黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

西国巡礼その6 洛外編2丹波編

2006-12-03 12:27:40 | 西国三十三所巡礼
今日は京都の洛西の山中にある善峰寺と丹波亀岡の穴太寺です。
まず第二十番札所の善峰寺(善峯寺)は西山宮門跡という
門跡寺院(門主が皇族や摂関家・将軍家の子弟である寺院)です。
場所は京都洛西の山中にあり京都市街地からでも車で1時間ぐらい
かかるのではないかと思います。

こんな山奥のお寺でも室町時代の応仁の乱の兵火で大伽藍が焼け落ち、
今日の建物は江戸時代元禄の再建です。江戸幕府五代将軍綱吉の
生母桂昌院の寄進によるもので境内には桂昌院ゆかりのものが多く
あります。

下の写真は本堂である観音堂です。



このお寺はやはり花・紅葉のお寺として有名で春の桜と秋の紅葉シーズンには
車列ができるほどの観光客が来るそうです。たしかにこのお寺は山中にあって
日常と乖離した雰囲気が心をとても落ち着かせてくれて僕も何回も訪れたいお寺です。

下の写真は小さいながらも存在感のある多宝塔です。



境内にあるかつて歴代門跡が眺めたであろう蓮華寿院の庭です。風情がいい。



さて次は丹波亀岡の第二十一番札所の穴太寺。「あなおうじ」と読みます。
ここは田園村落の中にあって小さいながらも寺伝では奈良朝以前の慶雲2年(704)
の創建の古刹です。ここも境内の雰囲気とてもいいんですよ。

まずは本堂。本堂内には釈迦涅槃像(お釈迦様が入滅される像)があり
自分の体の調子悪い部分と同じところをさすると快癒に向かうといわれています。
晩秋の朝に参拝したので写真は霧がかかっていますよ。



本坊にある庭は大変景色の美しい名庭です。本堂内とあわせて有料で入れます。
庭の左奥には多宝塔が見えて心が本当に落ち着けます。僕が行った時は人が
ほとんど来なかったのでこの眺めを1時間ぐらい独り占めしていました。





この善峯寺と穴太寺は心の癒しになるお寺としては僕のお薦めです。
コメント (2)
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