全国4000店舗の量販店POSデータを集計し、販売動向を調査するジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは11月1日、番号ポータビリティ(MNP)前後の携帯販売動向を公表した。集計対象期間は番号ポータビリティ開始前日の10月23日から29日。
同社の調査結果によると、10月平日(23日まで)の携帯販売台数を「100」とした場合、番号ポータビリティが開始された24日から27日は「169」。通常の平日と比べ、番号ポータビリティの開始を機に大きく販売数が伸びる結果となった。
番号ポータビリティ開始日前後の販売台数シェアは以下の通り。
24日の番号ポータビリティ開始日にKDDIが躍進し、日別トップシェアを獲得したのを皮切りに、24日以降、落ち込んでいたソフトバンクモバイルも「端末頭金0円」施策を発表した26日に大幅に増加。携帯3社の販売シェアの差はこの日、もっとも縮まった。
なお、週末28日、29日の販売台数は、転入・転出を含めた申し込みの殺到によりソフトバンクのシステム処理遅延障害が発生し、MNP手続きの受け付け業務を停止せざるを得なくなったトラブルも起こったが、10月22日以前の土日販売数と比べ、2倍近い伸びとなった。この期間はソフトバンクが顧客を逃した分、NTTドコモのシェアが回復したことも数値から判断できる。
10月24日以降で最も売れた端末は、同日より発売されたドコモの「SH903i」。次いで、KDDIの「W43S」、同「W43H」、ソフトバンクモバイルの「905SH」が販売数を伸ばした。
ITmedia D モバイル:MNP後の端末販売シェア、auとソフトバンクが増加──ドコモは5%減
この統計はとても興味深い。これは完全に全国の集計ではないので、あくまでも参考値なのだろうが、その傾向はそんなに全国の集計と違わないと思われる。
MNP開始前までは10月はDoCoMoが過半数で、MNP前日にピークの53%を記録したが、MNP開始日に10%もシェアを失った。
DoCoMoに代わりにauがMNP開始日に16%も増やし、45%というピーク値を記録している。ソフトバンクは23日に発表した新プランの影響で24・25日は買い控え現象が起きてシェアを落とした。
26日にはソフトバンクの新プランの受付が開始され、ピークの21%を記録する。その影響でDoCoMoは44%という底を記録する。ソフトバンクは翌日にピーク値の25%を記録するが、このあたりからシステムが処理しきれなくなったのかもしれない。その影響で一番の稼ぎ時の土日に19・18%とシェアを落としてしまい、ソフトバンクは結局MNP開始前日のシェアに戻ってしまっている。
このシェアを見る限りはソフトバンクが「処理しきれないほどのお客が殺到した」というのはどうも疑わしい。ソフトバンクの言い分が本当なら28日以降のシェアがこんなに落ち込んでいないように思える。
土日のソフトバンクショップの大混雑を実際に体験しているだけに、混雑具合とこの数値がかけ離れている気もする。
しかし、ソフトバンクの新プランや「新スーパーボーナス」等があまりに急に発表されて、さらに複雑でわかりにくいために、他の店ではあまり積極的にソフトバンクを販売していない店も見受けられたのも事実だ。これがマイナス要因だったのかもしれない。
同社の調査結果によると、10月平日(23日まで)の携帯販売台数を「100」とした場合、番号ポータビリティが開始された24日から27日は「169」。通常の平日と比べ、番号ポータビリティの開始を機に大きく販売数が伸びる結果となった。
番号ポータビリティ開始日前後の販売台数シェアは以下の通り。
携帯キャリア別 MNP前後の販売台数シェア | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MNP前の 10月累計 |
10月 23日 |
24日 | 25日 | 26日 | 27日 | 28日 | 29日 | MNP後の累計 | |
NTTドコモ | 51% | 53% | 43% | 51% | 44% | 44% | 45% | 47% | 46% |
KDDI | 34% | 29% | 45% | 38% | 35% | 31% | 36% | 35% | 36% |
ソフトバンクモバイル | 15% | 18% | 12% | 11% | 21% | 25% | 19% | 18% | 18% |
24日の番号ポータビリティ開始日にKDDIが躍進し、日別トップシェアを獲得したのを皮切りに、24日以降、落ち込んでいたソフトバンクモバイルも「端末頭金0円」施策を発表した26日に大幅に増加。携帯3社の販売シェアの差はこの日、もっとも縮まった。
なお、週末28日、29日の販売台数は、転入・転出を含めた申し込みの殺到によりソフトバンクのシステム処理遅延障害が発生し、MNP手続きの受け付け業務を停止せざるを得なくなったトラブルも起こったが、10月22日以前の土日販売数と比べ、2倍近い伸びとなった。この期間はソフトバンクが顧客を逃した分、NTTドコモのシェアが回復したことも数値から判断できる。
10月24日以降で最も売れた端末は、同日より発売されたドコモの「SH903i」。次いで、KDDIの「W43S」、同「W43H」、ソフトバンクモバイルの「905SH」が販売数を伸ばした。
ITmedia D モバイル:MNP後の端末販売シェア、auとソフトバンクが増加──ドコモは5%減
この統計はとても興味深い。これは完全に全国の集計ではないので、あくまでも参考値なのだろうが、その傾向はそんなに全国の集計と違わないと思われる。
MNP開始前までは10月はDoCoMoが過半数で、MNP前日にピークの53%を記録したが、MNP開始日に10%もシェアを失った。
DoCoMoに代わりにauがMNP開始日に16%も増やし、45%というピーク値を記録している。ソフトバンクは23日に発表した新プランの影響で24・25日は買い控え現象が起きてシェアを落とした。
26日にはソフトバンクの新プランの受付が開始され、ピークの21%を記録する。その影響でDoCoMoは44%という底を記録する。ソフトバンクは翌日にピーク値の25%を記録するが、このあたりからシステムが処理しきれなくなったのかもしれない。その影響で一番の稼ぎ時の土日に19・18%とシェアを落としてしまい、ソフトバンクは結局MNP開始前日のシェアに戻ってしまっている。
このシェアを見る限りはソフトバンクが「処理しきれないほどのお客が殺到した」というのはどうも疑わしい。ソフトバンクの言い分が本当なら28日以降のシェアがこんなに落ち込んでいないように思える。
土日のソフトバンクショップの大混雑を実際に体験しているだけに、混雑具合とこの数値がかけ離れている気もする。
しかし、ソフトバンクの新プランや「新スーパーボーナス」等があまりに急に発表されて、さらに複雑でわかりにくいために、他の店ではあまり積極的にソフトバンクを販売していない店も見受けられたのも事実だ。これがマイナス要因だったのかもしれない。