中国のIT技術はもの凄いスピードで進歩している。西側先進国に追いつくのも時間の問題。
IT技術が進歩すれば、中国国民は海外の情報にさらされる。不都合な情報が国境を越える。
さて、北京。中国政府はどうする?
もちろん、検閲を強化する。
政府は、ウェブサイトと電子メールの監視を専門とするインターネット警察官を3万人も採用。
中国と海外を結ぶゲートウェイで、すべてのトラフィックをフィルターに掛ける。危ないキーワードをチェックし、ブロックする。不都合なサイトへのアクセスを遮断するのだ。
中国国内の11万のインターネットカフェには厳しい規則を適用する。インターネットカフェは、国のライセンスがなければ営業できない。それぞれの店には調査システムを強制インストール。
アムネスティ・インターナショナルによれば、自分たちの意見をウェブサイトや電子メールで述べたとして現在64人が投獄されているという。
例えば、SARSウィルスについての情報を海外のサイトに書き込んだ人が告発されている。
しかし、そんな体制の中でも、規制を逃れようとする反骨の人々は存在する。インターネットユーザーは複雑な技術を用いて権力者を打ちのめしているのだ。
中国政府は、プロキシ・サーバーを経由した匿名アクセスには対応できていない。
ブログは従来のウェブサイトに代わる個人の意見を発表する手段だが、政府は未だにブログを規制できていない。
インスタント・メッセージを遮断する技術も未開発だ。
1年もあれば、政府はブログやインスタント・メッセージを規制できるようになるだろう。しかし、国民はまた新しい手を考える。
政府とインターネットユーザーのいたちごっこはこれからも続く。人は自由を求める動物なのだから。
The great firewall of China