英国南極観測隊の隊長が語った。
「地球の人口が多すぎる。温暖化などの環境問題は、人口拡大に対処せずに解決することはできない。モントリオールの環境サミットには10,000人以上が参加した。すごい人数だ。これだけの人々が集まれば、ホテルもレストランも満員になるだろうし、ゴミも大量に出る。みんな飛行機に乗って来るんだから、二酸化炭素が大量に放出される。会議では、40以上もの解決策が考え出された。歴史に残る成功だそうだ。」
「サミットで決められた解決策をすべて実行すれば、次の世代の人類の暮らしは質は良くなるのだろうか?水供給の問題や生態系の問題は?資源の過剰な消費は?」
「地球が抱えることのできる人口と、現在の人口の関係を考える必要があるのではないだろうか。」
現在の地球の人口は60億。
人類が異常な速さで資源を消費していることは、多くの調査で確認されている。
しかし、環境サミットで人口問題が話し合われたことはない。環境保護団体が人口問題を解決しろと提言したこともない。
隊長は、現在の人口を減らす手段を提案してはいない。しかし、環境を改善するためには、最も重要な問題であると考えている。
「人口が減らなければ、環境サミットで解決できる問題など僅かなものでしかない。次の世代の生活環境はとんでもなく悪くなるだろう。」
Population size 'green priority'