ecru*な昼下がり

デザイナーAikoのひとりごと

若かりし頃の儚き夢

2017-06-12 | Weblog




昔死ぬほど憧れたリュネビル刺繍

シャネルやディオール、サンローランのオートクチュールを手がけるアトリエで長い間培われて来たフランス伝統の刺繍のひとつ。

若かりし頃、何もかも捨てて渡仏して
リュネビル刺繍留学したいと、
パリの刺繍学校エコールルサージュの写真を
穴が開くほど見つめた時期があったな。

言葉の不安、経済的な理由を言い訳に諦めた夢。あの頃、勇気があれば人生は変わっていたのかな…。

子育て真っ最中に、ウェブで日本の学校を
探したけれど、感性の琴線に触れる先生は
東京にしかいらっしゃらず
ただ眺めるだけで時が過ぎ
慌ただしさの中でいつしか夢見た事も
記憶の片隅に置き去りにした。

待ち合わせまでの束の間
アクセサリー売り場で、ふらり時間潰し。
幾何学的なスタイリッシュなデザイナーの
作品のその奥に目が止まり、駆け寄る。
偶然にもリュネビル刺繍作家の
小林モー子さんのイベントが開催中だった。
日本にはないサイズの1ミリに満たない
フランスの極小ビンテージビーズ。
スタッフ女性がリュネビル刺繍の実演を
見せてくださった。

感動と共に封印していた夢に想いを馳せ
懐かしさと切なさを感じた。

子育てを終えたら、
仕事には出来なかったけれど
老後の趣味にしたいな…
学ぶのに遅いということはない
そういう新たな夢に変えましょう…。

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