【どうして日本人は英語を話せないのか?】
五文型理論こそが、「英語に日本語のフィルターをかける」という働きをする。つまり日本人がいくら英語を勉強しても英語に日本語のフィルターがかかってる以上、英語が表現の手段となりえません。
ルー大柴というコメディアンがいます。彼のギャグの一つに英語の単語を含ませるものがあります。例えば、彼は「上手にeatする」「快適にliveする」といったものです。彼は立派な英語教育の犠牲者と言えるでしょう。この「後戻り訳」こそが日本語のフィルターと言えるものです。。
かつて私は、どうして日本人は「何かをゲットする」などと口走るのか、それは日本の英語教育の貧しさを表しています。大前研一氏が「英語の先生がいるから日本人が英語が話せない」と指摘しているが私も同感です。ちなみにgetという一般動詞には、基本的にVO感覚とVC感覚のものがあります。「何かをゲットする」=get somethingするのはVO感覚のものに過ぎません。
get hungry、get bored、get richなどは「何かをゲットする」対象とはなりません。
「空腹になる」「退屈になる」「お金持ちになる」といった表現をそのまま身につけるべきです。
日本人以外ができて、どうして日本人ができないのか、私にはまったく理解できません。
いくらタブレットやPCを使っての学習でも明治時代から延々と続いてきた日本の英語教育では、英語など話せません。
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【今日の学習】
話は変わりますが、独立研究所の青山繁治氏は、ある時以下のことばをボードに書かれたことがあります。
to be scientific 科学的であろうとする
私はこの一文で青山繁治氏の話せる英語力に脱帽しました。このことについてある現役の高校英語の先生から聞いたセリフがありました。ネイティブの教師が騒ぐ生徒に向かって大声で怒鳴ったそうです。
You are to be quiet!
このネイティブにすれば、Quiet!と言うことも、あるいはbe quiet!と言うこともとっさに頭に浮かんだに違いない。しかしどうしてYou are to be quiet!と叫んだのか。このことを知ること無しにbe to の構文とは恐れ入る。
つまりYou areというファンクションフレーズは、「お前たち存在するんだ」と宣言し、toは「到達」を表す前置詞であり、be quietという状態になれ、ということです。これがbe toの構文と言われるものの言葉としての意味だ。
さらに重要なことがあります。行為や状態はひとくとまりのものだということであるいうことだ。
be scientific
be quiet
be blamed
もちろん行為や状態はひとくとまりのものということに、上のようなbe動詞系列のものと一般動詞系列のものがあるということを忘れてはなりません。
get scolded 叱られることになる
get a scolding 叱られることになる
私の編集した教材に「コミニカ中学英語基礎編」というものがあります。この教材は「話せる英語教材」ということで、すべての英作問題が動詞・補語フレーズを元にして編集されています、
つまり中1の始めから言葉として英語で定着することができます。
「コミニカ英作法」
(1) あなたは、(ふだん)叱られるの? 現在形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~の? → Do you
② 叱られる → get scolded
(完成文) Do you get scolded?
(2) あなたは、叱られたの? 過去形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~したの? → Did you
② 叱られる → get scolded
(完成文) Did you get scolded?
(3) あなたは、叱られるの? 未来形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~の? → Will you
② 叱られる → get scolded
(完成文) Will you get scolded?
(4) あなたは、今まで叱られたことがあるの? 現在完了形
< ~は ドウする文>
① あなたは、~の? → Have you ever
② 叱られる → got scolded
(完成文) Have you ever got scolded?
(5) 私たちは、科学的であるべきだ
< ~は いる・いる文>
① 私たちは、~存在だ → We are to
② 叱られる → be scientific
(完成文) We are to be scientific.
(6) お前たちは、静かにするべきだ
< ~は いる・いる文>
① あなたは、~存在だ → You are to
② 静かにする → be quiet
(完成文) You are to be quiet.
(7) お前たちは、叱られるべきだ
< ~は いる・いる文>
① あなたは、~存在だ → You are to
② 叱られる → get scolded
(完成文) You are to get scolded.
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