鯛ではなく蜩

昨日は午後から川崎にでかけて
映画「蜩の記」(ひぐらしのき)を観てきた

小説「蜩の記」は葉室麟の直木賞作品
監督は黒沢学校で学んだ小泉堯史で
過去には「雨あがる」や「阿弥陀堂だより」など
美しい良質な作品を世にだしている



スクリーンに描かれる農村や質素な暮らし
里山の中の風景や空などは
日本の良さをしみじみと感じさせてくれる
役所広司、岡田准一、原田美枝子、堀北真希らの
主演陣もとてもそれぞれの持ち味を出した
良い演技をしている

戸田秋谷(役所広司)は江戸詰めのときに
藩主の側室との不義密通の罪で罰せられ
10年後の8月8日に切腹を命ぜられる
この執行猶予期間に羽根(うね)藩の家譜の編纂を命じられ
向山村で蟄居の身となった
7年後、城内で刃傷沙汰をおこし
温情で切腹を免れた壇野庄三郎(岡田准一)が
家老の命で家譜の清書を行いながら
秋谷の切腹までの3年間を見届ける役目で送られた

庄三郎は戸田家で一家と寝食を共にして
秋谷の誠実な人柄にふれて尊敬の念を抱くようになり
秋谷の無実を確信するようになる
そして、不義密通事件そのものと
その裏にある、もう一人の側室についての
出自の秘密を知ることになる…
(書きすぎたかな?)

ともかく、どろどろ政治の現在とも通じるところがあって
皮肉な感じもしたが
観終わった後の心を洗われたような清々しさは
一体、何なんだろう!

お勧めいたします

by よしの ふくすけ

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