天君はどうしてそんなに疲れているのかと聞いた。
夜華は金猊獣を退治して戻ってから連宗と鮫人族の問題を協議し、寝食を忘れたためだとごまかす。
すると天君は皇太子と青丘との縁談の相談に来たと切り出した。
驚いた夜華は時間稼ぎのため、自分にとって重要なのは明君となること、そのためにも男女の情事にうつつを抜かしている時間はなく、よって結婚は時期尚早ではないかと上奏する。
夜「天君にはどうかこの孫に２万年の修練の時間をお与えください」
天君は夜華が初めて自分に反抗したことから、何か隠し事があるのかと訝しんだ。
夜華は当然、何もないと答えたが、天君には寵愛していた次子・桑籍に裏切られた辛い経験がある。
そこで天君は帝君に意見を求めた。外科風雲 DVD
帝「まあな～縁談を焦り過ぎてはかえって狐帝が驚くだろう
我らの太子が人に言えない病気でも持っているのかと怖がって、破談にされるかもしれないな」
夜華は青丘との縁談を引き延ばすことに成功し、一安心した。
しかし天君と帝君を門まで見送りに出たところで、今度はなぜ人間界で龍神の姿になったのかと突っ込まれる。織姫の祈り DVD
そこで夜華は咄嗟に袂(ﾀﾓﾄ)から玉清崑崙扇を出した。
人間界で翼君・離鏡と出くわしたところ、なぜか崑崙の法器を持っていたという。
扇子を取り戻す過程で多少、事情があったと言い訳し、この法器を調べれば墨淵(ﾎﾞｸｴﾝ)の失踪の原因にたどり着くと説明した。
天君は確かに父神の嫡子である墨淵の亡骸は無妄海(ﾑﾓｳｶｲ)に埋葬されるべきだと納得し、ただすでに７万年が経っているので急ぐ必要はないという。
すると天君は最後に素錦の先祖の参拝に同行するよう命じた。
参拝と言ってもそれは建前で、夜華には次の天の主としてこの機会に分支の頭領たちとの良好な関係を築いて欲しいという。皇貴妃の宮廷 DVD
夜華は危ないところを連宗と玉清崑崙扇のお蔭で乗り切ることができた。
すると肝を冷やした連宗は慎重に考えるべきだと苦言を呈す。
天君は夜華が人間の嫁を娶ることなど絶対に認めないだろう。
そもそも夜華とその娘は異なる２つの世界にいるのだ。
天上の一日は人間界の一年、夜華が娘と添い遂げるには２ヶ月を要するが、もはや素素との関係は時間だけの問題ではない。外科風雲 DVD
連宗も夜華が人間の娘と別れられないと察していたが、かと言って娘を天上に連れて来ることなど不可能だった。
何より四海八荒の神仙たちは皇太子が青丘白浅を妻に娶ると知っている。
連宗は桑籍と同じ轍を踏むことだけは避けるべきだとなだめ、兄を助けるために青丘との縁談を夜華に押しつけたことを今になって悔やんだ。
天君がもし夜華に最愛の人間がいると知ったら、その娘が苦しい目に遭わされる(※)ことは目に見えている。