子どもパトナ事件のより詳しい報告です。市民団体作成の文書を紹介します。
コメントをつけるとすれば、こちらの団体の人たちはちょっと学校に楽観的な幻想を抱いていたのでないか、ということです。
かつて80年代に、反管理教育や子どもの人権運動をしていた神戸のあるアクテイヴィストは、「運動に関わって日が浅い人たちは、学校の怖さを知らないから、どんどん学校に関わってゆく」と語っていたことを思い出します。
元中学校の建物であること、子ども相談センターという名称、
不登校の子ども対策として作られた施設であること等を考慮するに、もう少し巧妙な振る舞いが求められたのではないでしょうか? わたしたちの情報発信が足りなかったり遅れたのかもしれません。
かつて80年代に、不登校の親の会、フリースクール、反管理教育、子どもの権利など諸社会運動のなかで蓄積された情報が、今の道徳教育・心のノートに反対する人々に届いていないのは残念でなりません。
もちろん、本人たちではなく、わたしたちの情報伝達のへたくそさを責めているのです。
この件に関しては、被害者ではなく加害者に非があることは、法律的にも常識的にも明らかです。
【京都市教委による河合隼雄講演会での暴行傷害・警察官導入事件の経過】
6.13 京都市教委・パトナ事件---3人の女子学生らへの、セクハラ行為と「全治10日間」の暴行傷害
京都市教育委員会は、6月13日(日)、「京都市教育相談総合センター(子ども相談センター・パトナ)」の、開館1周年記念イベントとして、河合隼雄講演会(「いま、子どもたちが求めているもの~家庭・地域の果たす役割」)を開催しました。
河合隼雄氏は、「心理主義」の立場から、子どもたちの心に国家が介入する「心の教育」路線の提唱者であるだけではなく、森前首相の「神の国発言」を賛美したり、「国家は義務教育を本来の統治行為として自覚し、厳正かつ強力に行わなければならない」(同氏が座長を勤めた「21世紀日本の構想懇談会の最終報告書」)という提言をまとめたり、教育改革国民会議や中教審委員を勤めるなど、教育基本法改悪の動きを支えてきました。また、道徳の国定教科書とも言える『心のノート』についても、作成協力者会議の座長として、中心的な役割を果たしています。京都市でも、市教委が設置した京都市道徳教育振興市民会議の初代座長として、子どもたちに、「あなたは自分の国を愛していますか」というような「道徳教育1万人アンケート」を実施したり、「心の先生」(?)と称して、小学校で『心のノート』を使った道徳の「模範授業」を行うなど、まるで市教委の「宣伝広告係」のような役割をつとめてきました。特に、この京都市道徳教育振興市民会議は、市民グループらから、再三にわたって、質問状や抗議文が寄せられたにもかかわらず、「話し合いには応じない」と決め、文書による回答もいっさい拒否してきたのです。
河合隼雄氏は、「今、国家が求めているもの」という講演はできても、「今、子どもたちが求めているもの」という講演をする資格などありません。私たちは、河合隼雄氏に対して、この2年間ほど、彼が京都市内で講演をするたびに、抗議のビラまきなどを続けてきました。6月13日も、「この道危険! ストップ! 心の教育」というチラシを作成し、会場前で、「河合隼雄氏がいう心のケアに、もし違和感があるなら、私たちと話をしてみませんか?」と参加者に訴えたのです。
■意見表明した市民らを暴力的に排除、出口を施錠して拘束したうえで警察官を導入
河合隼雄氏の講演は、「欧米にはキリスト教があって芯があるが、日本には宗教がない。金で買うことができない宗教や伝統がなくなったということで、子どもに悪い影響が出ている」という話から始まり、「昔は良かった」という回顧から、「しなやかな道徳や「家庭の役割」に脈絡なく飛んでいく非論理的な内容でした。特に驚いたのは、その内容のかなりが、以前の京都市教委主催の講演会での話とほとんど同じという手抜き講演だったことです。彼が、「日本では大学生が親に車を買ってもらう。アメリカではそんな学生はいない」という1年前と全く同じことを喋った時、1人の女子学生がとうとうたまらなくなって、「私はそんなことをしてもらっていない」と発言しました。他の参加者からも失笑と野次が飛びました。
すぐに市教委の職員と思われる男性たちが、5~6人、女子学生のまわりに殺到し、「妨害するなら、退場させるぞ!」と声を荒げます。その場はいったん収まったのですが、やはり同じような無内容な話が続きました。今度は先ほどの女子学生だけではなく、別の女子学生も、河合隼雄氏の講演内容について、意見や抗議の発言をしたのです。会場の別のところでも、発言する人がありました。すぐに10人ほどの市教委の職員たちが2人の女子学生のまわりにかけつけ、「会場から出て行け」と大声をあげたので、会場は騒然となりました。彼女たちが「出て行かない」と拒否すると、男性職員たちが、後ろの方のイスを片付けるなど、実力行使の準備をした上で、彼女らを取り囲み、腕や肩をつかんで、無理矢理、会場から引きずりだしたのです。事前に打ち合わせていたにちがいない周到な実力行使でした。1人の男子学生が止めに入ったのですが、その男子学生も、会場で何も発言していないにもかかわらず、強制的に連れ出されてしまいました。
3人の学生たちは、廊下で抗議を続けたものの、市教委の職員らは一切耳を貸さず、それどころか「第3者を呼ぶぞ」「威力業務妨害で逮捕だ」などと脅迫ともとれる発言を繰り返しました。そして「声が会場内に聞こえると迷惑がかかる」と、3人を廊下からさらに、無理矢理エレベーターに乗せ、1Fホールに降ろしました。会場から廊下に出す際や、エレベーターに押し込められる際、彼女らは、「身体に触らないで!」と抗議したのですが、腕づくで引きずられたり、脇の下から手を入れられ、羽交い絞めにされてエレベーターに押し込まれたのです。強引に引きずられたため、彼女らは転倒したり、履物が脱げるなどもしましたが、彼らは容赦もしません。実力排除の際、ある男性職員が、女子学生の顔に、10cmほどに顔を近づけたので、思わず彼女が「その距離だったらキスできますよ、やめてください!」と振り払ったり、彼女らが「身体を触るのはセクハラではないですか!」と抗議しても、市教委の職員らは、「最近は何でもかんでもセクハラと言う」と無視したり、逆に「ふざけるな! 馬鹿野郎!」などの暴言を続けたのです。
1Fのホールに降ろされたので、彼女らは、「そんなに言うなら、もう帰ります」と会館から出ようとしました。その時、市教委の某部長が、「警察を呼べ!」と大声で指示したのです。彼女らが会館から出ようとすると、驚いたことに自動ドアが全て施錠されています。横の手動ドアも開きません。外から市民が来た際にはガードマンが鍵を開けて市民を入れるものの、3人が外に出ようとすると手足などを暴力的に押さえつけて外に出そうとしません。閉じ込められてしまったことが分かり、女子学生の1人はパニック状態に陥り、気分が悪くなって、トイレに走ってもどしてしまいました。彼女は、横に非常口があったので、そこから外に出ようとしましたが、男性職員が走ってきて、後ろから羽交い絞めにされ、また無理矢理戻されてしまいました。彼女はもう1人の女子学生に、「この人が胸を触る! 助けて!」と叫んだのですが、男性職員は全く手を離そうともしません。
■若い女性だけをターゲットにした性差別行為、根本的に女性蔑視
拘束されている際、3人は「決して逃げないから、建物の外に出して欲しい。せめて鍵を開けて欲しい」と訴えますが、市教委の職員らは聞こうともしません。その対応に怒った女子学生が「これは監禁ではないですか!」と抗議しても、市教委の職員は「監禁ではない」と笑うのみです。また、警察が来るまでの間、市教委の職員らは、3人のうちの男性としか言葉を交わそうとしませんでした。女子学生の1人が何度も冷静に抗議したにもかかわらず、市教委の職員らは「お前は感情的だ」と言って、全く彼女の言葉に耳を貸そうともしません。この男性は、2人の女子学生が暴力的に排除されることに対して抗議をしただけで、市教委の職員らは、女子学生の知り合いかどうかも確かめようともしないまま、女子学生ではなく、この男性とのみ話を続けたのです。彼らの態度からは、「男が指揮をしているに違いない」「女は感情的だ」という性差別的な態度が明らかです。これは、男女平等や人権の尊重を進めなければならないはずの市教委が、根本的に女性蔑視の体質を持っていることを示しています。
やがて、刑事1人と制服警官2名がやってきて、彼女らは横の部屋に入れられました。1人の女子学生は、たまたまうまく部屋から出ることができましたが、女子学生1人と男子学生が部屋に閉じ込められます。市教委の役人や、警察官から、「まず、名前と住所を言え!」と再三言われますが、彼らは「これはどういう場なのか? 任意の取調べなのか、警察は単に立ち会っているだけなのか?」などと抗議し、もちろん名前など言いません。
その頃になると、連絡を受けた彼女らの知人たちが、大勢、駆けつけ、2人が閉じ込められている部屋の前で、会館の責任者や警察官に抗議を始めました。不当逮捕という事態に備えて、弁護士にも連絡をとり、待機してもらいます。しばらくそんな押し問答が続きましたが、会館の責任者に我々が強く抗議したこともあってか、午後4時15分頃、やっと2人は解放されました。講演会で少々声を出したからといって、警察を呼んで逮捕させようとするのは、そもそも無理な話なのです。それでも、彼女らは、なんと2時間にもわたって拘束されたのです。
3人の強制排除後も、会場内では河合隼雄氏の無内容な講演が続きました。抗議の声があちこちで起こりましたが、女子学生の場合のように無理矢理に退場させられることはありませんでした。ある女性が異議申立した際、市教委の職員が「黙ってください!」と駆けつけましたが、前に座っていた来聴者が、「あんたの方がよっぽどうるさいわよ! 今の人の発言で、講演内容の問題が逆によく分かって良かったわよ!」とビシッと言ったので、市教委の職員がスゴスゴと引き下がったこともありました。
講演が終わったのですが、質疑応答の時間は全く設定されていませんでした。質疑の時間までは、と黙って講演を聞いていた若い女性が、最後に立ち上がって「質問をしたい、抗議したい」と発言しますが、すぐに職員らがやってきて、彼女を連れ出そうとしました。彼女が、「男性は触らないで!」と強く抗議したため、今度は女性職員たち数名がやってきて彼女を連れ出しました。(彼女の場合も腕をつかまれ、エレベーターに乗せられようとしましたが、講演会が終って外に出てきた参加者が抗議して、なんとか解放されました。)
■今、本性を現した、河合隼雄氏や市教委の「心の教育」の欺瞞性
3人の女性たちは、その日は興奮していたので気がつかなかったのですが、翌日から身体のあちこちが痛むなど、体調不良に悩まされます。消耗して、翌日以降寝込んでしまった女性もいます。医者で診察を受けたところ、3人とも「皮下出血、打撲、頚椎や肩の捻挫、擦過傷」等で、全治10日間と診断されました。市教委による、明らかな暴行傷害事件ですが、こうした外傷だけではなく、セクハラ被害や、長時間の拘束、警察官導入などによって、若い彼女らが受けた精神的な被害は実に深刻です。
会場では、何人もの人が声を出していたにもかかわらず、若い女性だけを集中的に取り押さえ、セクハラ行為や暴力行為を繰り返した市教委の差別的な対応を私たちは許すことができません。また、暴力的な実力排除の現場を見ておきながら、彼女らの質問・抗議を無視し、「あの人らは『心のノート』に反対している人たちなんですよ」と平然と切り捨てた、自称「心の先生」、そして今や京都市教委の「宣伝広告係」になってしまった河合隼雄氏の責任も重大です。それにしても、「(河合隼雄先生にご指導を賜りながら)不登校をはじめとする子どもたちの『心の叫び』をしっかりと受け止め、支援していく施設」と宣伝する子どものカウンセリングセンターで、市教委の職員らが、市民らの抗議に対して問答無用と暴力をふるい、まるで河合隼雄氏への「不敬罪」だとでも言うように警察官を導入したのも、彼らの主張する「心の教育」の暴力性を如実に示しています。
京都市教委は、暴行やセクハラ行為を行った職員らを厳格に処分し、被害を受けた彼女らに謝罪するよう要求します。
2004年6月 日 「心の教育」はいらない!市民会議
カラス団
コメントをつけるとすれば、こちらの団体の人たちはちょっと学校に楽観的な幻想を抱いていたのでないか、ということです。
かつて80年代に、反管理教育や子どもの人権運動をしていた神戸のあるアクテイヴィストは、「運動に関わって日が浅い人たちは、学校の怖さを知らないから、どんどん学校に関わってゆく」と語っていたことを思い出します。
元中学校の建物であること、子ども相談センターという名称、
不登校の子ども対策として作られた施設であること等を考慮するに、もう少し巧妙な振る舞いが求められたのではないでしょうか? わたしたちの情報発信が足りなかったり遅れたのかもしれません。
かつて80年代に、不登校の親の会、フリースクール、反管理教育、子どもの権利など諸社会運動のなかで蓄積された情報が、今の道徳教育・心のノートに反対する人々に届いていないのは残念でなりません。
もちろん、本人たちではなく、わたしたちの情報伝達のへたくそさを責めているのです。
この件に関しては、被害者ではなく加害者に非があることは、法律的にも常識的にも明らかです。
【京都市教委による河合隼雄講演会での暴行傷害・警察官導入事件の経過】
6.13 京都市教委・パトナ事件---3人の女子学生らへの、セクハラ行為と「全治10日間」の暴行傷害
京都市教育委員会は、6月13日(日)、「京都市教育相談総合センター(子ども相談センター・パトナ)」の、開館1周年記念イベントとして、河合隼雄講演会(「いま、子どもたちが求めているもの~家庭・地域の果たす役割」)を開催しました。
河合隼雄氏は、「心理主義」の立場から、子どもたちの心に国家が介入する「心の教育」路線の提唱者であるだけではなく、森前首相の「神の国発言」を賛美したり、「国家は義務教育を本来の統治行為として自覚し、厳正かつ強力に行わなければならない」(同氏が座長を勤めた「21世紀日本の構想懇談会の最終報告書」)という提言をまとめたり、教育改革国民会議や中教審委員を勤めるなど、教育基本法改悪の動きを支えてきました。また、道徳の国定教科書とも言える『心のノート』についても、作成協力者会議の座長として、中心的な役割を果たしています。京都市でも、市教委が設置した京都市道徳教育振興市民会議の初代座長として、子どもたちに、「あなたは自分の国を愛していますか」というような「道徳教育1万人アンケート」を実施したり、「心の先生」(?)と称して、小学校で『心のノート』を使った道徳の「模範授業」を行うなど、まるで市教委の「宣伝広告係」のような役割をつとめてきました。特に、この京都市道徳教育振興市民会議は、市民グループらから、再三にわたって、質問状や抗議文が寄せられたにもかかわらず、「話し合いには応じない」と決め、文書による回答もいっさい拒否してきたのです。
河合隼雄氏は、「今、国家が求めているもの」という講演はできても、「今、子どもたちが求めているもの」という講演をする資格などありません。私たちは、河合隼雄氏に対して、この2年間ほど、彼が京都市内で講演をするたびに、抗議のビラまきなどを続けてきました。6月13日も、「この道危険! ストップ! 心の教育」というチラシを作成し、会場前で、「河合隼雄氏がいう心のケアに、もし違和感があるなら、私たちと話をしてみませんか?」と参加者に訴えたのです。
■意見表明した市民らを暴力的に排除、出口を施錠して拘束したうえで警察官を導入
河合隼雄氏の講演は、「欧米にはキリスト教があって芯があるが、日本には宗教がない。金で買うことができない宗教や伝統がなくなったということで、子どもに悪い影響が出ている」という話から始まり、「昔は良かった」という回顧から、「しなやかな道徳や「家庭の役割」に脈絡なく飛んでいく非論理的な内容でした。特に驚いたのは、その内容のかなりが、以前の京都市教委主催の講演会での話とほとんど同じという手抜き講演だったことです。彼が、「日本では大学生が親に車を買ってもらう。アメリカではそんな学生はいない」という1年前と全く同じことを喋った時、1人の女子学生がとうとうたまらなくなって、「私はそんなことをしてもらっていない」と発言しました。他の参加者からも失笑と野次が飛びました。
すぐに市教委の職員と思われる男性たちが、5~6人、女子学生のまわりに殺到し、「妨害するなら、退場させるぞ!」と声を荒げます。その場はいったん収まったのですが、やはり同じような無内容な話が続きました。今度は先ほどの女子学生だけではなく、別の女子学生も、河合隼雄氏の講演内容について、意見や抗議の発言をしたのです。会場の別のところでも、発言する人がありました。すぐに10人ほどの市教委の職員たちが2人の女子学生のまわりにかけつけ、「会場から出て行け」と大声をあげたので、会場は騒然となりました。彼女たちが「出て行かない」と拒否すると、男性職員たちが、後ろの方のイスを片付けるなど、実力行使の準備をした上で、彼女らを取り囲み、腕や肩をつかんで、無理矢理、会場から引きずりだしたのです。事前に打ち合わせていたにちがいない周到な実力行使でした。1人の男子学生が止めに入ったのですが、その男子学生も、会場で何も発言していないにもかかわらず、強制的に連れ出されてしまいました。
3人の学生たちは、廊下で抗議を続けたものの、市教委の職員らは一切耳を貸さず、それどころか「第3者を呼ぶぞ」「威力業務妨害で逮捕だ」などと脅迫ともとれる発言を繰り返しました。そして「声が会場内に聞こえると迷惑がかかる」と、3人を廊下からさらに、無理矢理エレベーターに乗せ、1Fホールに降ろしました。会場から廊下に出す際や、エレベーターに押し込められる際、彼女らは、「身体に触らないで!」と抗議したのですが、腕づくで引きずられたり、脇の下から手を入れられ、羽交い絞めにされてエレベーターに押し込まれたのです。強引に引きずられたため、彼女らは転倒したり、履物が脱げるなどもしましたが、彼らは容赦もしません。実力排除の際、ある男性職員が、女子学生の顔に、10cmほどに顔を近づけたので、思わず彼女が「その距離だったらキスできますよ、やめてください!」と振り払ったり、彼女らが「身体を触るのはセクハラではないですか!」と抗議しても、市教委の職員らは、「最近は何でもかんでもセクハラと言う」と無視したり、逆に「ふざけるな! 馬鹿野郎!」などの暴言を続けたのです。
1Fのホールに降ろされたので、彼女らは、「そんなに言うなら、もう帰ります」と会館から出ようとしました。その時、市教委の某部長が、「警察を呼べ!」と大声で指示したのです。彼女らが会館から出ようとすると、驚いたことに自動ドアが全て施錠されています。横の手動ドアも開きません。外から市民が来た際にはガードマンが鍵を開けて市民を入れるものの、3人が外に出ようとすると手足などを暴力的に押さえつけて外に出そうとしません。閉じ込められてしまったことが分かり、女子学生の1人はパニック状態に陥り、気分が悪くなって、トイレに走ってもどしてしまいました。彼女は、横に非常口があったので、そこから外に出ようとしましたが、男性職員が走ってきて、後ろから羽交い絞めにされ、また無理矢理戻されてしまいました。彼女はもう1人の女子学生に、「この人が胸を触る! 助けて!」と叫んだのですが、男性職員は全く手を離そうともしません。
■若い女性だけをターゲットにした性差別行為、根本的に女性蔑視
拘束されている際、3人は「決して逃げないから、建物の外に出して欲しい。せめて鍵を開けて欲しい」と訴えますが、市教委の職員らは聞こうともしません。その対応に怒った女子学生が「これは監禁ではないですか!」と抗議しても、市教委の職員は「監禁ではない」と笑うのみです。また、警察が来るまでの間、市教委の職員らは、3人のうちの男性としか言葉を交わそうとしませんでした。女子学生の1人が何度も冷静に抗議したにもかかわらず、市教委の職員らは「お前は感情的だ」と言って、全く彼女の言葉に耳を貸そうともしません。この男性は、2人の女子学生が暴力的に排除されることに対して抗議をしただけで、市教委の職員らは、女子学生の知り合いかどうかも確かめようともしないまま、女子学生ではなく、この男性とのみ話を続けたのです。彼らの態度からは、「男が指揮をしているに違いない」「女は感情的だ」という性差別的な態度が明らかです。これは、男女平等や人権の尊重を進めなければならないはずの市教委が、根本的に女性蔑視の体質を持っていることを示しています。
やがて、刑事1人と制服警官2名がやってきて、彼女らは横の部屋に入れられました。1人の女子学生は、たまたまうまく部屋から出ることができましたが、女子学生1人と男子学生が部屋に閉じ込められます。市教委の役人や、警察官から、「まず、名前と住所を言え!」と再三言われますが、彼らは「これはどういう場なのか? 任意の取調べなのか、警察は単に立ち会っているだけなのか?」などと抗議し、もちろん名前など言いません。
その頃になると、連絡を受けた彼女らの知人たちが、大勢、駆けつけ、2人が閉じ込められている部屋の前で、会館の責任者や警察官に抗議を始めました。不当逮捕という事態に備えて、弁護士にも連絡をとり、待機してもらいます。しばらくそんな押し問答が続きましたが、会館の責任者に我々が強く抗議したこともあってか、午後4時15分頃、やっと2人は解放されました。講演会で少々声を出したからといって、警察を呼んで逮捕させようとするのは、そもそも無理な話なのです。それでも、彼女らは、なんと2時間にもわたって拘束されたのです。
3人の強制排除後も、会場内では河合隼雄氏の無内容な講演が続きました。抗議の声があちこちで起こりましたが、女子学生の場合のように無理矢理に退場させられることはありませんでした。ある女性が異議申立した際、市教委の職員が「黙ってください!」と駆けつけましたが、前に座っていた来聴者が、「あんたの方がよっぽどうるさいわよ! 今の人の発言で、講演内容の問題が逆によく分かって良かったわよ!」とビシッと言ったので、市教委の職員がスゴスゴと引き下がったこともありました。
講演が終わったのですが、質疑応答の時間は全く設定されていませんでした。質疑の時間までは、と黙って講演を聞いていた若い女性が、最後に立ち上がって「質問をしたい、抗議したい」と発言しますが、すぐに職員らがやってきて、彼女を連れ出そうとしました。彼女が、「男性は触らないで!」と強く抗議したため、今度は女性職員たち数名がやってきて彼女を連れ出しました。(彼女の場合も腕をつかまれ、エレベーターに乗せられようとしましたが、講演会が終って外に出てきた参加者が抗議して、なんとか解放されました。)
■今、本性を現した、河合隼雄氏や市教委の「心の教育」の欺瞞性
3人の女性たちは、その日は興奮していたので気がつかなかったのですが、翌日から身体のあちこちが痛むなど、体調不良に悩まされます。消耗して、翌日以降寝込んでしまった女性もいます。医者で診察を受けたところ、3人とも「皮下出血、打撲、頚椎や肩の捻挫、擦過傷」等で、全治10日間と診断されました。市教委による、明らかな暴行傷害事件ですが、こうした外傷だけではなく、セクハラ被害や、長時間の拘束、警察官導入などによって、若い彼女らが受けた精神的な被害は実に深刻です。
会場では、何人もの人が声を出していたにもかかわらず、若い女性だけを集中的に取り押さえ、セクハラ行為や暴力行為を繰り返した市教委の差別的な対応を私たちは許すことができません。また、暴力的な実力排除の現場を見ておきながら、彼女らの質問・抗議を無視し、「あの人らは『心のノート』に反対している人たちなんですよ」と平然と切り捨てた、自称「心の先生」、そして今や京都市教委の「宣伝広告係」になってしまった河合隼雄氏の責任も重大です。それにしても、「(河合隼雄先生にご指導を賜りながら)不登校をはじめとする子どもたちの『心の叫び』をしっかりと受け止め、支援していく施設」と宣伝する子どものカウンセリングセンターで、市教委の職員らが、市民らの抗議に対して問答無用と暴力をふるい、まるで河合隼雄氏への「不敬罪」だとでも言うように警察官を導入したのも、彼らの主張する「心の教育」の暴力性を如実に示しています。
京都市教委は、暴行やセクハラ行為を行った職員らを厳格に処分し、被害を受けた彼女らに謝罪するよう要求します。
2004年6月 日 「心の教育」はいらない!市民会議
カラス団
察するに、「噂やサイトの情報だけでは分からない。一度実際に河合先生の話を聴いてみよう。この目で河合先生を見て、先生の表情や語り口などから人柄も含めて彼の主張を確かめたい」と思ったのではないでしょうか?
実際に現場に行くと、主催者のスタンスから聴きに来られるお客さんの層など、本やTVなどの間接情報では分からないことも確認できますからね。
20歳前半の彼女らが原告になるには周囲のサポートがh必至です。3人が法廷に出ずに裁判を進めることができる体制がとれなければ、親としても二の足を踏まざるを得ません。3人は「裁判」という形そのものに不信を持ち、今のところもっと負担が少なく、着実に実行できる方法で進めたいと考えています。
具体的には、「心の教育は、いらない!市民会議は京都市教委に対し、河合隼雄に市教委から支払われた、異常な高額の報酬を情報公開で発見し、「住民監査請求」を提訴しました。この監査請求の中で、パトナ事件も訴えていくつもりです。また、コント集団「ザ・ニュースペーパー」はパトナ事件や河合氏の「心のノート」作成を題材に、河合コントを上演し、9月17日の東京での2000人集会、24日の京都での集会に上演しています。今後も工夫を凝らし、おもしろく抵抗していきたいし、場合によっては法的手段も再検討します。今、手一杯で余裕がありませんので、質問に丁寧に答えることができませんが、次のアクションを起こすときにはお知らせしますので、よろしく。なお、10月31日、ごご1:30より河原町5条の「ひと・まち交流館」で教育基本法改悪を、とめよう!京都集会をやります。このときは、もちろん3人の当事者は参加しますし、パトナ事件についてアピールするかどうか、今検討しているところです。なんといっても当事者を守ることを最優先したいと思っています。
20歳前半の彼女らが原告になるには周囲のサポートがh必至です。3人が法廷に出ずに裁判を進めることができる体制がとれなければ、親としても二の足を踏まざるを得ません。3人は「裁判」という形そのものに不信を持ち、今のところもっと負担が少なく、着実に実行できる方法で進めたいと考えています。
具体的には、「心の教育は、いらない!市民会議は京都市教委に対し、河合隼雄に市教委から支払われた、異常な高額の報酬を情報公開で発見し、「住民監査請求」を提訴しました。この監査請求の中で、パトナ事件も訴えていくつもりです。また、コント集団「ザ・ニュースペーパー」はパトナ事件や河合氏の「心のノート」作成を題材に、河合コントを上演し、9月17日の東京での2000人集会、24日の京都での集会に上演しています。今後も工夫を凝らし、おもしろく抵抗していきたいし、場合によっては法的手段も再検討します。今、手一杯で余裕がありませんので、質問に丁寧に答えることができませんが、次のアクションを起こすときにはお知らせしますので、よろしく。なお、10月31日、ごご1:30より河原町5条の「ひと・まち交流館」で教育基本法改悪を、とめよう!京都集会をやります。このときは、もちろん3人の当事者は参加しますし、パトナ事件についてアピールするかどうか、今検討しているところです。なんといっても当事者を守ることを最優先したいと思っています。
しかし、くれぐれも気をつけてください。河合隼雄の権威主義的性格・人間性の欠如は、彼の拠って立つ心理学の立場そのものにも由来すると、私は考えています。
>ボスコさん
裁判となると、時間やお金の問題、それにセカンド・レイプというか、セカンド・ハラスメントの問題もあって、難しいですね。
横山ノック知事のセクハラ裁判のときには、被害者がついたてに隠れて証言したのですが、それも被害者を引き出すための作戦だったのでは? との見方もありますものね。
↓夕刊フジの記事。スポーツ紙は記事の保存期間が長いので使っています。http://homepage1.nifty.com/fujinews/today/2000-04/20000413/0413-05.htm
>blueberry さん
おっしゃるとおり、ユング心理学はナチスとの関連も有名で、危なそうな心理学ですね。
ユングの師匠にあたるフロイドに対しても家父長的との批判はあります。
それから、ユング心理学の問題だけでなく、80年代の反管理教育風の言い方をすれば「学校ファシズム」の問題もあると思うのですが、どうでしょうか?
こちらについては、元反管理教育のアクテイヴィストで現在は研究者とライターをしている内藤朝雄と藤井誠二が対談をしています。援助交際の件以外は、今読んでも古くない内容だと思います。
http://web.archive.org/web/20011123102035/park.itc.u-tokyo.ac.jp/kiss-sr/~naito/newpage7.htm
河合のような心理マフィアが利権をむさぼることができるのは、学校に市民社会の論理がないからではないでしょうか? 学校が教員たち、地域ボスたちの利益共同体と化し、公共性のかけらもないことは、学校の事情に通じた方ならご存知でしょう。
不登校のことに絡めて言えば、「学校復帰」なんていうのはメチャクチャな言い方です。子どもはもと家庭や地域にいて、7つになって学校に行くのです。不登校をしていた時期のほうがむしろ社会復帰していたかもしれないのに、デタラメな物言いです。
「不登校」を問題にして、「登校」を問題にしない・名指さないのもそうです。学校に行ってはいるが、犯罪的ないじめに関わっていても、学校に行かないほうが悪いのです。学校に行っていながら毎日がつまらなくて、体罰とかいう暴力が吹き荒れていて、学級崩壊で椅子に座るだけでも一苦労という状態であっても、不登校は問題であり罪なのです。なぜならば、学校の「みんな」と同じ「心」を持たないから。学校に行かないのは、その最たる外的表れなので。
で、その「みんな」と関われない「心」を持つ「問題児」を矯正するのが河合らカウンセラーの役割です。教師の暴力、学級崩壊の無政府状態、刑法に触れるいじめ、面白みのない授業……等を忌避して学校を休んだとしても「心の闇」があり、「癒す」必要があるわけです。
パトナでも、みなといっしょに河合先生の意見にうなづかないために「失礼」→「犯罪」という発想が河合の周囲に働き、暴行・セクハラ・拉致・監禁といった暴挙に出た、と説明ができます。
もしそこに市民社会の論理が優勢であれば、個人が自分の意見や表現方法を選べます。だから、誰もこの手の犯罪・いやがらせをできないのです。共同体の空気支配、「みな」の「心」の「かかわり」以外に権利保護のない、圧倒的な共同体主義をなくす必要があると考えます。
とにかく、ひきつづき河合の監視は必要と思われます。
trend microのウィルスデータベースによると特に害はないようなのですが。
本日も、つい先程試してみたのですが、やはりアクセスすることができません。
ところで、「心の教育はいらない! 市民会議」
のHPのURLは ↓ のとおり。
http://sugakita.hp.infoseek.co.jp/newpage26.htm