ローマは小雨。
テルミニ駅からフィレンツェへ向かうユーロスターは出発時刻40分前、ホームに到着していました。よしよしっと。
乗り込もうとしたら2人連れの若い女性がイタリア語で何やら言ってきました。どうやら、ここは予約席だか何だかとか言ってるみたい。
訳わからないから無視して自分の席までいくと、まだついて来てる。なっちぃが何か用か?とキツイ口調で尋ねたら、慌てて逃げ出しました。
まさかと思い、バックを見たら閉めていたはずのバックが開いてる!!
反射的に「スリだ!」と思い、後を追いかけました。エアラインチケットと現金、クレジットカードが入ったポーチがない。
3号車から5号車まで走ってホームに降りたら、これまたあやしい男性が近づいてくるじゃないの。今日は最悪…と思ったら、どうやら私服警官らしい。
既に、犯人2人は確保されていました。
「私の黒いポーチ返してよ!!」と日本語でまくしたてる私に、私達は知らないわよ~と斜め上を見ながらヘラヘラ答える犯人達。ムカツク……
ボディーチェックしても、どこからも私のポーチは出て来ない。
警察官から「フィレンツェに着いたら、必ずポリスステーションに行って届け出て」と言われて「はい」としか答えられないじゃない。
現金は別けておいたから、まぁいいとして(本当はよくないけど…)、クレジットカードとチケットどうしよう(涙)と思いながら席に戻ったら、なんと!なっちぃがポーチを拾ったというじゃない。どこで??
どうやら、現金だけ抜いて、それ以外は通路を挟んだ隣の席に捨てたらしい。
すごい早業。(感心してる場合じゃない!)
という訳で現金以外は戻ってきました。ほっ。
あぶないとは聞いていましたが、気を抜くとこうなります。イタリアの洗礼を見事に受けてしまいました。
犯人はジプシーだそうですが、バックパッカーの女の子にしか見えませんでした。とにかく、駅周辺など狙われやすい所では貴重品から目じゃなくて手を離さないことだと学びました。取り出しにくいお財布はすられなかったので、わざと取り出しにくい場所に入れておくのも手です。
海外旅行でスリにあったのは初めての出来事。それも、あれだけの人から事前に気をつけてねと忠告を受けていただけに、かなりショックです。(涙)
でもね。警察官の人達は必死にポーチ探してくれたし、周囲にいたイタリア人の人達も「現金だけでよかったわねぇ」と優しく慰めてくれました。
みんないい人達です。
ありがとうございました。
PS:現金だけの盗難は、旅行保険の適用外なんですって。そりゃ、そうだよね。