11月29日(土)14:00〜16:30、高千穂大学セントラルスクエア2階「タカチホホール」にて開催いたします。申し込み等の詳細は追って本学ホームページに掲載いたします。どうぞ奮ってご参加ください。

***

本シンポジウムの狙いは、現代の日本において哲学することの意義を、政治・経済・文化という三つの側面から検討し、それら三つの側面を結ぶ哲学的思考の射程を浮き彫りにすることにある。
21世紀を迎えた日本は、大きな曲がり角を迎えつつある。かつてのような高度経済成長時代は終わりを告げ、国内人口の減少や経済のグローバル化の流れの影響により産業構造の変化が急速に進みつつある。そうしたなかで政府が打ち出した成長戦略は必ずしも十分な効果を上げているとは言えず、原発震災問題への対応もいまだ後手に回っている。オリンピック招致を盛大に称揚する傍ら右傾化を強める政府の姿勢は、アジアの近隣諸国との軋轢をますます高めている。また伝統文化に加えて、マンガやアニメに代表される現代日本独自のサブカルチャー文化が世界各国で大きな注目を集める一方、国内ではそうした文化の極端な細分化と自閉化が進んでいる。
従来、こうした諸現象に潜む問題は必ずしも全体として考察されてはこなかった。その原因の一つは、専門分化が進むあまり、政治・経済・文化の各側面に通底する思想や原理への目配りが十分になされてこなかった点に求められる。明治維新以後、西欧流の近代化を推し進め、二度の世界大戦を経て今や成熟期に達した現代日本において、長くその土台を形作ってきた思想的基盤を統合的かつ全体的に問い直すべき時が来ている。
本シンポジウムでは、政治哲学・文化哲学につうじた新進気鋭の若手哲学者、大久保歩氏、大森一三氏の二名を招き、本学人間科学部の齋藤元紀氏とともに、現代日本の政治・経済・文化を支えるそれぞれの根本思想を哲学的・思想史的観点から検討しなおすと同時に、それらを横断する哲学的思考の射程を明らかにすることを目指す。

***

高千穂大学 総合研究所シンポジウム

日 時: 平成26年11月29日(土) 14:00〜16:30
場 所: 高千穂大学 セントラルスクエア2階「タカチホホール」
テーマ: 「21世紀における哲学的思考の射程――政治・経済・文化を結んで」

講演1.「代表制の危機と表象批判」大久保歩氏(大阪大学)

講演2.「脱成長の経済哲学」齋藤元紀氏(高千穂大学人間科学部教授)

講演3.「文化と消費の哲学」大森一三氏(法政大学)

4.パネルディスカッション 大久保歩/齋藤元紀/大森一三

http://www.takachiho.jp/research/institute.html
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2014年度高千穂大学総合科目B連続講演「危機の時代と哲学の未来」申し込みは9月22日まで。

2014-09-17 15:35:50 | Information

2014年度高千穂大学総合科目B連続講演「危機の時代と哲学の未来」(The Crisis of our Age and the Future of Philosophy)の申込みが、下記の通り9月1日より受付中です。申込み期限は22日まで。定員150名、応募者多数の場合は杉並区民を優先いたします。現代日本を代表する哲学者たちによる大型連続講演。皆様ぜひ奮ってご参加ください。
申し込みは以下から。


ポスターのダウンロードはこちらから。

なお、「広報すぎなみ」9月11日号にも開催案内は掲載中です。

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・募集受講者:150 名(応募者多数の場合には、杉並区民の方を優先いたします)
・申込期間:平成 26 年 9 月 1日(月)(開始)〜22 日(月)(必着)
・申込方法:往復ハガキ、FAX または e-mail に「高千穂大学総合科目 B 受講希望」と明記し、住所、氏名(フリガナ)、年齢、電話番号(FAX の方は FAX 番号)、性別、職業をお書きの上、高千穂大学総合科目係へ。

〒168-8508 杉並区大宮 2-19-1

FAX 03-3313-9034

e-mail sogo@takachiho.ac.jp

※e-mail でお申込みをされた方で受付確認メールが来ていない方は、お手数ですが再度FAX にてお申込みをお願いいたします。(受付確認メールは、受信後 2 日程度で送信予定です)
http://www.takachiho.jp/_1510/course.html
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講座趣旨

世界のいたるところで、そしてさまざまな分野で「危機の時代」の到来が語られて久しいが、日本もその例外ではない。未曽有の震災と原発事故の被害も今なお癒えたとは言えず、その余波のもと、政治・経済・文化など諸分野において混乱と動揺が引き起こされている。しかし他方、あまりにも繰り返し声高に叫ばれるあまり、私たちはこの「危機」という言葉にもはや無感覚になっているのではないか。そればかりでなく、私たちは真に危機的な現状に対する冷静な眼差しと判断力を失っているのではないか。そしてこのような趨勢は、いまや学問の府、大学にも及んでいるのではないか。
哲学は、しばしばそうした時代の危機と闘う役回りを担ってきた。今をさかのぼること約80年前、第二次世界大戦前夜の「危機の時代」に遭遇した哲学者フッサールは、終わりゆくヨーロッパの学問を憂い、理性という思考の力に希望を託した。フッサールからさらに遡ること約50年前、すでに同時代の学問や教養の衰退に危機感を募らせていた哲学者ニーチェは、反時代的な思考の重要性を説き、自らの書物の副題に「未来の哲学の序曲」と記した。今、この時代において私たちに迫っているのは、いかなる危機なのだろうか。またそうした危機をくぐりぬけて私たちがこれから耳にすることができるのは、どのような調べの哲学なのだろうか。

本講座では、「危機の時代と哲学の未来」と題してわが国を代表する哲学者たちを招き、全14回の連続講演会を開催する。現代における危機の正体を多様な角度から検討するとともに、将来の哲学像を究明することが、本講座の狙いである。

講座予定 時間:毎週火曜日(10:40-12:10) 会場:高千穂大学セントラルスクエア2階タカチホホール

第1回 9月30日 「危機の時代と哲学の未来――本講座の狙いと課題」 齋藤元紀 本学教授
第2回 10月7日 「日本の近代化と啓蒙の意味と課題――人間の心と社会システムの「成熟」を考える――」牧野英二 法政大学教授
第3回 10月14日 「対話としての哲学の射程 ――グローバル時代の新たな哲学運動」 梶谷真司 東京大学准教授
第4回 10月21日 「言葉が開く宇宙――『おくのほそ道』に学ぶ」 魚住孝至 放送大学教授
第5回 10月28日 「現代における心の危機と哲学」 信原幸弘 東京大学教授
第6回 11月4日 「「世界の終わり」と世代の問題」 森一郎 東北大学教授
第7回 11月11日 「民主主義の危機と哲学的対話の試み」 小野原雅夫 福島大学教授
第8回 11月18日 「危機の/と固有性――ハイデガーとジャンケレヴィッチを手がかりに」 斎藤慶典 慶應義塾大学教授
第9回 11月25日 「危機の時代とハイデガー」 高田珠樹 大阪大学教授
第10回 12月2日 「戦争と戦争のあいだ――二十世紀フランス思想のケースから」 澤田直 立教大学教授
第11回 12月9日 「〈アウシュヴィッツ以後〉の哲学」 宮裕助 新潟大学准教授
第12回 12月16日 「はじまりについて」 矢野久美子 フェリス女学院大学教授
第13回 1月13日 「大学の危機と哲学の問い」 西山雄二 首都大学東京准教授
第14回 1月20日 「危機の超克と来るべき哲学――本講座の総括と展望」 齋藤元紀 本学教授

※内容・講師は変更する場合があります。

注意事項
1.受講の際は、講座開始 10 分前までに「受講証」をご提示のうえ、受付を済ませてください。
2.駐車場はございませんので、お車でのご来校はご遠慮ください。なお自転車・バイクは指定の駐輪場に置いてください。
3.公開講座期間中は、「受講証」の提示により本学図書館が利用できます。但し、図書等の貸し出しはいたしません。
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近日刊行『サルトル読本』に寄稿しました

2014-08-24 08:00:08 | Information
『サルトル読本』(澤田直編、法政大学出版局)が10月刊行予定。多方面に今なお影響を与え続けるサルトルの全貌を明らかにする最新論集。錚々たる顔ぶれの執筆陣に交じり、私もハイデガーとサルトルのかかわりをめぐって一編寄稿しました。ご期待ください。

http://www.h-up.com/books/isbn978-4-588-15069-2.html
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