米国政府が推進するプロジェクトの中核組織は、米エネルギー省(DOE)、その舵を取るのはスティーブン・チュー長官です。チュー長官は、1997年にエネルギー物理の研究でノーベル賞を受賞し、その後バイオシステムの研究を進め、同時に化石エネルギー代替技術を幅広く研究してきました。シリコンバレーのスタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校の教授、国立ローレンスバークレー研究所の所長を務めたチュー長官が、アメリカだけでなく世界を視野に入れた新エネルギー政策の旗を振っています。ねらいは、「科学と技術で強いアメリカの再生」です。
このため、スマートグリッドに関係する研究開発を統括する組織として「ARPA-E」(Advanced Research Projects Agency-Energy)と呼ばれる部局を設立しています。米国防省(DOD)に国防関係の技術開発を統括するARPAと呼ばれる組織が設置されていることにヒントを得たものです。ARPAは、インターネットの基盤となった国防技術を生み出した組織として有名です。
このため、スマートグリッドに関係する研究開発を統括する組織として「ARPA-E」(Advanced Research Projects Agency-Energy)と呼ばれる部局を設立しています。米国防省(DOD)に国防関係の技術開発を統括するARPAと呼ばれる組織が設置されていることにヒントを得たものです。ARPAは、インターネットの基盤となった国防技術を生み出した組織として有名です。