仁淀川日記
土佐を流れる清流・仁淀川や、高知の自然、身の回りのできごと、日常の風景を写真で紹介




福岡の箱庭さんが先週、天狗高原で固い蕾のヤマシャクヤクを見てきたと報告されてましたので、後を追っかけて行ってみました。


国道197号を西進し、新田から右折して国道439号に、しばらく進むと「天狗荘」の看板があります。案内に従って狭い山道に入ったのですが、以前に来た道と違います。地図で確認しても一つ手前の県道304号です。少し広い場所を見つけてUターンし、昔からの天狗高原を目指す県道48号に入りました。
土曜日(12日)の昼ということで車が多いのではと思っていましたが全然、対向車はわずか2台でした。


但し、帰路は大規模林道を経由しましたが、途中から先の県道304号と交差します。林道は二車線の快適な道で、そちらに降りる(登りも)ほうが絶対に楽でした。思いこみはときとして最善の法ではないようです。


天狗荘東側の駐車場に車を止め、天狗の森に向けて歩き始めます。天狗荘の食堂や、広場近くの四阿には既に下山してきた方達が大勢、お昼を摂っています。
私たちは朝が遅かったので弁当を持ってそのまま出発です。


しばらくはきつい坂が続きます。そこかしこにヤマシャクヤクが見つかるのですが、蕾は固いままです。
展望台のある稜線で小休止をしてから更に東進しますが、やはりヤマシャクヤクは咲いていません。その代わりイチリンソウが満開で、白い花を一面に咲かせています。


せっかくヤマシャクヤクを求めてきたのに残念と思いながら林を抜け、開けた斜面に出てきたところで見つけました。咲いています。
ここから天狗の森までは山の南斜面を進むのですが、やはり陽当たりのよい暖かい場所が花の咲くのは早いようです。


花の中は虫で一杯。黄色い雄しべがもぞもぞと動いています。ちょっと触ったぐらいではびくともしません。
ゆっくり歩いて40分ほどで天狗の森までやってきましたが、とりあえず目的は達したためここまでにしました。


東側には頭を削られた鳥形山が見えます。あそこで採掘された石灰石は縦坑に落とされて、その後はベルトコンベアーで延々と須崎港まで搬送されているとか。それにしてもあそこで働いている人たちは眩しくないのでしょうか。そんなことを思いながら頂上をあとにしました。


ところで、ヤマシャクヤクの実物を見たのはこれが初めてでした。天狗高原には何度か来たことがあるのですが、たいていは天狗荘から西のいわゆる高原の散策ばかりで、天狗の森に登ったのは初めてでした。思い立って行く気にさせていただいた箱庭さんい改めて感謝です。

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