黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

入江御所 三時知恩寺門跡

2010-02-22 22:22:22 | 京都の寺社・御所・離宮
三時知恩寺門跡は浄土宗の尼門跡です。

元は室町時代の初期、光厳院(天皇)皇女の俔子内親王が仏門に帰依して宮中安置の善導大師像と
崇光院(天皇)の御所であった入江殿を下賜されて創建、さらに足利義満の娘である性仙禅尼を
開基として知恩寺と名づけました。以後代々の住持は皇女・女王・将軍家子女が就き、江戸時代からは
摂家の子女が住持となる摂家尼門跡となりました。江戸時代の石高は149石です。

三時という時刻が寺名になっています。これは後柏原院(天皇)より宮中における六時(1日を六分した時間)
の勤行のうち昼間の勤行は知恩寺で行なえという勅命を受けて三時知恩寺と号するようになったそうです。

三時知恩寺は同志社大学新町校舎の前にあります。上立売通から新町通を見ると門跡寺院の寺格を
現す五本線の壁があるのですぐにわかります。宝鏡寺からは徒歩で5分ほどです。

建物は天明8年の大火で焼失後、桃園院(天皇)皇女恭礼門院の旧殿を拝領して再建されました。
約800坪の境内には本堂の他に書院や庫裡がありますが、拝観はできません。






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